ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

Piacentinoのフルート協奏曲

2023年03月24日 22時37分00秒 | 音楽
ランパルが発掘したと見られるバロックのフルート協奏曲の幾つかは録音されていますが、メロディーの美しさの点で出色と言えるのが、Romano Antonio Piacentinoのフルート協奏曲ト長調の第2楽章です。
https://www.youtube.com/watch?v=6nOuTLQSwx0

作曲家Piacentinoの経歴は全く不明ですが、Romanoはローマ出身を意味するようですし、名前からするとイタリア人のようです。

カールスルーエの図書館に有る手書きの楽譜の中に150曲ほどのフルート協奏曲が有りますので、ランパルはここから探し出したようです。

Piacentinoのフルート協奏曲としてはト長調のものが2曲有ります。区別のため、図書館の整理番号で言うと、上記の曲はHs.733、もう一つのフルート協奏曲がHs.734です。なおPiacentinoの作品としては他にフルートソナタが3つ、ヴァイオリン独奏用のシャコンヌが1つ有ります。Hs.733、Hs.734全曲の音源はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=Lx6sJNG60nY
https://www.youtube.com/watch?v=FCPyIyfCpNk

さて、上記のフルート協奏曲ト長調の第2楽章は緩徐楽章で、前半と後半の2つの部分をそれぞれ繰り返して演奏するようになっています。この頃の習慣として、繰り返す際には装飾音を加えて演奏しますが、ランパルの装飾音がなかなかのもので、バロック音楽がこんなに装飾の多い華やかなものだったかどうかはともかく、いかにも聴き心地の良い演奏になっています。

カールスルーエの図書館の手書き楽譜はパート譜のみなので、バロックオーケストラをバックに演奏する場合はそのまま使えますが、ピアノ伴奏で演奏する場合は編曲の必要が有ります。またランパルの装飾音をコピーする事は可能ですが、死後23年目のランパルの場合、著作権が有効ですので公的には使えません。Musikhugと言うスイスの楽譜出版社がPiacentinoのフルート協奏曲の楽譜を出版しているようですが、内容は未確認です。

ランパルの演奏はクラウディオ・シモーネ指揮のヴェネツィア合奏団をバックにしていて、オリジナルには無いバスーンが第1、第3楽章では追加されていますが、これはバロックではよく有る事のようです。


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米国の銀行破綻

2023年03月14日 19時09分39秒 | その他
米国のシリコンバレー銀行が破綻し、米国政府が預金を保証する騒ぎとなりました。大多数の日本人にとって影響は無さそうです。

受け売りの知識ですが、預金とは、文字通りお金を預ける事ではなく、同額の証券を購入する意味らしいです。この証券はいつでも払い戻し出来ますし、利子も付きますので、銀行が経営破綻しない限り、お金を預けているように思えます。

今回、破綻した米国の銀行の預金は米国政府があわてて保証すると表明したので、多くの預金者が預金の払い戻しを求めて殺到する、いわゆる取り付け騒ぎにはなりませんでしたが、昭和の最初の頃には日本でも取り付け騒ぎが有ったそうです。

日本の場合はどうか。預金は基本的には銀行が保証するもので政府は保証しません。そこで各銀行は預金保険機構に加盟していて、経営破綻した場合には預金は一人一銀行1,000万円まで保証される事になっています。1,000万円を超えた部分は保証されませんから、保証を求めようとすれば違う銀行の口座に分ける必要が有ります。なお無利息の普通預金の場合には全額が保証されます。


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