日テレの『行列のできる法律相談所』の内容のひどさに、ここ3年ほどは観ていない。法律番組がいつも間にトーク番組に代わっているからだ。現状はまさに看板に偽りありだ。
島田紳助のトーク術は健在だが、内容に進歩がみられない。出てくる芸能人も多くは芸ノー人やら、少し過去の方といった様相。まさにくだらないゴシップ内容。
小田嶋氏の指摘は多くの視聴者が思っていることだろう。
ところでこの番組にはまだ5人の弁護士さんが出ているのか?あほらしくなって出演拒否というのが常識的な法曹人だと思うのだが。
小田嶋氏が指摘する「おべっか」だが、そういう人を島田氏がチョイスしていることは明白。いじられるのが嫌な方は出演拒否しているらしい。ゆえに出てくるのは“子分”か“少し過去の人”なわけだ。
ほんまあほっらしいわ!ええかげんにセエヨ!
小田嶋隆氏「出演者全員が島田紳助におべっか使い気持悪い」
テレビは、いつからこんなにつまらなくなったのだろう――。地デジ化で、女優やタレントが肌の細部まで見えてしまうことを気にしているらしいが、テレビ局側も気が気じゃない。番組の「劣化」が覆い隠せないほど、鮮明に見えてきてしまっている。そのなかでも、ここではあの日テレの“看板番組”の現状をみてみよう。
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『行列のできる法律相談所』(日テレ系列・日曜21時)。法律相談という当初のコンセプトはどこへやら、紳助がお仲間を集めて、さながら学芸会の体だ。
「自画自賛ですみません 私の名シーンSP」と題された7月31日放送回では、上地雄輔や出川哲朗ら出演タレントの感動話を司会者、紳助がいじるだけ。
紳助の仕切りに贔屓タレントのお追従発言、演出の笑い声が加わり、場は盛り上がっている風なのだが、見ているこちらは、どんどん冷めていく。芸能人主催合コンに参加した上地の裏話を暴露して「ドヤ」顔の紳助。見ているのが辛い。
さらに、「続きは『深イイ話』でご覧ください」と自身の別番組を宣伝する始末である。
コラムニストの小田嶋隆氏の談。
「全員が紳助におべっかを使っていて気持悪い。トークは一流でも、番組進行、タレント起用まで胸三寸で決まる。無名タレントが紳助の番組に出演することで知名度をあげ、オーラを身につけていくことをネタにしているだけの蓄電球のような役割かな」
これが日テレの誇る日曜ゴールデンタイムの看板番組なのだから、あとは推して知るべしだ。
※週刊ポスト2011年8月19・26日号