師走も半ばを過ぎたのに冷え込みは緩い。
今日の散歩コースには、まだ秋色を見せているイチョウの大木があった。
たいていのイチョウは葉を落としているが、樹の個性か場所のせいか、落葉の真っ盛り。
地面を覆い尽くす落ち葉には人に踏まれた痕跡も無く美しかった。
イチョウの葉が色づいた場合は「紅葉」ではなく「黄葉」と書くのが正しいらしい。
確かにイチョウに「紅葉」は違和感があるが、しかし「黄葉」と書くのもわざとらしい気がする。
まだ色の残っているカラスウリを見つけて持ち帰った。
名称不明の枯蔓と一緒に、窓辺にぶら下げた。
カラスウリの色には何とも言えない味わいがあるが、これもまた秋の色、まもなく薄れて消えていく。
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