kenharuの日記

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マスすくい

2009-08-19 | 旅行記
「40センチ以下の網を海で使うのは、取り締まりの対象にならない」という説は少々怪しい話だな。
子供がザリガニ捕りの網でイタズラするようなものだからと、見逃しているのだろうか。

そんなことを考えながら、Yさんと二人でカラフトマスの集まる河口に出かけた。
河口付近には釣り人が一列に並び、海に向かってルアーを投げている。
釣りを眺めながら、夕暮れて人の居なくなるのを待った。


タモをかつぎ、胴長を履いて、暗くなった渚に入った。
川で捕るのは違法なので、河口付近に打ち寄せる波を越え、海側まで踏み込む。
波の向こう側は、たぶん「海」だろう。
今の時期は警察のパトロールがあり、突然サーチライトで照らされ、捕まることがあるという。
海に居れば大丈夫らしい。

川の流れが海中まで続いている辺りを選んで立ち、膝上まで水に浸かりながら、しばらく水面を見回してみたが、何も見えない。
場所が悪いのだろうかと、歩き出したとたんに、足元からマスがバシャバシャと逃げた。
これで居ることは分かったが、水面に背ビレを見せてくれない限り、見つけることは出来そうもない。
時々ヘッドライトを点灯させて海面を照らしてみると、たまにマスの姿が見つかるものの、すぐに逃げ去ってしまう。
大きな群れが入らないと、すくえそうもない。

暗闇で頭を上げて見回すと、いつのまにか川の両岸に2人が立ってタモを構えていた。
潮が引いて、渚付近の川は深さ数センチのせせらぎになっているから、ここを遡上するマスはバシャバシャと飛沫を上げ、全身丸見えになる。
これをすくうのは極めて簡単だが、違法行為になる。

あきらめて帰ろうかなと、頑張っているYさんのところへ行ってみると、なんと、大きなマスを1本すくっているではないか。
どうやったのか尋ねると、「魚を見つけようとせずに、やみくもにすくえば入る」。
海中の真水の流れに合わせて、すくう動作を繰り返してみたら、まもなく、マスが網にぶつかって逃げた。
「ははあ、なるほど」
これで元気が出た。
さらに数十回繰り返したところで、やっと1本をすくうことが出来た。

Yさんと仲良く、1本ずつの成果をぶら下げて凱旋。
初回の小手調べは大成功♪
ボクのはメスで筋子入りだった。
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