怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

忍者武芸帳 影丸伝

2011-10-01 17:31:28 | 
白土三平の忍者マンガは中学生の頃結構夢中で読んでいた記憶がある。
横山光輝の「伊賀の影丸」とか忍者マンガは多かったのだが、大体小学生の頃夢中になっていた。腰にさらしの長い布をつけて地面に着かないように走れとかどんどん伸びる草を毎日飛び越せとか、今思うと噴飯ものだが当時は真剣に信じていて、やってみたけどすぐに挫折していた。やっぱり原っぱも満足にない都会では無理かなというのがその時の総括でした。
さすがに中学生になるとその段階は卒業するのですが、その頃になると白土三平の忍者マンガが社会的背景とか歴史を知らないと理解できないところが高級そうで、絵のタッチも大人ぽっくて、「カムイ伝」などは床屋に行ったときの楽しみでした。今回の忍者武芸帳はその昔よく分からないながらそろばん塾の待ち時間に読んでいた覚えがあり、しかしマンガは奪い合いなのでなかなか通して読むことが出来ず、断続的に読んでいたので、いまいち筋がわからないままでした。
通して読むと全10巻になるので、漫画喫茶で読み通すという根性もなく、なかなか読む機会がなかったのですが、図書館に愛蔵版上下2巻本があるというので早速借りてきました。それぞれが1500ページぐらいあって、持ってくるのにも大きくて重い。

マンガといえどもこれを読むのは結構大変です。
読んでみると記憶がよみがえってくるのですが、当時は科学的というか理論的と思って読んでいたのですが、今読むとやっぱり荒唐無稽。自然科学的にもそうですが、社会科学的にもちょっと無理がありすぎと思うのですが、それでも読んでいると引き込まれてやめられません。
1960年ごろの作品なので、たぶんカムイ伝よりも前の本当に貸本屋時代に出た本だと思いますが、絵は独特のタッチは魅力的ですが、ちょっと雑かな。

当時は、まねして書きやすいのでそれはそれで良かったんですが、これも今見ると気になります。でもなんとなく昭和の疾風怒濤の時代の雰囲気を感じて、青春の苦さを感じるのでした。
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