ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

指揮者が弾ける楽器

2015年01月31日 17時40分09秒 | 音楽
 オーケストラの指揮者はすべての楽器を弾けるのかと尋ねられました。結論的には「ノー」と思いますが、記憶を整理してみました。

 まず一般的には指揮者はピアノがかなり弾けるのが普通と思います。かつてはオペラ劇場で歌手の練習の際に伴奏ピアニストを務めるのがキャリアの一つであったとも聞きます。

 少々古いところで20世紀の三大巨匠はどうだったか。トスカニーニはチェリスト出身なので、連想的にはヴァイオリンが弾けた可能性はあります。フルトヴェングラーは名ソプラノのシュワルツコップのピアノ伴奏をしたレコードがあるくらいで、ピアノは得意だったように思います。ワルターはピアニストでデビューし、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番をウィーン・フィルを弾き振りしたレコードも残っています。ワルターが所有したストラディヴァリウスを日本橋の高島屋で販売していた事がありましたから、ワルターはヴァイオリンに興味を持っていたものと思います。

 ヴァイオリンを弾ける指揮者もかなり居て、例えばフランツ・コンヴィチュニー、ロリン・マゼールはヴァイオリニスト、コンヴィチュニーはヴィオリストでもありました。日本フィルを指揮した渡邉暁雄はオーケストラのヴァイオリニストだったことがあります。

 ネット情報によれば、N響の指揮をすることもあるイタリアのネルロ・サンティは色々な楽器を学んでいて、かなり弾きこなすことができるらしく、ヴァイオリンとホルンを演奏して見せたと書いてありました。また、N響を指揮した事が有るハインツ・ワルベルクはヴァイオリンとトランペットの演奏家でもあったそうで、N響との共演の際にシュトラウスのワルツをヴァイオリンを弾きながら指揮して見せた事があります。シャルル・デュトワはウィキペデイアによれば、ヴァイオリン、ヴィオラ、打楽器を学んだとあります。

 このように複数の楽器を学んだ指揮者を例示することはできますが、ネルロ・サンティのようにいろいろな楽器をこなせる指揮者はまれで、オーケストラのすべての楽器を弾ける人はまず居ないように思います。


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バッハの金字塔チャッコーナ

2015年01月29日 10時37分58秒 | ヴァイオリン
 バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の楽譜を買いました。昨年末から多くの楽譜を買い込みましたので、着手するのは先になります。

 「無伴奏・・・」は同じ作曲家の協奏曲とくらべて難しいと思い敬遠していましたけれど、パルティータの第3番、特にプレリュードとガボットは練習曲として使用されることが多く、そう遠慮する必要は無さそうなので、私も多分その辺から取り組むことになるものと思います。

 楽譜の目次を見ていたら、パルティータ第2番の最後の曲名はCIACCONAとあり、「はて?」と思って楽譜をめくって見るとメロディーは紛れもないシャコンヌ、巻末の自筆楽譜のコピーではイタリア語のCIACCONAとタイトルが書いてあります。作曲者が書いているのだから本当はチャッコーナ? 初めて見ました。

 日本での普通の呼び名であるシャコンヌ、どのような由来でフランス語が使われているのか不思議に思います。同じ作曲家の「二つのヴァイオリンのための協奏曲」の業界での通称はドイツ語の「ドッペル」なので、事情を知らないものとしては混乱するばかり。


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特養は入りにくい

2015年01月27日 21時28分19秒 | その他
 最近NHKで無届け介護ハウスが取り上げられています。月々の経費が20数万円以上の有料老人ホームにくらべて、10万円台前半で済む特養(特別養護老人ホーム)は人気が有りますが、なかなか空きがありません。そこで無届け介護ハウスが注目されています。ただ、十分な介護を受けられるかどうかが公的にチェックされていません。

 無届け介護ハウスの問題はさておき、特養がなぜ入りにくいのか。そもそも数が少ないのも原因の一つと思いますが、有料老人ホームのように申し込んで空きが有れば誰でも入れるのではなく、申込書に記入すると、特養側で項目毎に点数を付け、この点数を加算して緊急性が判断されます。介護度が高く、自宅での介護が困難であれば「緊急性」が高くなります。

 特養は収入が少なくても入所できるイメージがあるものの、特養への入所に際して収入や資産はチェックされませんので、経済的に余裕があり、有料老人ホームの経費をまかなえる場合にも「緊急性」次第で入所でき、その経済性ゆえに新設、既設を問わず特養は常に満杯状態、「緊急性」の高い人が申し込んでも待機せざるを得ません。

 特養は公的なものなので、入所する人の懐具合も勘案されて然るべきと思いますが、生活保護受給の際のような厳しいチェックは個人情報の何とやらで難しいのかも。


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100年目を迎えました

2015年01月24日 21時41分58秒 | ヴァイオリン
 何年か前に購入したヴァイオリン、Camillo Mandelliと言う人が1915年に製作したもので、今年で100年目を迎えました。古い物が幅を利かせるヴァイオリンの世界ではようやく青年に達したくらい。小学生になった時に関東大震災を経験した父親が1916年生まれだったので、父親とほぼ同年代という事になります。それほど音量はありませんが、音色が澄んでいて響きのよい楽器と思います。見た目はあまり古い感じではありません。

 製作者は1873年イタリア生まれ。ミラノで修業後アルゼンチンに渡ったのが19世紀末、相当若いうちから修業したものと思います。第一次大戦前はヨーロッパも不況だったため、新天地を求めてアルゼンチンに移民として渡ったのではと想像されます。活動したのはブエノスアイレス、後にオペラハウスも完成するなどクラシック音楽も盛んだったようだし、アルゼンチンタンゴの国なので、ヴァイオリンの需要も多かったものと思います。その後、1920年にはイタリアに戻って、製作を続けています。

 この楽器はイタリアで修業したイタリア人が製作したものではあっても、原産地表示上はアルゼンチン製、この世界では産地が値段に影響するらしく、後年この製作者がイタリアに帰国した後に製作した楽器が大手楽器店で私のものより3割ほど高い値段で売られている事を発見したことがあります。少々不思議な気がします。

 この製作者特有の傾向なのか、楽器は細身でマッハワンの肩当ては滑り落ちるため使えません。色は赤みを帯びた独特のもので、ニスがひび割れています。樹脂分が多い艶のある皮膜が形成されているので、私はセルロース系かアクリル系の現代的な樹脂をニスに加えたのではないかと思っています。


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練習時間の使い方

2015年01月22日 19時42分00秒 | 音楽
 取り組んでいる曲に難しい部分があると、次のレッスンまでにどうやって克服するか苦労します。世間的に言う難曲では無いのに、私がつまづく箇所は幾つもあります。

 一人で練習する際についやってしまうのが、曲を頭からお終いまで通して弾くことを単純に繰り返す事で、弾ける箇所まで何回も繰り返す無駄があります。効率重視なら弾けない部分を重点的に繰り返さないといけません。家で練習するならともかく、時間貸しの練習室で練習する際にはお金の無駄にもなります。

 さらに言えば、欠点に気づかずに反復練習するのは時間も無駄。欠点を絶えず修正しながら進める事が出来れば効率がよいのではと思います。ゴルフにはレッスンプロと言う人が居るそうで、スイング毎の欠点を指摘して頂ければ改善スピードも向上すると思います。

 ヴァイオリンの場合には、レッスンのたびに新しいご指摘があるので、一人で行なうレッスンはとても効率が悪いような気がします。フルートの場合も練習の非効率さはありますが、問題点の多くは指が回らない事に原因が有るので、まあ一人でもなんとか練習出来ます。指が回らないときはどうするのかはいろいろ教えて頂きました。

 実際に、一人で練習してつまづく箇所を克服するには、結局のところ回数を重ねるようになりますが、なかなか良い方向に向かってくれません。病気が少しずつ治る際の「薄皮をはぐように」と言う傾向を感じるまではひたすら我慢。

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