目次
第1部 座談会・あの戦争になぜ負けたのか
(対米戦争の目的は何だったのか、ヒトラーとの同盟は昭和史の謎、開明派・海軍が持つ致命的欠点、陸軍エリートはどこで間違えた、ほか)
第2部 あの戦争に思うこと
(空しかった首脳会議、八月九日の最高戦争指導会議、私の太平洋戦争観、果たされなかった死者との約束、ほか)
毎年、この時期になると終戦をテーマにした内容がテレビ、新聞などで伝えられます。
私は「あの戦争になぜ負けたのか(文春新書)」という本を読みました。
この本で感じたこと
・末端兵士の一途な思いに対し、軍部指導者の無責任さ
・形勢判断/現状認識が無く、ムード/精神力での戦い
◇ ◇ ◇
日米の戦力の差は囲碁の実力でいえば、米国(六段)/日本(三段)くらいの差があったのではないでしょうか。
局地戦では優勢な部分もあったかもしれませんが、中盤戦では手合違いで敗戦やむなしと認識できたはずです。
ここで潔く投了し、和平に臨めば被害も最小限に抑えられたでしょうが、実際はあちこちの大石がボロボロに取られ、惨めな最悪の結果で終戦となりました。
意地と分不相応な戦いが悲劇に突き進んだのでしょう。
囲碁・外交戦略などは美しく打ちたいものです。