怪食一家 支店

食い散らかして経験値を上げていきます。
トライアスロン・マラソンを通じた肉の引き締めも同時並行します。

ホノルルトライアスロン2005 異聞編 Part3

2005-05-09 23:25:55 | Honolulu Triathlon05
もうあのハワイのレースから三週間と、余韻は冷めてくるところですが、向こうで仲良くなった方々と時折メールとかやってくる中で、他人の動向とかでまた少しずつモチベーションが上がったりしていたりします。私も次レースは7月くらいに考えていましたが、触発されて、6月にひとつ参加することにしました。詳細はまた稿を改めますが、やはり人が頑張っていると、自分も、って気持ちに簡単になってしまう単純な私に乾杯。

そんな流れで、ホノルルのレースでのエイジグループ別のラップがオフィシャルに出ていたとのことで、調子に乗って分析などしてみました。ちなみに写真は、、こんな画素数ではわかりにくいですが、注目は中央左の青帽のかたです。わかった方は、是非コメント欄で。


25-29歳男性 参加者 52人中28位
うち三時間以内フィニッシュは38人目まで。

スイム(1.5km):28:38 [12/52]
トランジット : 2:47
バイク(40km) : 1:20:35 [28/51]
トランジット : 1:01
ラン(10km) : 56:48 [39/51]

トータル 2:49:48 [28/52]

一番最後の[]は順位/人数で、スイムで一人リタイヤしたため途中から人間へっています。細かなラップが自分がとったのと違うのは、計測地点が違ったり、ランのタイムにはスタート直前にトイレに駆け込んだ分とか入ってたりするのでしょうけど、これを踏まえて、いくつか感想をば。

<スイムの順位が異常によく見える件>
一応一番勝負になるのがここだとは思っていましたが、予想以上の順位で発見時には小躍りそうなくらい喜び、、って自分の部屋でそんなことやってたら明らかに異常者ですが、さすがに嬉しかったです。ただ、50m自由形30秒切れる泳力がありながらトップとは6分以上差があることを考えると、これで喜んではいられないのも事実です。

<バイクがほぼ中位となった件+それと最終順位が同じ件>
そもそもバイクひと月とかしかやっていないこと、からするとこれも上出来でしょう。ペダリングとか目茶目茶だし、いまだに肩がきしむくらい変なフォームだったし。ただし、その順位=最終順位となることから、逆算すると大会レベル(か、25-29歳グループのレベル)も、もしかしたらあんまり高くなかったと見て謙虚に練習に励むのが無難かもしれません。

<ランが、、、、な件>
間違っても、大学時代にはオリエンテーリングやってたなどと口が裂けてもいえないほどのタイムとなってしまい、後悔の限りです。もちろん、バイク頑張りすぎた影響で、膝と両足腿筋が途中で痛くて大幅にスピード落ちたという要因もありましたけど。そうは言いつつ、冷静に考えると、スイムで6分縮めるよりかははるかにイージーにタイム短縮が望めそうでもあり、ここを前向きに考えたいところです。

何の分析にもなっていない気がしますが、こうやって書くだけで、明日から朝起きて走らないと、っていう気持ちが少しずつわいてきます。やっぱり単純だなー。



(注.オリエンテーリングについて)
知っている人は知っていますが、中学校とかの合宿でやるあれとはすこし違っています。地図とコンパスを持って、決められたポイントを全て回ってきた挙句タイムを競うというれっきとした競技です。走りながら地図を見てルートを決めたうえでのタイム勝負ですので、とっさの判断力と走力が求められるinterestingなものです。インカレとか世界選手権とかもきちんとやってます。非常に爽快感のある素晴らしいスポーツだと思いますが、時と場合によっては、何種類もの蜘蛛の巣が顔にかかったり、森の中で熊さんに出会ったり、刺まみれの藪の中に入ってはまってしまいぱっと見説明ができない無数の傷が顔にできたり、雪中登山一歩手前になったりな中、タイムを競わねばならないという、不本意ながら人間力が養成されてしまう競技でもあります。



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ホノルルトライアスロン2005 異聞編 Part2

2005-05-03 00:14:22 | Honolulu Triathlon05
ここのところ逆援助しませんかとか人妻があなたを指名しましたとかのどうみてもうそ8000な出会い系メールが毎日やって来て辟易しているなか、先日一通の英語メールが届きました。またかと思いながらも、まさかとも思いざっと目を通すと、「ホノルルでおまえの写真取ったから買え」とのこと。お一人様参加のいやなところをずさりと突いてきます。魂胆にのってみようと、すかさずリンクをクリックですよ。すると、

ゴールする瞬間の、足がもつれかかってヘロヘロで今にも死にそうなわたしの写真がどアップででてくるではないですか!!!

値段を見てみると、一番小さいサイズで写真二枚$16.99とぼったくり以外の何物でもない状況だったりします。とはいえ、実家の方で欲しがっている様子でしたので、記念だし何か買っておこうかなとさらにページを進めていくと驚愕の事実を見つけてしまいました。

Package O (Mouse Pad) $22.99
Package Q (Photo Luggage Tag) $20.99
Package R (Photo Key Chain) $19.99
Package S (Photo Coffee Mug) $25.99

ゴルゴ13並に「、、、」が止まらない展開です。

私の顔が映ったマウスパッド、、、
私の顔が映ったバッグ、、、
私の顔が映ったキーホルダー、、、
私の顔が映ったマグカップ、、、



もしかして、80年代のアイドルになった気分が味わえますとか、原宿の竹下通りにあなたのグッズをフィーチャリングしたお店が出店されたような気になれますとか、そんな文面があったら一個でも買って、、、しまうわけありませんよねはい。

ちなみにこのお写真は、1000枚くらいあった、「こいつ誰よしーらね」ってゾーン(ようはゼッケン映ってないので本人確認ができない写真群)からピックアップしたもので、送られてきたヘロヘロのものとはまた別のものです。サムネイル状態のときだけ保存できたみたいなので調子に乗ってアップしました。ちなみに、皆様ご期待の東山さんは見つかりませんでしたざんねん。

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ホノルルトライアスロン2005 異聞編 Part1

2005-04-29 19:38:25 | Honolulu Triathlon05
JALのホームページにはホノルルトライアスロンのページとかあって、地味に更新してたりしています。じきに今回大会の公式レザルトとかわたくしの写真とかでないかなぁとか心待ちにしていたりしていますが、上位者のみ記載された結果速報とか見ているとふと見つけたのが、

30-34歳の女性グループ
[3位]リサ・ステッグマイヤー 33歳 2:33:11

ゴシゴシ(つд⊂)ゴシゴシ ( ゜д゜)ポカーン 

あのテレビでてるおねえさんか、、、って私20分くらい差付けられてるじゃんorz。
いや、大会終了後のJALのパーティーで、ステージのほうでリサさんとかいう女性が入賞のうんたらとか言ってたんですよ、たしか。ただ、勢いにまかせて6本目くらいのビールをおいしく飲んでいたので、立花理沙とかだったら即ダッシュして行って無理矢理写真取るんですけどねとか、むこうで仲良くなった方々と談笑しながら、一本また一本と懲りずに飲んでいたのですが、、、。知らなかったですよ。
次の目標、にしてはちょっと壁高いなぁ、、。リサ姐さん。

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ホノルルトライアスロン 雑記 4/4 総括編

2005-04-23 08:57:03 | Honolulu Triathlon05
初のトライアスロンで、三時間どころか二時間五十分まで切れた事については、素直に喜びたいと思います。特に、バイク購入がレースひと月前で、それまで全く何もやっていなかったことや、海水泳が本当にぶっつけ本番だったことを考えると、この結果は自分の中では100点満点だったと勝手に強い自己満足の中にいます。また、大きなアクシデントもなく、今時点での力は出し切れただけに安堵感と喜びもまたひとしおです。
同時に、もう少しの努力でさらにタイム短縮が可能だったのではないかと感じ、次回以降更なるタイム短縮を目指したく思います。

<スイム>
海水の塩辛さに慣れるために塩分の多い食事を心がける、、、ことはやめといて、やはり、ヘッドアップによる前方確認が後半全くできなかったことでしょうか。今回は大きな距離ロス無く泳げたものの、やはり準備はしておくべきかと思いました。
あとはストロ-ク時のパワー不足を感じましたが、これは、ここ半月くらい意識してトレーニングできている過程にあって、少しづつ身についてきている実感があるので、この調子で継続していきます。
今回、結果への満足度がいちばん高い種目ですが慢心せずにいきたいところです。

<バイク>
持ちベストタイムがフラット路面で73'ということからすると、今回の坂・風ありでの79'58というのは、十分に及第点ではないでしょうか。まあ、基本的な技術すらなく、乗り込み量も極小な現状ですので、武庫川や渡月橋行き目標にこつこつとライドの積み重ねからやっていきたいところです。文中にも記しましたが、ペダルを回し続けられないこともまた課題のひとつではないでしょうか。

<ラン>
健康上の事情より、LSD以外のトレーニングはあまり取り組みたくない前提はありますが、根本的なスタミナの無さを今回実感しました。その克服だけで簡単に5分の短縮が望めるだけに、120分から150分を見越したより長時間のLSDの実施回数を増やしていきたいところです。


こうなってしまったらトライアスロンのシーズン参戦をやらなければと、意味もなくいきり立っている私ですが、具体的には、7月七尾海岸、8月赤穂、10月舞洲あたりの大会を目標とし、二時間半あたりまでタイムを縮めることを願望として、日々努力を重ねていきたく思っています。若干調子に乗り気味のような気がしますが、乗れる調子の時にはこけるまで乗り狂え、というポリシーの下、怪我だけは無いよう邁進します。


今回、一つの大きな目標を達成する過程で、いろんな経験を得、大きな自信も勝ち取ることができました。一方、異なる年令・異なる出自のスポーツ・そして異なる人生観を持った多様な方々と、トライアスロンチャレンジという同じ目標に挑み、苦しみを分かち合うことで、また新たな意欲が無駄にふつふつと煮えたぎり始めました。それは稿を改めて宣言してしまいます。

リアルの世界では特にいろんな人々から、祝福・賞賛の声を頂きまして、本当にありがたい限りであったのですが、一方で多数の方々から「自分には絶対無理よくやるよなお前」というお話もまた多くいただきました。しかしながら、大きな目標設定を行ない、時間をかけて過程を踏みゆくことで得られる達成感は、やはり非常に大きなものです。本当にいいものですよ。

どうやら、来年は五月末にホノルルトライアスロンが開催される模様です。

まだ13ヶ月あります。

少しばかり費用はかかりますが、やってみませんか。

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ホノルルトライアスロン 雑記 3/4 ラン編

2005-04-22 07:44:10 | Honolulu Triathlon05

3.ラントランジット~ラン~ゴール

トランジションエリアでは、再びマイゾーンにラックにかけてからランに向かいます。となりの初老の方は今からバイクに向かう様子で、怪我するから焦りなさんなと声をかけられました。自転車のロスのためかなりのいっぱいいっぱい状態な私は、軽く会釈しかできずに、あとからちょと後悔。今日二本目のアミノバイタルゼリー100gを4秒ほどで流し込み、ヘルメットを帽子に換えてすぐランのスタートへ向かいます。いったん海辺に出てから、ランコースに向かいます。実際のコースに入る前に、手前のトイレに駆け込んで一服。実はスタート前一時間の間に三回トイレにいくほど緊張気味だったりしたのですが、結果としてレース中はこのワンストップピットのみと理想の展開。まあプロとかアイアンマンとかになると、この辺の作戦について記名付きの活字にはしにくい事情をちらりと聞いたこともありますがそれはまたの機会に。この第二トランジットを3'13にてランに入ります。

最後のラン10kmはホノルル市街東隣のカピオラニ公園と一部海岸道路を二周するコース。このあたりになると午前八時を回ってじりじりとした日差しになりはじめます。たかだか10kmという距離なのですが万全を期して長袖のTシャツです。この装いは、マラソン選手とかと比べてみても明らかに異端なんですけど、ランニング中の日焼けによる体力減と水分蒸発を避けるためにあえて選択しました。まだ日本は四月で、暑さ対策ができていないことも加味しての選択です。他にも、腕の部分焼け防止・いつものウェア・オリエンテーリングやってた学生時代からの習慣などの理由があったりします。と、たいして無い知恵を振り絞って偉そうにチョイスしてましたが、、、当然のことながら、そんな格好したやつなぞ誰一人としていませんでしたよ。ガイジンさんなんて三分の一くらいは上半身裸だし。まああとのツアー会社主催パーティーでの大会写真とか見るときの本人確認が容易でしたけど。

と、ランのスタートとなります。眩しい日差しをものともせず、好調な走りです。4km通過時19'24と結構ないいペース。しかし、先程のバイクで後半相当無理をしたツケなのか、あるいは三種目続けてというのが初めてだったせいか、このあたりから足が非常に重くなってきてしまいます。5km24'55とこの時点ではキロ5分ペースを保っているものの、もはやそれが続かないのも明らかでした。腕を振ろうにも脚だけでなく全身が重く、前になかなか進みません。7km通過時にはすでに37'を過ぎており、明らかなペースダウンとなりました。

一周5kmのうちの後半1.5kmくらいは沿道にギャラリーがたくさんいる状態で、一周目は声援に対して手を振り返したりガッツポーズしたりとと余裕しゃくしゃくの反応ができていましたが、二周目は完全に下を向いて走っている状態でした。力を振り絞ってもキロ6分が精一杯な中、残り1km時点で48'を超えてしまってたはずです。正確なラップすら取れていない点からも、疲弊ぶりが類推可能かと思います。残りわずか、たったの1kmなのに、刻一刻と強さを増す日差しが脚に絡み付いているかのように、両脚が前に出ません。完全にスタミナ切れです。しかし、ふと見上げた視界の先かすかにゴールが見えてきました。

根拠なく力湧いてきた気がしました。

もうあとは無我夢中でゴールに駆け込むのみ。一歩一歩歩くようなスピードで前に進み、ラン54'33、トータル2:49'48のタイムでゴールイン!しました。

と、美談がましく書いていますが、ゴールゲートのまさに1mほど手前にAVA(※6)のカメラマンがいたので、間抜けにもわざわざ止まってポーズ作って写真取ってもらってました。たぶんこれがなければ、あと4秒ほど速かったかもしれません。何してんだか、私。

ゴールして、三時間切ったことよりもまず、とりあえずは無傷で無事に51.5kmを回れたことにかなり安堵しました。全身に体の疲労がありますが、全く準備なしに臨んだ淀川ハーフマラソンとかに比べると、普通に歩けるだけ全然ましです。このあとは、二時間くらいかけてクールダウンや日焼けなどしてまったりとハワイの日差しを満喫してすごしました。



(明日に続きます)


(※6)JAL系列会社の旅行代理店。今回ここからのツアー参加でしたが、バスによる下見・自転車無料運搬・自転車無償メンテや交流パーティなど細かなサービスが今回いい感じでした。
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ホノルルトライアスロン 雑記 2/4 バイク編

2005-04-21 07:22:18 | Honolulu Triathlon05
今日はバイク終了までです。なんか、朝こっそりアップしているのにすごく真面目に読んでいただいている方が複数いらっしゃるので、少し緊張します。


2.バイクトランジット~バイク

スイムが終わり、陸に上がって500mほど走ったところに、トランジションエリアがあります。1000台ものバイクが並ぶ姿は壮観です。時々どこかの駅前とかそんな感じになって夕方のニュースとかで報道されてたりしていますけど。今回のエリアは、大きな木をぐるりと囲むように自転車があり、とくにその木のそばにマイゾーンはあったので、何度も練習したこともありますが、難なく移動完了。いや、用意しとかないと痛い目合うんですよ、自転車が見つからない、って。ただでさえ超興奮状態ですし。ここで、準備しておいたアミノバイタルスーパースポーツゼリーを飲み干し、上着を着てメット着用してサングラスつけて、、えーと、靴下はいてってところで三半規管がおかしくなったのか転倒。夢中に泳いだ後遺症でしょうか。何とか靴を履いて、足元ふらつきながらバイク出発ゾーンへと走ります。このエリアで、3'23のタイム消費です。

そしてここから自転車のスタート。聞くところによると、コース設定はホノルルマラソンとほぼいっしょなんだとか。そりゃ距離も似通っていますしねえ。ですので、参加歴ある方はそのときのことを思い出されると、イメージしやすいのかもしれません。

自転車乗って道の右側(※5)を加速加速と行きますが、そんな私を横目にガイジンさんたちがにょほほほほーと一台、また一台と次々に追い越していきます。練習量を言い訳にはしたくありませんが、所謂ペダリングの技術が全く違うなという印象です。あと、何回か漕いでちょっとスピード出たと思ったらついつい回すのやめて休憩って癖がついてしまっていることも要因でしょうか。彼らは、休まずこぎ続けます。まいった。

そうこうするうちに、最初の難所、「ダイヤモンドヘッド」にかかります。そう、全く練習していないまとまった登坂がやってきます。当然山頂まで行くわけでもないのですが、山を巻いていく行程で、がしがし登らされます。ガイジンさんに次から次へとオーバーテイクされていく中、歯を食いしばりながら一心に坂を上っていると、沿道の女性が、「Change the gia!!,Enjoy!!」と連呼するのが耳に入ってきます。そうかと、落ち着いてギアを下げて坂を登っていきます。

ダイヤモンドヘッドを越えた後は、見通しのよい道路が広がり、ハイウェイへと入っていきます。時折見える海に見とれそうになりながらも、つい先ほどまで苦しめられたことを思い出し鬱になったりしているうちに、相変わらず一台抜かれまた一台という展開。若干な向かい風が吹き続けているので、すいすいとは進んでいきません。そうして抜かれながらも、この人の自転車のシャフトやけに太いなとか、後輪がドラム状になってるんだヘーとか、観察したりそれとか、自転車に乗るのに水着のみで上なんにも着ていない人々が結構いて、こういうスタイルもあるのかとか感心したりと、今ひとつ集中なくペダルを回し続けます。ここが実はあとで悲劇を生む原因になってしまいます。

ハワイカイを超えて、下見のバスでも参加者の多くが「マジかよ」と雰囲気が変わった心臓破りの坂に挑みます。事前レポートにはギアを下げるだけ下げれば100人中100人越えられる坂、との表現がありましたが、即否定したくなるかのような急坂。大阪で言うと、、江坂から緑地公園への坂より急、といえば理解していただけるかもしれません。距離にして800mもあるとか。坂を目の前にして、バスで登った以上の角度を感じ、戦意が薄れかけます。特に、坂の途中から角度が変わってさらに急になっているところとか、もうやめてって感じです。しかし、登らなければなりません。当然ギアを一番落としてこぎますが、ほとんど登ることができません。しょうがないので、ママチャリ立ちこぎ状態で奮闘しますが焼け石に水状態です。いっそのこと降りて担いで走った方が速いんじゃないのか思いましたが、さすがにそれは無茶なんで、地道に地道にこぎ続けてピークまできました。その後軽い登りになって、一気に下ったところで、、、Uターン!って嫌がらせのようなルートプランニングです。そうなると、もちろん心臓破りの坂を駆け下りるわけですが、時速でいうと50とか60とかの速さでで、まさにジェットコースターレベル。でも、道と道のつなぎ目があったりしたり、そもそも舗装が日本ほどきちんとしていないこともあり、思い切ってのダウンヒルはできませんでした。ブレーキ握りっぱなしのへっぷり腰滑走でした。でもね、マジに怖かったです。

後は追い風に乗って帰るだけーとか思って、ハワイカイの水辺を走りながら時計に目をやると、時計がスタートから80分近くになってきています。まずい。ひじょうにまずい。バイク目標70分とか言っておきながら、このまま行くと平気でバイク80分を軽く越していくペースになってしまいそうです。、明らかなペース配分ミス。前半ゆっくり行き過ぎです。となると、三時間切りが微妙になってきます。

となると、できることはただ一つ。必死に必死に重いペダルを回し続けることだけです。
周りの景色など全く気にせずに、とにかくハイウェイを疾走して行きます。自転車買ってここまで気合入れて回したことはないだろうという勢いで、一心不乱にこぎにこいでいきます。間隔がばらけてきたこともありこの辺りではほとんど他のバイクに抜かれません。(なのでほんとにこの辺のことは覚えていません)そうして、ダイヤモンドヘッドから青々とした海を望む頃には105分を回っていました。バイクで75分ほど。坂を駆け下り、カビオラニ公園のトランジットに着いた時点で時計は112'01でバイクタイムは79'58とほぼ80分までキャッチアップしてきました。なんとか三時間以内の決着が見えてきました。


(明日に続きます)


(※5)当然のごとくアメリカ合衆国は右側通行です。朝から何度も何度も、左走るなよこの日本人とアナウンスされていましたが、案外左側走り続ける人間は日本の人でない人も多かったです。

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ホノルルトライアスロン 雑記 1/4 水泳編

2005-04-20 07:18:27 | Honolulu Triathlon05
今回、念願のホノルルトライアスロン参加・完走を怪我なく行ってまいりましたが、これから4回にわたって参戦記を記していきたく思います。今回始めてのトライアスロンへのチャレンジでしたが、日々こんなBLOGご覧いただいている方々へ、少しでも伝わりやすい描写にてご報告ができればと思っています。

お伝え忘れていましたが、自己申告時点でのタイムですが、2:49'48でした。それについての私的な所感は雑記4/4にて述べたく思います。


1.レース当日の朝~水泳

朝は、午前四時に起床しました。目覚まし「ライデン」と携帯電話の二重奏で、難なく起きることができました。それよりも、メラトニン(※1)の効果が絶大ということでしょうか。朝食はツナロール・バナナ・VARM。忘れっぽい性格を逆手にとって、前日にすべての容易を万端にできたことで、早々に出発。会場には5時前に到着しました。トランジットエリアにて補給食や衣類を置き、しばらくトランジットのシミュレーションを実施しつつ、軽く体をほぐしていきます。ちなみに、行程をおさらいすると、

スイム(1.5km)→トランジットで着替え・自転車乗る→自転車(40km)→トランジットで自転車置く→ラン(10km)

という流れになります。もちろん、トランジットも競技時間としてカウントされます。ハワイ入るまで私知りませんでしたが、、orz。

スタートは6:10とのことでしたが、5:40過ぎても一向に明るくならない空にかすかな焦りが生じます。深海魚でもないのに、真っ暗な中で泳ぐのはさすがに勘弁なところです。たぶんスタートの時には明るくなるんでしょうけど。で、5:50くらいから米国歌が流れたり、ご挨拶があったりで、「大会」のムードの盛り上がりが少しずつ起こり出します。6:00を過ぎる頃になると、空も白みだし、視界も開けてきます。私は28歳で、29歳以下というカテゴリー(※2)のため、トップスタートとなり、枠の中で誘導を待ちます。

今回特に感じていたことですが、とにかくみなガタイがいいんですよ。そりゃガイジンという区分はそうなんでしょうけど、日本人のトライアスリートって方々も相当のもんです。私みたいにこんな腹出てないし。で、スタートで周りみてると筋肉質ぞろいで、戦ってもひとひねりで負けそうな連中ばっか。そういう連中に囲まれ、全く未経験の海水泳1.5kmなんて不安以外の何物でもありません。横を見ると、、、沢山のギャラリーが、、まだ朝六時なっていませんよ。

そして、海中へ誘導されます。今回はフローティングスタート(※3)なので、いきなり指定ゾーンへの誘導となります。コースは、オレンジのブイで囲まれた一周750mのコースを二周ということだそうです。準備運動はできていましたが、水温は華氏74度とやらで、摂氏でいうと23.3度なので、そうとう寒い方です。左耳の方からなにかアナウンスが聞こえてきます。耳を澄ますと、「ファイブセコンドうんたら、ファイブ、フォー」ってカウントダウンしてるし。いやいや心の準備が、って考える間もなく「ゴー」とかいってスタートになってしまいました。

すかさず、腕時計のスイッチを入れたまではよかったのです。数十人もの人間がいっせいに競って同方向へ泳ぎだす姿は爽快なんだろうなと思う間もなく、泳ぎだしたのですが、一分もしないうちにもうしっちゃかめっちゃかですよ。塩水は口の中バンバン入ってくるし、他人の手足とか横から前から後ろからガンガン当ってくるし、いくら水かいても進まないしで、100mくらいですべて投げ捨てて家帰りたくなりましたよ。ほんとに。でも、人と人との感覚が開いてきて、落ち着きがでてくると、自分のできる範囲での泳ぎを徐々に取り戻しました。もちろん、まだ前後左右から体当たりは食らいますし、すごい波が横から打ち付けてなかなかまっすぐ進めませんでしたけど。ただ、練習していたように、とにかく大きなストロークをという泳ぎだけはこころがけることはできました。

こうして、いろんな戦いを繰り広げた結果、一週目が14'40ほど、陸に上がる時点で28'40というラップタイムでした。OWP(※4)初体験にしては、上出来すぎる結果と言えます。陸に上がりながら、どこぞの軟体動物のごとく口内の塩水を吐き出しながら、高血圧とか糖尿じゃなくてよかったなあとしみじみ感じました。

ほんとに、塩辛いんですってば。完全に甘く見てましたよ。。。


(明日に続きます)



(※1)メラトニンは脳の松果体が分泌するホルモンです。起きて活動していくと分泌量が増え、眠くなります。一方で、睡眠からさめると一気になくなります。なので、このメラトニンを直接摂取することで、人為的に睡眠という欲望をいじることが可能となるのです。もちろん、日照時間とかにも左右されます。 平たく言うと、「メラトニン=睡眠薬」なんですが、ハルシオンとかと違って依存性は全くないという夢の薬です。時差ボケ解消にCAの人たちも愛用していると聞きます。惜しむべくは、日本では買えないので通販購入となってしまうことです。

(※2)トライアスロンは通常5歳刻みの年齢別でグループ分けされます。競技人口は30代以降がメインのためこのようなくくりとなります。

(※3)水泳スタート時に、水中から一斉にスタートする状態。それ以外は岸から飛び込んだり、砂浜から走って海へ突入したり、、とかのようです。なんと表現するかはわかりませんけど。

(※4)オープンウォータースイムの略。川とか海とかの水泳。足つかなかったり、流れがあったりで、思いのほか難しいですよ。


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無事帰国しました

2005-04-19 17:45:59 | Honolulu Triathlon05
飛行機は一時間遅れでしたが、怪我もなく無事に帰ってまいりました。なんとか、目標のトライアスロン初挑戦で三時間切りも達成してきました。(ペナルティとかなければ、のはなしですけど)
詳しくはのちほど

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いってきます

2005-04-15 03:03:51 | Honolulu Triathlon05
渡航前夜の午前三時を回ってようやく、ほぼすべての荷物と自転車の梱包が終了しました。あとは自転車とトランクをかついで関空へ向かうだけです。その前にもちろん通常勤務をそれとなく完遂しなければなりませんけど。

予想以上に、自転車のバラしがスムーズに行ったのでとりあえずほっとしています。作業中、大学のときの友人で劇団やってた人間が、「梱包するぞこの野郎パックユー」と嬉しそうに連呼していたのを何故か思い出していました。彼は元気にしているのでしょうか。

正直なところ、この2・3日相当ナーバスになっていました。イライラと表現していましたが、やはり海外でトライアスロンって未体験の塊のようなものが、目の前に迫ってきていることが、不安を呼び起こしていたのかもしれません。ささいなことでムッとしたり、気づいたら辺りを睨み付けるような目をしていたり、、、。しかし、今、準備を終えた安堵感から切り替えができたようです。まな板の上の鯉、とでもいいましょうか。要はここまできたんだからやるしかないと。体調面については、初レースに向けて、ここ二ヵ月半自分なりに満足ができる準備は行なったつもりなので、あとは全力でぶつかっていくのみです。

がんばってきます!
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