いつの日にかずっと前に起こったことの記述ばっかになってしまいかなしい限りですが、これは4月の初旬にスタミナをつけるべく、会社から夜道をてくてく歩いていった先のお店の話。
ステーキリベラという、イタリアンなのかメキシカンなのか、そんな感じの色彩なお店。そりゃあまあ肉なんて自分で焼くもんですよっていうとこですが、人様に焼いてもらうかたまりのお肉もまたいいわけでして。
そんなに大食いでもないので、チャレンジする意欲はあんまりないというか、まあそういうお店というよりかは、
入場すると、一面こんな感じの写真がずらり。そう、昔からあるプロレスラー御用達というステーキ屋さんってやつ。今なんてもステーキのけんなんて行けばなんでもステーキ肉なんて食えるご時世になってしまいましたが、来日した外人レスラーをもてなすのには肉肉肉!!!ってもちろん魚より肉が好きだろうよってのもあるでしょうけど、まじめな話するとそれに加えて筋肉質な皆様のタンパク質の補給に最適、という事情もあったわけでしょう。しかし、写真のど真ん中とその横の文言を見るに、現在の推しメンは曙さんの模様。たしかに、サップに負けてしまったアレはアレですが、もともとは貴乃花と二人で90年代最強横綱として時代を作ってきた偉人なわけで、何とか今の惨状から少しでも名誉挽回だけは図ってほしいその一心だよ個人的には。そうはいっても三冠とかIWGPとかあっさりとられるのもちょっと違う気がしてなりませんが。
入口のそばに座って、1ポンドステーキを注文。「なんにします?」「じゃあ肉」とかそういう感じの。なんというか、とにかく肉を喰らうぜ!その一心。
ふと右を見ると、そこはモンスター・ロシモフさんの写真が。リアルに故人なわけですが、なんかそういう類の写真に見えてならない。個人的にアンドレさんに強い思いはないため、かつてはここで肉食ってたんだな、くらいなもんですが、プロレスレジェンド中のレジェンドが来てた店か、なんて思うと元プオタには色々と思うところも出てくるわけで。
実際は思うところも何もそんなこと考える間もなく、ドーンとレアの500g弱の肉塊が配置されてしまうわけでしてさ。いやほんとあっという間の配膳でこっちが戸惑うくらい。こんなに早く出てくればそりゃあトウモロコシも散らばるよなぁって別にこれは嫌味でもなんでもなく、そもそもそんな下らんこと気にする人種はおいでにならないお店だとおもう。
で、ナイフを入れて、肉にかぶりつくと、、、うん、肉の味だ。そんなこと言うと元も子もありませんが、野性的というか、とにかく動物の肉を喰らう喰らう、そしてまた喰らう、みたいな。何十何百人のレスラーが食ってきたのと同じようにとにかく肉を蛋白質を体内にガハハハあすはバックドロップでKOしたるで!みたいな。まあ、ブック上KOなんてめったないんですが。
少し食べ疲れて、ふと室内をぐるりと目をやってみると、、、
うおおおおおバンバンビガロさんじゃないかしかもサインつきだぁぁぁ!!!!!
なんて、keihさんがもっともフェイバリットな(しかも鬼籍にはいっている)レスラーの写真が頭上にあっていたく感動。なんどもなんども、首が痛くなるくらい上を見てしまってたよまじで。いやあ、こんなところで、刺青獣さんに会えるとは。翌日土曜出勤ってのを忘れるくらいの満足感を得てお店を出ましたよええ。電車で帰宅して、目ざましセットする時にとたんに現実に戻っちまったわけだけどさ。
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肝心の味のほうは、、、いや、こういう個人個人の思い入れが十二分なスパイスになるそういうお店なんですよといっておいて話は終わりにします。具体的には、デンジャー松永の店に行ってからの比較でしょうかね。