怪食一家 支店

食い散らかして経験値を上げていきます。
トライアスロン・マラソンを通じた肉の引き締めも同時並行します。

和歌山マリーナシティアクアスロン参戦紀 その弐

2005-06-21 23:35:45 | Un dou kai
陸にあがるとトランジションエリアまで100mくらい素足でぺたぺたとコンクリートの上を走っていきます。直後になんとKさんが追ってやってきます。意味もなく走る速度がかすかに上がります。決して高いレベルではないものの、レースなんだなと改めて気が引き締まります。

トランジションエリアの自分の番号のところに着いたところ、なんと隣の番号の選手が私のところまで場所を侵食して二ヶ所分も使用状態でした。来たとわかると譲ってきたのでそれはそれで大人気なく会釈もせずにお着替えに入ります。とはいってもトライアスリートスーツなる水着を着ているので、ゼッケンつけて靴を履くだけです。準備不足のためゼッケンベルトが用意できずにいたので着ている水着に直に安全ピン取り付けです。二本用意していたのが一本しか見つからず、安定感のない一本付けになってしまいます。

次に足にとりかかります。タオルで砂と水気を拭い取りそのまま靴下なしでナイキカタナに足を通してランのスタートへ一目散です。靴下なしというのは水からあがったばかりで、多分水分拭い取りきれないという目算があったことと、このシューズは底に通気孔が開いているので水捌けよさそうと考えたためですが、これがあとの悲劇につながります。ここまで約1分ほどでした。

ランに入ると、500mも進まないうちにYさんに追い抜かれてしまいます。ついていこうという意志はあるものの、やはりもともとの走力の差が違っていて、じりじりと差が広がっていきます。おまけに両ふくらはぎが痛みはじめました。前日バイクトレなぞやってしまってたこともありますが、先の水泳で普段以上にキックで力んでしまったことも大きいようです。非常に初歩的なミスですが、膝を軸にふくらはぎに力を入れてキックをしていたようで、これが決定打となりました。

よって、当然のことながら抜く人数より抜かれる人数のほうが多いレース展開になります。ウェアも水着そのままということもあり、快適さなどあったものではありません。加えて、アーチ状の橋を越えていくコースなんですが、そもそも平坦コースしかトレーニングしていないので、少しのアップダウンが大きく心身に響きます。

一周5kmのコースを26分ほどで回りきるくらいにある出来事に気付きます。

水色のナイキカタナが赤く染まっています

当然アドレナリンでまくり状態なので、切り傷くらいで痛みとかはそう感じません。しかし、赤く染まる面積が徐々に拡大していく中で、後々大変なことになるんだろうなとか思い始めてしまいます。全ての原因は足が濡れたまま素足で、しかも走り慣れない靴で走っていたことです。

後半5kmは、赤く染色される靴をちらちら見ながら、ふくらはぎを気にしているうちにいつものように膝の筋肉が労働拒否を煽る展開となりました。結局、ラン10km50分ちょっとでゴールはできたものの、10人近く抜かれ、Yさんには5分以上の大差をつけられての惨敗となってしまいました。





(ゴール直後の近影。Yさんに撮影いただきました。上下セパレートの水着なので、ぱっと見、女物の水着を着たでぶな変態おっさんと判断されても仕方のないところです。)


結果としては、スイム22'35+ラン50'24ということで予想の範疇に収まった結果となりました。トランジション時のラップ計測を見た限りでは、スイム22分、トランジション1分、ラン50分という配分になります。しかしながら、ホノルルから約二ヶ月それなりのトレーニングを積んできた上で厳し目の総括をすると、

[水泳]
全く初めての海スイムで心理的なプレッシャーが大きかったホノルルと、勝手わかった今回とでほぼ比例同タイム(しかも距離が1.5kmより1.2kmに短縮)というのは、決して納得できる結果ではないこと。また、人の後について泳ぐことで水流に乗った泳ぎができていなかったこと、の二点が挙げられます。振り返って考えれば、ホノルルでは、無意識のうちに流れに乗った水泳ができていた気がします。次回の徳島では三種目のトライアスロン国内デビューとなりますが、水泳については仮に同程度のタイムだったとしても、体力の温存を目指すうえで、背後泳は意識して行ないたいところです。

[ラン]
ノー靴下の作戦ミスについては、上記の通りです。この作戦ミスについては、事前に一度もこの状態で走っていなかったことにつきます。つまり、「やったことないことを本番ぶっつけでやるな」という極めて当たり前のことができていればいいだけのことです。ただ、必ずしもコンディションがよくない中で、50分という自己ベストに近いタイムで走りきれたことはよしとすべきだと思っています。もちろん、この10km50分という水準自体が見直すべき大きな課題であることは言うまでもないところです。


とはいっても、レース後の爽快感はお金積んでも得られないものです。泳いだり走ったりしているときは、何で自分はこんなことをしているんだと自問自答の繰り返しだったりしますが、終わってしまえばこっちのもんです。ただ、今回は合計5箇所(数も満足に数えられないのか俺は)も擦り傷ができてしまい、日常生活にかすかながら影響があることと、それ以上に買ってひと月の靴が血まみれで台無しという悲劇が起こってしまったことは残念でした。





レース終了後は、隣にある「黒潮市場」にて鮭とイクラの親子丼@1,350円を堪能しました。結構な運動後は塩分必要なんだよねとかいってかるくぜいたくしてしまいました。分厚いサーモンが最高でしたよ。





そして、ジャパンカップの女子の部を少しだけ観戦して帰りました。バイクのスピードは相当なもので、とても私には出せそうにないものでしたが、いい物を見せてもらったという充実感を胸に帰りの車の中の人となりました。
コメント (3)
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