囲碁の張栩碁聖(名人)に山下敬吾棋聖・王座が挑戦する第33期碁聖戦5番勝負の第1局は、7月11日、石川県野々市町で行われ、黒番の山下が中押し勝ちし、碁聖位奪回に向けて好スタートを切った。第2局は27日に新潟県長岡市の長岡グランドホテルで打たれる。
(共同通信より抜粋)
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山下棋聖が持前のパワーで張栩碁聖の大石を捕らえ、快勝のようでした。山下棋聖の本領発揮というところでしょうか。
一方の張碁聖、大石の死活に誤算があったようです。昨年の名人位奪回からそこそこの勝率は挙げているものの、勢いはイマイチのようです。
「週刊碁」のタイトルには「"山張"激突」とあります。タイトル者は高尾、羽根、河野もおり二大巨頭ではないのになぜ"山張"だけがと思いますが、"山張(ヤマチョウ)"という語呂の響きがいいからでしょうか。
過去、大竹名誉碁聖、林名誉天元を"竹林"と呼んだ時期がありましたが、シャレたネーミングだと思います。
相撲界ではかつて横綱の柏戸、大鵬の両雄が活躍していた頃、"柏鵬時代"と呼んで全国を沸かせていました。
勝負は安定感のある大鵬の方が大幅に勝ち越していたと思いますが、豪快な柏戸ファンも多かったようです。
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今回の開催地は石川県野々市町の「文化会館フォルテ」。定期的にこの碁聖戦が開催されています。
通常のタイトル戦はホテルや旅館の和室で行われるのが定番のようですが、ここは公民館の和室で宿泊先のホテルからバスで移動するそうです。
野々市町は金沢市に隣接した5万人弱の町だそうですが、全国的にアピールするような特長も少ないように思います。
囲碁のタイトル戦開催が町民の囲碁普及に役立てばハッピーだと思います。