I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

福江島探訪1

2006年08月11日 | 五島のお話

               樫の浦のアコウ樹

satominとの福江島ツアー1日目は、奥浦町にある堂崎天主堂から始まりました。五島列島にあるレンガ造りの教会の多くを手がけた鉄川与助さん(詳しくはコチラ→おじいちゃんが建てた教会)が建てたものです。この教会は内部の写真撮影は禁止されているので、外観しかご紹介できませんが、中にはキリシタンが弾圧されていた時代のオラショやロザリオ、踏み絵、マリア観音像などが展示されています。拝観料が300円かかりますが、一度は見学してみるのもいいかもしれません。

              

堂崎天主堂は浜辺に建てられているので、少し歩くと奥浦湾に注ぐ海を眺めることができます。 地図はコチラ → 堂崎天主堂

              

              

ちょうど干潮の時間帯になると、天主堂の目の前に広がる湾内にはいくつもの大きな石が出現します。こちらの丸い石は私たちの背丈より大きいんですよ!満潮の時には見られない光景です。

              

              

次に訪れたのは堂崎天主堂にほど近い樫の浦のアコウ樹。ファインダーにはとても入りきれない大きさです。下に垂れ下がっている無数の蔓のようなものは気根といって根の一部なのだそうです。枝いっぱいに葉を茂らせ、青い小さな実をたくさん実らせていました。 

              

樫の浦漁港の海はとってもきれいでした。透明度が高くて道路の上から撮った写真でも海底が透けて見えるのがわかります。少し離れただけで海の色が違うのにも驚きです。

                

次に訪れたのは緑の草原が広がる鬼岳。ここは何度訪れても新鮮な気持ちになれる不思議な場所です。このコンクリートの屋根の下には十字型の大きなベンチがあって、ごろんと横になると心地よい風が吹いてきてとっても気持ちがいいんですよ。 人工的な音はほとんど聞こえず、聞こえてくるのは隣にある鬼岳神社の木々に集まる小鳥たちのさえずりだけ。暑さでまいりかけてた私たちはしばらくここでゆったりと過ごし、自然のパワーをたっぷりといただきました

              

この日最後に訪れたのは、鐙瀬(あぶんぜ)熔岩海岸。鬼岳から噴火した熔岩が海に流れてそのまま固り海岸となった場所です。ここは福江島の中でも最も暖かく、至る所に亜熱帯植物が繁茂しています。今まではビジターセンターの近くの展望台からしか見たことがなかったのですが、今回は好奇心旺盛のsatominが発見した遊歩道を歩いてみることにしました。今にも動き出しそうな木のトンネルがしばらく続きます。

              

木のトンネルを抜け少し歩くと、熔岩に囲まれた小さな入り江にたどり着きました。ごつごつとした真っ黒な熔岩に囲まれ、その先に広がる真っ青な海を眺めていると、自然の息遣いが聞こえてくるようです。私たちが生まれるずっとずっと前からこれらの岩はこの地球上に起こる変化を感じてきたんだろうな。

      

地球の歴史に比べたら人類の歴史はなんと浅いことか…。改めて自分の小ささを感じました。この周辺には鬼岳の他にも火ノ岳・箕岳・臼岳という火山があり、鬼岳火山群を形成しています。もちろん今はすべて死火山ですが、そこから流れ出た熔岩に触れていると、自然の力強さを感じます。 地図はコチラ → 鐙瀬熔岩海岸とその周辺

              

鐙瀬の遊歩道で可愛らしい花を見つけました よく見かける花だけど、なんていう花かな?普段は見逃してしまいそうな小さな花ですが、よくよく見るとステキな色と形をしています。自然ってアートだなー

この後、鐙瀬ビジターセンターでこの周辺に生息する動植物や五島列島の歴史について触れ、この日のツアーは終了。夜は「鳥羽」という焼き鳥屋さんでキンキンに冷えた生ビールと秘伝のたれをたっぷりつけて焼かれた焼き鳥を堪能しました。たくさん歩いた後のビールはとっても美味しかったですやっぱり夏はビールですね!

satominとの旅は2日目に続きます