謝依旻女流名人(女流本因坊)と加藤啓子六段が争った、東京精密杯第10期女流プロ最強戦決勝三番勝負の第2局が8月25日、東京・千代田区の日本棋院で行われ、黒番の加藤が中押しで謝を下し、2連勝で初優勝した。(第1局は8月11日、加藤が白番中押し勝ち)
加藤は今年2月、謝に女流名人を奪われており、今回はその雪辱を果たしたことになる
(産経囲碁Webより抜粋)
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エンドレスファイター/謝さんの豪腕を加藤さんが正面から受けて、勝ち抜いたようでした。
加藤さんは今年2月の女流名人戦で、謝さんに2局とも半目負けという悲運で女流名人を奪われてしまいましたが、今回はその借りを返した形となりましたね。
加藤さんは一昨年プロ棋士の溝上八段と結婚されて以来、各棋戦の上位で活躍しています。
二人とも緑星学園出身ということですが、緑星学園は山下棋聖・王座を輩出するなど今や囲碁界の一大勢力になっています。
一方の敗れた謝さん、女流名人・本因坊に次ぐ三冠は逃しましたが、ハードパンチャーとして女流囲碁界に君臨しています。
秋に行われる女流本因坊戦の挑戦者には前女流プロ最強位・鈴木歩四段が名乗りを上げ、謝さんとの五番勝負となります。
女流の熱き戦いは続きます。