石垣島の60kmマラソンの前に、レース感を思い出すために申し込んだのがなぜかアクアスロン大会というのもなんなんですが、2011年夏の横浜大会以来のシリアスなレースエントリーには変わりなく。たった一ヶ月ですが30kmくらいは泳ぐことができたので、おそらく1500mは泳げてしまうことにはなるはずで、あとは会場でのウォーミングアップとスタートまでのカウントダウンを、緊張感をエスカレーションさせながらゆっくり堪能するのみだ。
旭橋のバスターミナルから高速バスで名護までひとっとびなのですが、6時起きで9時のエントリー開始に十分間に合うのは非常に楽。名護市役所前で下車し会場となる二十一世紀公園はすぐお隣。県第二の都市で、市の中心地にこんな人工ビーチがあるってなんかすごい。というか、忘れ物をしたのでコンビニで調達しようと思ったらあんまり周囲になさそう。そこは大都会那覇とはやはり違うのね。
会場に到着したら受付開始直前で、海上コーナーの設置最中。南部よりも北部のほうが透明度が高い、と聞いてはいましたが砂浜からもそれはうかがえる状況。そういえば、透明度が高いといえば天気がいい時の伊豆大島の記憶が強く、手賀沼とか大阪南港とか横浜港とかを経験してきた汚水マイスターとしてはこの透度は物足りない(大嘘)。宮古島とかと比べるとこれでも大したことはない、という地元の方の声が聞こえてきましたが、今までの海水泳でトップクラスですよほんと。
試泳の時間があった存分に泳がせていただきましたが、とてもよい透明度。22℃という着水時のみかすかにひんやりな程よい海水温もあり、気持ちは盛り上がるばかり。遠浅なこともなさそうなので、二三歩走ってからの飛び込みで泳ぎ始めは可能っぽい。というか、海のスイムはこんなに気持ちがいいのかと5年ぶりの開放感をたかが10分ほどの試泳で堪能。スタート直後のバトルの心配は依然あるものの、それ以上にレースへの高揚感が強くなっており、5年のブランクはほとんどないものになってきた。
10時50分にショート(スイム500m+ラン5km)の開始。曇天の支配度が増すとともに、波のうねり発生したとのことでスタート切り上げ。10分たってもなかなか陸に上がってこないところを見ると結構泳ぎにくい感じ。案の定、ロングの部でのスタートにあたっては危険なためスイムは1500mから1000mへの短縮での開催に変更。個人的には少々残念な気分ではあるものの、まあ仕方ない。むしろ、完走がこれでほぼ間違いなくなった、というほうが正しいかも。
スタートの15分前に招集がかかり、コースの説明。ショートの部500mを二周回するもので、100数十メートル先にあるであろう黄色い部位はそこまで遠く感じない。「やれる」その感触しかない。
カウントダウンが1分から。30秒、15秒、10秒。。。ここからが長い。さっきの「やれる」感触を忘れずに、とにかく落ち着いていこう。
時間にして、正午。あのホーンが鳴り響いていよいよレースのスタート。