「日々、キャリア」降矢一朋の気付きメモ日記!

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「就活ナビ」週刊 降矢一朋のデスクより ブログバージョン

2010年01月31日 | Weblog
~ESも作品だと考えると、基本のデッサンが崩れていると細部が良くても崩れて見える~

エントリーシートの締め切りが日一日と迫ってくる今日この頃ですが、最近私が添削の際に
意識していることや気付いたことを紹介したいと思います。

エントリーシートの添削指導、書き方的な指導、面接との関わりから表現方法まで、色々な
所で講義をしてきた際に出てくる質問なのですが「です、ます」か「~だ」どちらで書いた
方が良いでしょうか?「見出しをつけて、箇条書き」の方が良いですか? 文字に色つけた
方が良いのですか? アンダーラインを引いて強調した方が良いですか? ・・・etc 
この質問内容に少し物足りなさと同時に「何か昔にこんな感覚を感じた事があったな」と
変な感覚が有ったのですが、今日、目覚めた時にようやく何だったかを思い出しました。

中学校で美術の先生をしていた頃、生徒がお互いのデッサンを書いている時に服のシワとか
柄・模様、髪型、等の細部の「ディテール」にこだわり、表面の部分を表現しようとして、
一生懸命になってしまっているのですが、肝心な人の姿、骨格や大きな体の動きを意識し
ないので肝心の「人間」として見えない。つまり全体の何を表現するかという基本である、
「コンセプト」から外れている事、その初心者の絵の描き方にみんなのESが似ています。

「何で腕の動きや形よりもこのシワの方が大きく描いているの?」って良く聞きました。
何でそんな事を思い出したのか? ESを書く時に自分の何を伝えたいかという目的よりも
相手に気に入られよう、嫌われないという事に、囚われてしまって、大事な自分の自己PR
として「何が伝えたいのか骨子・コンセプト」を明確にするのが目的なはずなのに・・・

それが有って次に「表現としてのディテール」があると思うのです、その優先順位が逆に
なっては意味がないと私は思います。その二つが上手く作用し相乗効果が出てこそ本当に
良い「自己表現」になると思いますし、バランスも大事です。基本の軸を迷っていたり、
デッサンが狂っていたりしていたら仕上がりはどうでしょうそこは幾度となく「軸」を作る
ために書き込んでゆく時期も大事です。

そして書き込んで自分らしい形に少しずつ「軸」を大事にしながらも自分が表現したい方向
へと形を変えて行くのも大事です、でも軸も出来ていないのに簡単に表面的な表現に走る
のではなく、自然体として滲み出て来る様にして欲しいなと思いますし、その為にも基本の
マナーや仕草、行動をしっかりと学ぶ事、客観的な視点も大事だと思って欲しいです。


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