I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

鬼岳 Onidake

2006年04月10日 | 五島のお話

               鬼岳展望台(五島市)

五島列島南部に位置するここ福江島は、私が社会人1年目を迎えた思い出深い場所。たくさんの出逢いがあり、様々な経験をさせてもらいました。あれから6年。まさか再び戻ってくるとは。でもね、私この島を出る時心の中で思ってたんです。「また戻ってきたいな」って(笑)。
さてはて、今回はどんな五島ライフが私を待っているのやら!

ここでちょっと私が住む五島市をご紹介 
★2004年8月1日、福江市・南松浦郡富江町・玉之浦町・三井楽町・岐宿町・奈留町の1市5町の合併により誕生!
★人口 44,764人(平成17年度国勢調査)
★面積 420,16km
★名所 鬼岳・鐙瀬熔岩海岸・石田城跡・堂崎天主堂・高浜海水浴場など

まだまだ見所はありますが、一日あれば島を一周できるくらいの大きさで、自然もたくさん残っています。この島に土地勘のある私は早速福江島一周ドライブにでかけました。まず最初に訪れたのは鬼岳公園。福江島のシンボルとも言われ、一面芝生で覆われたなだらかな稜線を描くこの鬼岳は、実は世界でもとても珍しいシンダーコンと呼ばれる形状の火山なのです。

         

      

標高315mのこの鬼岳は、300万年前の噴火によってできた楯状火山(アスピーデ)の上に、5万年前の2回目の噴火で臼状火山(ホマーテ)が重なってできたもの。これをシンダーコンというそうなのですが、世界的にも稀な存在なんですって。噴火口からは火山涙(ペレーの涙)が産出していて、県の天然記念物に指定されています。ちなみに火山涙とは、流動性が極めて高いマグマが噴出し、急に冷やされて固まってできるガラス片のことです。色は黒く、涙型で光沢があるとか。ペレーの涙という名称はハワイのキラウェア火山に住むとされる女神ペレーの神話に由来し、他にもペレーの毛(繊維状のガラス片)、ペレーのケチャップ(溶岩流)、ペレーのタマネギ(火山弾)など火山用語によく用いられるそうです。

   

鬼岳は3年に1回(だったと思いますが)2月に野焼きをしてこの状態を保っています。一部にはまだ野焼きの跡が残っていて、油断すると体中にススが付いてしまいます。まだ緑が生えず焦げ茶色の地面に元気いっぱい芽を伸ばしていたのがこのゼンマイ達。逞しい生命力を感じると同時に、産毛をまとったまだ柔らかそうなゼンマイの赤ちゃん達がとても愛おしく思えました

      
           

こちらはすでに桜の時期は終わりましたが、岐宿町の魚津ヶ崎(ぎょうがさき)という場所では一面の菜の花が見頃を迎え、島のあちこちでピンク色のレンゲ畑を見ることができますカメラのバッテリー切れで今回は写真を撮ることができませんでしたが、お天気が良くなったらまた撮影に出かけたいと思っています。
はやく雨が上がるといいなぁ

これから始まるkero-keroの五島ライフ、なんだか楽しくなりそうです