ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

フルートは安くならないか?

2010年09月30日 06時06分45秒 | フルート
 私のメインのフルート、パールのオペラ(総銀、H管、Eメカ付き)は、購入時にはセールで割引いて貰えましたが、それでも高価でした。もっと高額なものもありますが、この金額でも軽自動車が買えます。自動車生産の合理化がいかに進んでいるとは言え、フルートの値段は感覚的には高すぎます。一般の機械なら、値段は部品点数でおおよそ決まりますが、これくらいの部品点数ではそんなに高くはならないからです。

 素材の銀が洋銀よりも高いからでしょうか。これは違うようです。と言うのは、重量と銀地金価格から計算した銀の値段はせいぜい2~3万円です。実際には、パイプに加工したものを仕入れたり、メッキを施すなどで、もう少し高い材料費になるのかも知れませんけれど、それ以上の違いですから。

 多分、良心的に考えれば、高価なフルートの場合には、熟練した人が、品質重視で面倒な工程をこなすために、生産効率が悪く、加工費が高くなるのでしょう。逆に言えば、低コストで製作する場合には、工程のかなりの部分が自動化されているので、加工費が安いのだと思います。

 しかし、これらは作る側の事情なので、買う側としては単に受け入れるしかありません。できれば、生産効率と製作精度を向上させて、もっと安くてよいものを作って欲しいものです。

 フルートを構成する頭部管、主管、足部管のうちで、音を決定する上で最も重要な部分は頭部管だそうです。なにしろ、ここが空気の振動の源ですから。頭部管は一見、単純な構造のように見えますが、製造は難しいのだそうです。

 幸いに頭部管は単独でも売られていて、専業のメーカーもあるくらいです。比較的安価なフルートを求めて、頭部管を付け替えれば、よい結果が生じるのではないでしょうか。頭部管銀と言うクラスのフルートも販売されていますが、その頭部管がそのメーカーの最上の頭部管ではないなら、上のクラスの頭部管に替えれば、よい結果が生じそうな気がします。あるメーカーでは頭部管銀のクラスで、頭部管の異なる機種、従って、価格も違う機種があるようですので、違いを確かめて見たい気がします。

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ヴァイオリンは安くならないか?

2010年09月28日 06時51分21秒 | ヴァイオリン
 製作工程のすべてを熟練者が一人で行なって作られたヴァイオリンがよいヴァイオリンと言われます。新作、モダン、オールドのいずれも、その点では全く同じです。

 ヴァイオリンの製作所要時間ははっきりしませんが、およそ200時間くらいと聞きます。会社風に言うなら、残業込みの1月の労働時間です。個人が製作して売る場合、1月分の生活費と工房を維持するための経費を確保する必要がありますから、例えば、60万円以上と言われても無理からぬところです。

 しかし、初心者用や通販、それに量産品は、それよりもかなり安く売られています。これらのヴァイオリンと、60万円以上と言われる新作はどう違うのでしょうか。

 生産効率を上げるには、分業、機械化のほか、人件費の安い国での生産が考えられます。中国製を丹念に探せば、よいものがあると聞きますから、それも安く買う一つの方策です。

 もう一つ、量産品などの手持ちの楽器の改造はどうでしょうか。私が持っている量産品は音質はかなり良いのですが、音量が不足気味で、板厚が厚過ぎるためではないかと勝手に思っていて、分解と板厚の調整などをお願いして見たらと考えたりします。普通、このような改造は行なわないものだそうですが、量産品なら引き受けて貰えるらしいです。一応は完成した楽器なのですから、表板、裏板を最初から削るのに比べれば、安いのではないかと思います。有名なマイスターの佐々木朗さんのホームページを見ると、佐々木さんのお嬢さんの楽器は、お父様が量産品を改造されています。

 こういう改造を工房に依頼したご経験のある方、いらっしゃいませんか?

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私的中国感

2010年09月25日 09時45分34秒 | その他
 拘留していた中国漁船の船長は、日中関係を考慮して、処分保留のまま釈放となりました。

 中国は、レアアースの輸出を制限すると言ってみたり、軍関係の立ち入り禁止区域に侵入したフジタの社員を拘束するなどしたため、それらの圧力に屈したことになります。逮捕したのに処分保留することも、地検が日中関係を考慮することも問題です。今後は日本領海内で違反操業しても、巡視船にぶつけて逃げればよいという前例を作ってしまいましたね。中国も、何かあれば、レアアースを持ち出せば、日本の電機業界と自動車業界が騒ぎだすから、日本政府がすぐ折れると言うことが分かって収穫でしょう。

 中国が経済成長著しい国であることは誰しも認めます。何しろ、あれだけの人口です。しかも、自己中心、利益第一で行動する恐ろしい国です。

 日本は、古来、中国の影響を受けた国で、両親や祖父の年代の人達は、漢文を通じて孔孟思想を学んだり、書道、南画、焼き物等に大陸らしいおおらかさを感じていたようです。現実の中国に対してはあまりよい感情を持っていなかったようで、蔑視の感情も一部の人は持っていたようです。これは、よいことではありませんが。

 私は、会社勤めの間、中国との接点はほとんど無く、中国人の知り合いも居ません。そう言えば、一時、居酒屋に中国人が多かったことは覚えています。それと、日常の買い物の中に中国製品が多くなってきたことを感じたくらいですが、毒入りギョーザ事件以降、何となく中国製品を敬遠する傾向にあります。

 個々人はともかく、集団になると礼儀知らずで、間違いを認めようとしないばかりか、相手に責任をなすりつけようとする傾向があり、好きにはなれませんね。今度のことで、日本人の中国感も少しは変わるのでは。

 そう言えば、孔孟思想、ちょっと古いですが、なかなか高いモラルを説いています。現在の中国では完全に忘れられたようで、一般の人は知らないそうです。

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中国の思惑(2)

2010年09月24日 06時48分47秒 | その他
 中国漁船の船長を逮捕・拘留している件で、温家宝首相が即時無条件釈放を求める発言をしたと報じられました。国を代表する人の意見なので、それなりに重みがあるとの事ですが、内容的には、中国の今までの主張と何も変わりありません。

 船長の拘留期限の29日までに起訴するかどうかの結論が出るため、中国の国内世論の動向を気にしての温家宝首相の発言と思います。公務執行妨害の刑は3年以下の懲役か禁固、あるいは50万円以下の罰金だそうですから、政治的配慮無しと言っても、罰金を課してお引き取り頂くことになるのではないでしょうか。

 しかし、大声では言いたくありませんが、全く逆に、日本の漁船が中国当局の船にぶつかっていたら、銃撃されて死傷者が出ていたかも知れません。日本の当局の行動は実に抑制が効いていると思います。

 中国は領土問題ととらえていますから、靖国問題のとき以上の強い姿勢で臨みたいでしょうが、米国が出て来ても困るし、周辺国を含む環太平洋諸国の結束が強固になっても困ります。当面は細かい事で一々難癖を付ける、いやがらせに終始するのではないかと思います。

 日本側の苛立ちも増すと言うものですが、日本人の中には極端な考えの人も居るので、中国人やその施設に対して、レンガを投げ込むと言うような、彼の国の人達のような大人げない行動に出ないよう望みたいものです。

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ヴァイオリンとフルートのクラスと価格

2010年09月23日 05時58分04秒 | 音楽
 下手ながら両方の楽器をたしなみます。そこで、このような無茶な比較をしてみようと思います。あまり確固たるものではないし、意味もありませんけれど。

 ヴァイオリンとフルートは素材も構造も全く異なるので、価格の単純比較は難しいですが、ヴァイオリンに慣れた人がフルートを買おうとする際、そのフルートがヴァイオリンならどれくらいのグレードに相当するのか知りたいと思う筈です。フルートに慣れた人がヴァイオリンを買おうとする際も同様だと思います。

 ヴァイオリンのおおよその価格は次のようです。
 初心者用5万円~10万円、量産品20万円~50万円、ハンドメイド60万円~150万円、年代物200万円~数億円

 また、フルートの価格は、おおよそ次のようです。
 洋銀6万円~8万円、頭部管銀13万円~25万円、管体銀25万円~40万円、総銀60万円~100万円、金120万円~1000万円。

 価格だけを見れば、ヴァイオリンの初心者用はフルートの洋銀、ヴァイオリンの量産品はフルートの頭部管銀か管体銀、ヴァイオリンのハンドメイドはフルートの総銀、ヴァイオリンの年代物がフルートの金に、それぞれ相当しそうです。

 どちらの楽器も、一人の職人さんが作るハンドメイドは価格が100万円前後でほぼ等しく、品質的にも完成されたものとなります。と言うことは、ヴァイオリンとフルートが同じくらいの価格であれば、同じようなグレードであると言っても、大きな間違いは無いでしょう。

 ヴァイオリンの年代物の価格は天井知らずで、最高額が幾らなのかはよく知りませんが、億が付くことは間違いありません。フルートにも年代物はあるようですが、普通はあまり話題にならず、新品の最も高いものでも1000万円止まりです。フルートで特殊なのは金のフルートで、金を部分的に使うか全部に使うか、金の純度をどうするかなどによって価格が異なるため、価格の幅があります。ヴァイオリンの場合は素材が基本的には同じですから、プレミアムが付くものは別として、新作どうしの価格の開きはそんなにありません。

 ヴァイオリンを議論する際に大事なのは弓の存在で、弓の価格もかなりのものになります。例えば、有力な国産メーカーのアルシェのホームページを見ると、Standard Bowが2万円~15万円、High Grade Bowが25万円または38万円、Professional Bow が60万円または90万円(いずれも消費税は別)と言うような区分がされています。

 弓の価格は楽器の3分の1から2分の1くらいと言う俗説を参考にするなら、Standard Bowが楽器の初心者用に、High Grade Bowが量産品~新作に、Professional Bow が新作およびそれ以上に対応するのでしょうか。なお、それ以上高い弓は特注するか、外国製、更には古い弓になります。

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