将棋の第16期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負の第2局が11月23日、岡山県倉敷市の芸文館で行われ、挑戦者の里見香奈女流二段(16)が清水市代倉敷藤花(39)を破り、2連勝で初めて女流タイトルを獲得した。
女流タイトルの初獲得最年少記録は、元女流棋士の林葉直子さんの14歳3カ月(82年、女流王将)。中井広恵女流六段の16歳6カ月(86年、女流名人)が2番目で、里見の16歳8カ月は第3位。
里見は「もっと早くタイトルを取りたい気持ちもあったが、学校と両立していく中で、普段の生活に余裕ができて将棋を指せたのがよかった」と喜びを語った。
(毎日jp/将棋欄より抜粋)
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現在、将棋界の話題は渡辺竜王と羽生名人の竜王戦で、双方「永世竜王」をかけての戦い。第4局を終わって3-1と羽生名人リード、第5局は今日、明日と行われます。
もう一つの話題は16歳の里見女流二段が倉敷藤花戦で初タイトルをとったことでしょうか。
里見さんは島根県出雲市に住む高校2年生で、対局地(通常は東京か大阪)への移動というハンディがありながら、よくここまできたものだと思います。今後の活躍を期待しましょう。
16歳8カ月での初タイトルは最年少記録第3位。囲碁に比べると随分若いという感じがしましが、謝依旻さんの女流本因坊奪取が17歳11カ月ですので、それほどの差ではないかもしれません。
それにしても林葉直子さんの14歳3カ月はすごいですね。
スキャンダルなどで将棋界から離れてしまいましたが、あのまま将棋を続けていたら女流将棋界も今とはずいぶん違っていたでしょう。
せっかくその分野で一流と呼ばれる立場になったものの、諸事情で本筋を外れてしまうケースはよく見られます。
外野がとやかくいう問題ではありませんが、関係者は「惜しい」と嘆いているでしょうね。