第13回三星火災杯世界オープン戦は韓国大田市で11月18日に準々決勝の2局が行われた。
日本勢で勝ち残っている、山下敬吾九段は中国の孔傑七段 に敗れ、日本勢は姿を消した。
ベスト4進出は中国3名/孔傑七段、黄奕中七段、周睿羊五段と韓国1名/李世ドル九段となった。
(週刊碁より抜粋)
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このところ国際棋戦での日本勢は、残念ながらいいところがありません。
本棋戦の持ち時間は2時間で、陸上競技に例えれば中距離の800m走くらいでしょうか。
一方、日本のトップ棋戦(棋聖・名人・本因坊)の持ち時間は8時間で、マラソンに匹敵します。
日本勢不調の言い訳になるかもしれませんが、同じ選手が短・中距離とマラソンで戦うのは無理があるような気がします。
長距離棋士と短・中距離棋士の育成は分けて考えてはどうかと思いますが、日本以外では長距離相当のタイトル戦がないので難しいところです。
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この山下・孔戦では思いがけないハプニングが起きたと「週刊碁」にありました。
昼食休憩に山下棋聖がトイレに入り、出ようとしたところドアのノブが壊れて約1時間閉じ込められ、その後事態に気づいた人がノブを壊して救出し、再開時間を7分遅れての対局となったそうです。
週刊碁トップ裏の見出しに「山下、憤懣(フンマン)やるかたなく敗退」とありましたが、不運の一言では片付けられない出来事だと思います。
国際棋戦で優位を誇る中韓ですが、タイトル戦の運営面ではイマイチでしょうか。