天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第34期棋聖戦第1局/挑戦者・張三冠が先勝

2010-01-27 20:55:12 | プロ棋戦

山下敬吾棋聖に張栩十段が挑戦する、第34期棋聖戦七番勝負の第1局が、1月14、15日の両日に台湾・台北市で行われ、白番の張栩が中押し勝ちを収めて、タイトル奪取へ好スタートを切った。
張栩が連勝するのか、山下がタイに戻すのか、第2局は1月27、28日に愛知県名古屋市の「名古屋城茶席」で行われる。

   (日本棋院HPより抜粋)

「張栩、好発進、山下にまわし取らせず寄り切る」、「冬将軍(山下)、台湾でとろける」

<張三冠の話>
 序盤は打ちやすいと思っていた。勝つことができたのはうれしいが、まだ始まったばかり。次も良い碁を打ちたい。

<山下棋聖の話>
 元が悪すぎてどうにもならなかった。次は思い切り戦いたい。

   (週刊碁より抜粋)

    ◇   ◇

棋聖戦は今日から第2局が始まっていますが、遅ればせながら第1局の記事です。

挑戦者の張栩三冠がホーム(台湾)で快勝の一局。中盤で一瞬ドキリとする場面もあったようですが、最後まで事件なく押し切ったようです。

敗れた山下棋聖、序盤での劣勢をはね返せませんでした。先の天元戦では5局とも黒番勝ちでしたが、本局では黒番の棋聖が敗れて先番有利の流れも変わったようです。

本シリーズは山下棋聖の名誉棋聖と張三冠のグランドスラムをかけた大一番。第2局以降の熱い「山張対決」を注目しています。

    ◇   ◇

今回の対局地は台湾・台北市の「老爺大酒店(ホテルロイヤルタイペイ)」。
地元メディアが大挙押し寄せ異様な雰囲気だったそうですが、台湾での張栩三冠はスパースターなのでしょうね。
この対局には台湾出身の王立誠・九段(立会)、王名エン・九段、謝依旻・女流二冠も同行し、大歓迎のようでした。
日本の囲碁界もあやかりたいものです。

台湾は政治、国防、人種など複雑な問題を抱えているようですが、囲碁界は着実に発展しているようですね。

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