ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

ヴァイオリンで不思議に思うこと(3)

2011年02月14日 09時52分40秒 | ヴァイオリン
 名器と言われる楽器の細部を測定し、その通り再現したら名器が再現できるかどうかです。

 ヤマハはこのようなアプローチにとても熱心です。数値制御の研削盤のようなものを使えば、名器の表板や裏板を正確な寸法で再現出来そうです。ハンドメイドの場合には、木目に合わせて削り方を変えるとも言い、決まった数値通りに機械で削ることへの批判もあります。でも、使う木材は選ばれた良材の筈なので、それも納得しかねます。

 文京楽器が販売するリバースシリーズでは、名器をそっくりそのまま再現するそうですから、削る手段はともかく、基準になる名器の各部の寸法に忠実に作るのでしょう。デュランティ始め、幾つかの名器の音が再現されるとのことです。もっとも、オリジナルの音が分かりませんので、再現されているかどうか、確かめようがありません。

 大半のヴァイオリンはストラディヴァリウスやガルネリウスなどの名器、またはこれらをベースに製作の名人がモディファイした楽器をモデルとして作られると聞きますから、昔から、このような試みは行なわれていて、過去にも良い楽器が出来ている筈です。

 良い楽器が、機械を使うなどにより安価に作られることは、それはそれで良いことだと思います。いわゆる名器はとんでもなく高価ですから。

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2 コメント

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名工の目と指先の感触 (スローテンポ)
2011-02-14 21:09:25
何年ほど前のことか忘れましたがYAMAHAの新作ヴァイオリン発売に関連した番組で,木材の経年変化の効果を得る科学的処理をする工程が紹介されていました。いろいろと科学的に研究されているのですね。工業では研磨など世界に誇る日本の最高レベルの技術も最終的には熟練者の目や指先の感触に頼るらいしですが,ヴァイオリンにもそんな面があるのだろうと思います。
科学的方法でもそこそこのものを (Rio)
2011-02-14 21:56:41
 ヤマハは会社組織ですから、有る程度の規模で生産しなければならず、とすると、敬遠する人も居ますから、科学的アプローチを売り物にする必要性もあろうかと思います。
 名人の作品には譲るとしても、材料の吟味や最小限の人手の関与により、科学的方法でもそこそこのものを、今の量産品の高い物くらいで市販されたら有難いと思います。

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