版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

2013 お花見テクテク隊 その1

2013-04-01 10:26:06 | その他 Other


今年の桜の開花は非常に早かったのですが
その後寒さが続いたせいか 今だに散りもせず咲き誇っている様です。
散り際の悪い桜もいいものです。

で 我々拡大テクテク隊も先週の24日 お花見に行ってきました。
今回はお花見とともに 歩いた距離も十数キロと 過去に無い長距離となりました。


行程地図

東京メトロ早稲田駅からJRお茶の水駅まで(AM10:30~PM5;30)
6人(途中から7人)での楽しい散策です。

まず


早稲田駅近くの「漱石生誕の地」(ただ碑があるだけ)


同じく近くにある漱石山房の「漱石終焉の地」にある「猫塚」
(猫塚といっても「我が輩は猫である」の由来ではなく 漱石の遺族が飼っていた猫・犬・鳥のために建てたそうです)

国民作家にふさわしく 漱石ほど各地に史跡の多い作家もいないですね。

さて まだ昼食には早いのですが 
今回の特任早稲田界隈案内者の指示で急遽 穴八幡神社向かいのそば屋に向かいます。


食べっぷりのいい隊長

大隈重信など著名人がおとづれたという「三朝庵」
ここは日本で初めて「カレーうどん」を出した店としても有名だそうです。
まだ午前中ということで 我々には珍しく酒無し昼食でした。

そこから早稲田大学構内へ 


集合写真1
特任案内者S君はここの卒業なので 皆より一歩前に出ています。
一人 構内禁煙にも関わらず煙草をくわえていますが 火は付いていません。
(大学も変わったものです.... 喫煙所くらいもっと作れよ!)

つれづれ 構内を散策しながら 高田馬場跡に寄って 面影橋へ
いよいよ桜の名所神田川です。


この日は心配された雨も無く 風も穏やかで 花見日和となりました。



神田川といえば我々世代は かぐや姫の「神田川」です。
その歌が大ヒット(昭和42年頃)した後
案内者S君も学生時代この神田川界隈に下宿していて 近くの銭湯に通っていたそうです。
でも 一人だったとか。(本当か......)


面影橋のそばに 太田道灌の「山吹の里」の碑がありました。



このいわれ ちょっと書きますと
「太田道灌が鷹狩りの途中雨に合って 近くの農家に蓑を借りに寄ったところ
 そこの娘が黙って山吹の枝を差し出したそうです。
 訳が判らぬまま屋敷に帰った道灌は 家臣から 
 <七重八重 花は咲けども 山吹の実の一つだに なきぞ悲しき>という
 古歌にかけて 蓑が無い事を優雅に詫びたのだろうと言われ
 それ以来道灌は改めて和歌の勉学に励んだそうな」

しかしですな この話
蓑も無い貧しい家の娘が 秀才道灌も知らない古歌を知っていたのは 何か不自然ですな。
小癪な娘です。
現にこの話し ここ新宿区以外に 荒川区の町屋 横浜市金沢区と埼玉の越生にも
伝わっているそうで やはり眉唾ものの話しのようです。

随分 山吹にこだわってしまいました。
なんだかんだと こんな話しをしながら
我々は引き続き神田川沿いに見事な桜を観賞しながら下流へと向かいます。


元江戸小紋などを染めていた東京染工場で この時期お休みどころを開いていました。
ちょっと一服 ちょっと冷や酒 で一休み 


つづきます。