挑戦者の張栩名人・王座の2連勝で迎えた、第31期碁聖戦五番勝負の第3局が、7月27日、静岡県浜松市「浜名湖かんざんじ温泉」で行われ、張名人・王座が黒番2目半勝ちを収め、依田紀基碁聖から3連勝でタイトルを奪取した。
これで張は3冠王となり、碁界の第一人者の地位をゆるぎないものとした。反対に依田は平成11年以来の無冠となるきびしい現実となった。
<張新碁聖の話>
「3局とも接戦で、ヨセですこし得をしたようです。3連勝は幸運としかいいようがありません。三冠王ですか? これから防衛戦が始まるので年末にはどうなっているかわかりませんから」
(週間碁より抜粋)
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張栩名人、接戦を制しての碁聖位奪取で充実したシリーズのようでした。
一方の依田九段、本局も敗因不明の難局とのことでした。終盤の微妙な局面で乱れが生じたのでしょうか。
本シリーズ、若手の勢いにベテランの芸が押し切られた様相ですが、ベテランの巻き返しに期待しましょう。
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今回の対局地は静岡県浜松市「浜名湖かんざんじ温泉」。
浜名湖はウナギが有名で新幹線からも養殖池が見られます。以前はもっとたくさん見られましたが最近は少なくなっているようです。輸入品におされているのでしょうか。
東海道新幹線の眺望といえば富士山ですが、浜名湖周辺の海岸の景色もなかなかのものと思います。
会社員になった頃、給料も安く交通費を節約しようと新幹線ではなく、在来の東海道線でしばらく帰省していました。
在来線は海岸線近くを走り、 海と山の景色は「東海道」にふさわしい景観だったと思います。