天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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サマー囲碁カーニバル/2010

2010-07-21 22:24:18 | プロ棋士

「第27回サマー囲碁カーニバル in 志賀高原」から戻ってきました。
3泊4日のAコース(前半)、Bコース(後半)、6泊7日のフルコースの3コースあり、私はBコースで参加者は70人くらいでしょうか。昨年に続いての参加で2回目ですが、リピーターの方が多いようです。
場所は長野県の志賀高原。冬はスキー場として賑わうところです。夏場は学生の合宿などに利用されているようです。
下界は猛暑のようですが、海抜1500メートルということで高原のリゾート気分でした。
会場は「志賀ハイランドホテル」。近くには蓮池があります。

Hasu_lake_3 Hasu_2

◎7/18(日)
新幹線で高崎から長野まで1時間。そこから送迎バスで約1時間、会場に到着。

昼食を摂って囲碁会場の広間へ行くと、「札取り戦(ハンディ戦)」をやっていました。
早速、対戦するも2戦して●●と出だしは不調です。

夕食(歓迎パーティ)は1テーブル8名ほど。
単独参加は心細いのですが、隣りの席に座った広島県からの参加で、やはり単独参加のN本さんと意気投合。囲碁談義に話がはずみました。
N本さんはわたしより一回り先輩ですが、話の内容から真面目で真っ直ぐな生き方が滲み出ているようでした。

夕食後は大澤健朗初段による「級位者上達講座」。指導スタッフをしている身としてはこれも勉強の材料となります。

その後、加藤祐輝五段との指導碁。序盤で難解な攻め合いに。プロの惑わし気味の手に間違えて苦戦。終盤のヨセでもズルズルと後退し、押し切られました。

◎7/19(月)
この日のメインは「カップ争奪戦」。4回戦行って●●○●。残念ながら昨年から進歩がありません。悔しいですね。この二日間、対局ではいいところがありませんでした。

夕食後は自由対局と「月刊・碁ワールド」で勉強、棋力アップには努力が必要と痛感です。

◎7/20(火)
3日目午前中のイベントは「新鋭棋士10面打ちレッスン」。勝てば賞品がもらえます。
私は指導碁を受けた加藤五段のグループ。厚みと連絡を重視して何とか白星。
10面打ちですからプロも大変だったと思います。

午後のイベントは「有段者上達講座」と「プロ・アマ公開対局」。

「有段者上達講座」は柳澤理志三段で「ツケ」についての解説。ツケの目的には
①サバキ ②相手の固いところを更に固める ③相手の応手を様子見
の3種があり、局面に応じて使い分けが必要とのこと。
ナルホドと思いましたが、実戦で効果的に使えるかは??です。

「プロ・アマ公開対局」は前日の「カップ争奪戦」最上位クラスの優勝者と下島陽平プロとの三子局。終盤まで形勢不明の熱戦でしたが、最後のコウ争いでアマが損をしてプロの辛勝となりました。
Pro_ama_2 解説は中根直行八段、聞き手は伊澤秋乃四段。中根八段はお笑い芸人も顔負けの絶妙トーク、伊澤さんのの声は女子高生並みのハイトーンで息のあったコンビぶりでした。

なお、この午後のイベント中、観光を希望する3割くらいの人は草津・白根山に出かけたようです。

夕食は「お別れパーテー」ということで、クイズや参加者のカラオケ、プロの余興などを楽しみました。
隣りの席には井口豊秀七段、6歳で院生になったことや、麻雀が趣味など素顔のプロの話をうかがいました。

Duet_3 Kinen_2

夕食後の特別企画はプロが4名ずつ2チームに分かれ、ある実戦譜の「次の一手」を予想し、同じ手を予想した人が多いチームが勝つというゲーム。10問ほどありましたが、プロでも「次の一手」は結構、分かれるものですね。
それでも厚味派、実利派など棋士の個性はそれぞれ出ていました。
司会は下島プロ。各棋士に「次の一手」の考え方など、質疑回答を面白おかしいトークでファンを喜ばせてくれました。楽しい企画でしたね。

◎7/21(水)

長野駅までの送迎バスは9時半ということで、朝食前にN本さんと早朝ウォーキング。高原の空気を満喫しました。
それにしても、あっという間の四日間でしたね。

個人的には囲碁を通しての交流、棋力アップへの再認識など意義深いものがありました。今後の囲碁ライフの参考になればと思っています。

全体的な雰囲気としては年齢層が高く、リピーターの方が多いこともあり、親近感のあるイベントだと思いました。
そして囲碁ファンにとって、プロ棋士との敷居が低くなったと感じる方も多かったようです。
中部総本部を中心とした出場棋士のサービス精神も立派ですね。特に中根プロの存在感には脱帽です。
このイベントの運営に関わったスタッフの苦労も並大抵ではなかったでしょうね。お疲れさまでした。

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