マルクス エンゲルス 『共産党宣言』 大内兵衛・向坂逸郎訳 岩波文庫
まあ色は確かに赤い。赤いが、浦和さんとの関係はきっとそれだけだ。田中さんもゲルトさんももういないし。で、いわずと知れた、マルクスとエンゲルスの手による綱領。最初に購入したのがたしか大学4年生のころだったか。何回読んでも何回読んでも理解に苦しむ。それは今も基本的に変わらないのは恥ずかしい。
ちょっと1888年の英語版のまえがきのマルクスの思想とかいう一節から引用してみますが、
いかなる歴史的時期においても、経済的生産と交換の支配的な様式、およびそれから必然的に生まれる社会組織が土台をなし、その時期の政治的ならびに知的歴史はこの土台の上に築かれ、この土台からのみ説明される。したがって、人類の全歴史は階級闘争の歴史であった。
この二文が「したがって」という接続詞でつながることがこころから理解に苦しむ。こんなもん解読を試みるたびに眠気とのマッチアップだよ、君。てか、支配的って言葉ちゃんと拾えるかだけなんですけど、さらっと読み流すともれなく間違いなく脳内は迷宮入りだ。西村京太郎も真っ青だ。
そんな自身の愚かしさはさておき、刊行当時のヨーロッパの社会情勢を十分に理解して、一労働者になりきって、階級社会をひっくり返すには暴力しか方法がないなんて思いを脳内占領させて、「万国のプロレタリア団結せよ!」で締められる一連の檄文で奮い立たされるか否か。そういう観点で読むことができるのか。もうすこしいうと、薄ぐらい灰色の空気のなか、ネズミ色のコートきて、パサパサしたうまくもないパンかなんか買うのに30分くらいかけて列にならんでみると、かるく心をやさくれさせればなおいいかもしれない。こんどのGWのプラレール博できっと近いフィーリングを味わえそうですが、そんなもん想像もしたくない。
keihさんのようなボンクラーズでも受け止められ方は全く変わるのではないでしょうか。ただただ、残念なことにいまのkeihさんにはそういう想像力は欠けていらっしゃる模様なので、やっぱひと通りいろんな本を読んでみた後で、再度チャレンジしてみたいと思うのでございます。しょっぱなからすまんのこんなんで。
巻末の方が固いな、なんておもってたらしおり代わりにはがきが入ってたのか。しかし、これなのはなにも言わないでおこうか。失楽園といえばヒロイン役はお笑いまんが道場に出ててワイン風呂につかるあのねえさまかと思ったら、お嬢さんが学校でいじめの限りを、、、いや宝塚出身にもかかわらず溢れんばかりの歌唱力で席巻する瞳ねえさんじゃないですか。だいたいパトロンがなべちゃんか五木さんかのちが、、、あんまり言うと〆られるのでこのへんで
ちなみに、訳者の方を調べてみたところ、やはりというか、日本のマルクス研究の第一人者の方で、当然のことながら革命思想を体現しての活動をされてるようなとてもとても偉大なおひとだ。ようわからんからwikiをひもといてみようかね。
東郷健との対談(『週刊ポスト』1978年新年号)で、向坂は「ソヴィエト社会主義社会になれば、お前の病気(オカマ)は治ってしまう」「こんな変な人間を連れて来るなら、もう小学館の取材には一切応じない」等の暴言を吐き、激怒した東郷は中座した。
というか、どこのだれがこんな何をもって紛糾以外結論が見出せない対談を仕組んだのか、まったくもって興味が尽きない。だいたい、正月早々オカマと左巻きで大ゲンカとかなんておおらかな時代なんだ。というか、腹筋が全力でよじれてしょうがないよこのシチュエーションを想像するだけで。いやあまったくもって想像力は大事だ。
なんか、へんな啖呵きってこれかよ、な気がしてなりませんが、すいません次からはまじめにやります。はい。こころいれかえますです。つーか、正月早々オカrya)とか言いたかっただけだろおまえとかいうのは言わない方向で。