ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

交響曲「新世界」

2010年11月29日 05時27分17秒 | 音楽
 有名なドヴォルザークの交響曲で、「運命/未完成」の次に買うのはこれと言われたこともあるくらい人気度の高い交響曲です。

 新世界というのはヨーロッパから見たアメリカを指す言葉で、作曲者自身はアメリカに旅行していますから、そのときの見聞が反映されているでしょうし、ヨーロッパからの移住者が作り上げた新天地に対する憧れのようなものが描かれているのでしょう。

 古典派の交響曲と違って色彩的だし、旋律も親しみやすいものばかりで、いずれの楽章も優れていますが、特に第2楽章のイングリッシュホルンの旋律はあまりにも有名です。私の住んでいる地域では、下校時間を知らせる音楽として、学校で流されていました。

 この曲の演奏は本場物がよいと言われることが多く、二通りの演奏、つまり、作曲者の生まれたチェコの演奏と、内容が描かれているアメリカの演奏が該当します。

 チェコのものですと、ターリッヒ、ノイマンの指揮のもの、アメリカのものではトスカニーニのものを持っています。また、どちらでもないケルテスのものを持っています。

 このうちトスカニーニのものが、第1楽章が幾分速めのテンポで演奏されますが、全体に緊張感があり、整った演奏なので、私はこの演奏が好みです。ケルテス/ウィーンフィルのものは発売当初から評判が高かったものです。チェコのものですと、ノイマンが現代風、ターリッヒがローカル色豊かと言ったところでしょうか。亡命生活を経て帰国したラファエル・クーベリックの演奏も有名ですね。

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北と日本

2010年11月27日 09時35分35秒 | その他
 韓国に対する砲撃には驚かされましたね。韓国が主張する北方限界線より南、北が主張する領海内での出来事です。日本とどこかの国との関係でも起こりそうな事件です。

 米海軍が韓国と共同で演習を行うことが予定されていますが、北が主張する領海内に入れば勿論ですが、領海外でも何らかの策を打って来る可能性もあります。小型の潜水艇や、漁船を装っての攻撃なども考えられますし、かつての日本にあったと言う木造高速艇の特攻なんてありそうな気がします。フロッグマンでは難しいかな。何かあれば、米軍は必ず反撃するので、事態がややこしくなりそうです。

 厄介なのはすぐ近くの中国の存在です。かつての朝鮮戦争は米中の戦争と言う面がありましたから、少々不気味です。北が韓国海軍の艦艇を沈没させた際に、米海軍が黄海での演習を行おうとして中止したのは中国への配慮からでしたが、今回、北を睨んでの演習とは言っても、北京を攻撃可能な海域に米空母が近づくのは、中国をとても刺激することは確かです。北が何かしてくれれば、米海軍の対処法が分かるので、中国にとっては好都合かも知れません。

 ところで、北はこれ以上、韓国に対する攻撃をエスカレートしたくない反面、米国を交渉に引っ張り出すには、どこかにちょっかいを出したいところです。反撃可能性の無い日本の上空を狙って、以前に行ったような人工衛星の発射実験はどうでしょうか。万一、日本に落ちたら、故障だと言えば良いし、ミサイル防衛システムで撃ち落とされたら、不当かつ敵意のある妨害と主張すれば済みます。

 仮に、北が通常火薬を積んだミサイルを日本に打ち込んだ場合、同レベルの武器を使用して同レベルの量的な反撃を行なうのは正当防衛の範囲ですが、あいにく日本には反撃に使えるミサイルがありません。憲法が他国への攻撃を禁じているからです。近隣国に届く程度の通常弾頭ミサイルは持つべきです。空中給油機を伴って、戦闘機が赴くにしても、空対地ミサイルは持っていないし、積める爆弾も比較的小型です。結局のところ、強く抗議するだけの泣き寝入りしか無く、策がありません。しかも、民主党政権は自衛隊を大事に考えていないようなフシがありますので、なおさらですね。

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交響曲第1番(Bizet)

2010年11月25日 14時34分09秒 | 音楽
 ビゼーと言うと、「カルメン」と「アルルの女」が有名です。「カルメン」はどの部分を聞いても音楽が素晴らしいので、聞くたびに感心します。「アルルの女」の「メヌエット」を吹きたいためにフルートを習っている人も多いでしょう。「カルメン」の間奏曲もフルートの名曲です。確かサキソフォンの曲が「アルルの女」にありましたよね。

 さて、本題は交響曲第1番についてです。第1番とわざわざ言うくらいですから、第2番以降もあるのかもしれませんが、聞いたことがありません。

 ハ長調と言う調性は明るく分かりやすいですね。第1楽章の冒頭の旋律が、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」の第3楽章の冒頭部分をモディファイしたもののようにも聞こえますが、皆様はどう思われますでしょうか。同じ一度の和音だから似て聞こえるのかも知れません。

 ビゼーはロマン派の筈ですが、この交響曲は古典的で、バートーヴェンなら第1番や第8番あたりの感じと似ており、よく整っていて、さすがに美しい旋律で構成されています。無駄が無い曲で、この作曲家が天才であったと思えるような気がします。

 シャルル・ミュンシュの指揮、フランス国立放送管弦楽団のレコードを持っています。フランスの指揮者、フランスのオーケストラが向きそうだと思っての購入です。

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ツィゴイネルワイゼン

2010年11月23日 09時36分23秒 | 音楽
 ヴァイオリン愛好者の間に限らず、有名な曲です。ツィゴイネルはドイツ語でジプシー、ワイゼンは旋律の意味だそうですから、ジプシーの旋律と言う意味でしょうか。作曲者サラサーテはスペイン人ですが、何故かドイツ語のタイトルがついています。

 因みにフルートの曲では「ハンガリー田園幻想曲」というのが、これに相当しそうですね。

 全体は3部構成で、真中の部分はゆったりとしていますが、両端の部分はソロヴァイオリンが忙しくメロディーを奏でます。いろいろなテクニックを使っていて、津軽三味線のように左手で弦をはじくことも行なわれるのだそうで、弾くのには大変そうですが、アクロバチックな演奏が聴けてなかなか楽しい曲です。

 レコードではエルマン、ハイフェッツ、CDではレビン、千住真理子の演奏のものを持っています。普通はハイフェッツが良いと言われています。特筆すべきはマイケル・レビンで、若くして世を去った人ですが、ハイフェッツと比べても決して遜色はありません。

 なお、作曲者のサラサーテは19世紀から20世紀初頭にかけて活躍したヴァイオリニストであり、このツィゴイネルワイゼンの自作自演の録音が辛うじて残っています。レコード初期のものですが、現代とはかなり趣の異なる演奏だったようです。

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ラ・カンパネラ(Liszt)

2010年11月21日 10時07分02秒 | 音楽
 この曲を最初に聴いたのは「わが恋は終わりぬ」(1960)と言う映画を見た時で、フランツ・リストに扮した俳優のダーク・ボガードが弾いていました。音は吹き替えだろうと言われていますが、指がよく動いていましたから、かなりの練習を重ねたのでしょう。

 タイトルは「鐘」の意味だそうで、多数の鐘を鳴らして録音し、早回しで再生すれば、このような感じになるのかも知れません。原曲のパガニーニのヴァイオリン協奏曲とはかなり趣が異なっていて、個人的にはリストのピアノ曲の方が聴き応えがあるように思います。リストにはこのような編曲ものも多く、ベートーヴェンの交響曲のピアノ用の編曲もあると聞きます。

 作曲者のリストは手が大きく、ヤツデの葉っぱくらいあったという怪しい記述を読んだことがあり、それはともかくとしてもピアノを弾くには有利だったのでしょう。ピアニストとして超一流だったそうですが、残念ながら、レコード以前に亡くなっています。直弟子のエミール・フォン・ザウアーならレコードがあるそうです。

 リストのピアノ曲の録音は、以前は少なかった記憶が有ります。難しいせいなのか、あまり売れないのか、どちらかなのでしょうね。私はずっと、ジョルジ・シフラのレコードを聴いていました。

 「ラ・カンパネラ」は、最近ではフジ子・ヘミングの演奏でも有名になりました。この人にしては、テンポも遅くなく、しかしながら、思い入れたっぷりの演奏です。どちらかと言うと、古いスタイルの演奏のように思いますが、聴いていて、妙に落ち着きます。

 新しいところでは小山実稚恵のCDを持っていますが、これが恐らく、一番まともな演奏なのではないかと思います。

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