4月に史上最年少の囲碁棋士となる大阪の小学4年生、仲邑菫(なかむらすみれ)さん(9)が2月20日、東京・市ケ谷の日本棋院で台湾最強の女流棋士、黒嘉嘉(こくかか)七段(24)と特別対局し、一時は優勢を築いたが終盤に逆転され、228手までで中押しで敗れた。
(朝日新聞より抜粋)
「菫 夢の幕開け、自分を信じて最善最強、中盤は自信のワカレ」
(週刊碁見出しより)
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中華台北の黒嘉嘉七段に定先(コミなし)で挑戦した菫さん、後半に乱れて無念の敗戦でした。
菫さんは昨年12月の張栩名人との試験碁についで、今年に入ってから井山棋聖、韓国の崔精九段、曹薫鉉九段と超一流棋士と対戦してきました。
さすがに一流棋士とは差があるようですが、囲碁界の期待は絶大のようです。
小林覚日本棋院副理事長は、独特の表現で仲邑初段の魅力を語った。
「菫さんは負けることには敏感だけど、勝ちたがる碁ではない。これが大切なことなのです」
強くなるには負けず嫌いは絶対条件だが、勝ちを拾いにいく碁では大成できない。勝敗にこだわらず、自分を信じて盤上最善最強の手を打つことが大切なのだという。
(週刊碁より)
マスコミは史上最年少プロの登場に沸いているようですが、囲碁ファンとしては成長を静かに見守ってほしい気持ちもありますね。
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