井山裕太名人(25)=六冠=に河野臨九段(33)が挑戦する第39期囲碁名人戦七番勝負が9月4日、開幕する。昨年の名人奪還で「大三冠」(名人、棋聖、本因坊の独占)となり、第一人者の地位を不動のものにした井山名人は2期連続4度目の名人位がかかる。今年絶好調の河野九段は名人初挑戦。充実の両者による激闘が始まる。
(朝日囲碁Webより抜粋)
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いよいよ名人戦七番勝負が始まりますね。
挑戦者に名乗りを上げたたのは河野九段。先の碁聖戦では奮戦するも2-3で井山6冠に敗れました。ただ内容的には僅差、リベンジに燃えていることでしょう。
迎え撃つは井山名人・6冠。碁聖戦と同様に激しい碁になりそうですが、力碁では負けないと闘志を見せることでしょう。
これまでの直接対決では井山名人が20勝10敗とリードしていますが、今年の勝ち星ランキングで河野九段は43勝13敗とダントツ。予想としては井山名人やや優勢の気分ですが・・・
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名人挑戦権はプレーオフで河野九段が山下敬吾九段に半目勝ちで獲得したのですね。
それにしても山下九段は無念だったでしょう。名人戦リーグでは6連勝とトップを走り挑戦権はほぼ確定と思っていましたが、第7戦、第8戦と連敗、プレーオフも河野九段に敗れてチャンスを逃しました。
山下九段は先の「本因坊リーグ」でも同様の悔しい敗戦がありました。
6連勝でトップ走りながら最終第7戦で伊田篤史七段に半目負け、6勝1敗で伊田七段とのプレーオフも敗れて挑戦権を逃がしています。
本因坊リーグ、名人リーグに続く「棋聖リーグ」ですが、山下九段は4連勝でAリ-グ優勝を決めています。
Bリーグ優勝者との決定戦で井山棋聖への挑戦権が決まりますが、今回こそ「先行逃げ切り」なるか・・・