「日々、キャリア」降矢一朋の気付きメモ日記!

日常の自分が感じた「?」や「!」な事を書き留めたサイトです。

思いこみ、受止め方を変える事で解消できる事。

2008年04月13日 | Weblog
就活で不安を感じて、動き出せない学生が毎年いる事は周知の事実です。

周りの他人の感覚は「とりあえず動き出せば良いじゃないか」で、経験的に事実、
行動しないと何も変らないのは当たり前、とりあえず動けばいいと言うのは誰しも
アドバイスしますが、本当にそれで良いのかと疑問に感じてました。どう見ても
この学生は逃避行動ではない動けない何かを感じて動けないんじゃないかなと思う
事がありました。
ラマチャンドランという精神科医の著書「脳の中の幽霊」に紹介されていた症例に
「幻肢」という症状があります、これは怪我や病気が原因で手や足を切断した患者
が失われた手足が依然そこに存在するかのように感じるという症状の事です。

医師としては対処出来ない、無いものは治療も出来ないからです。人は実際には
無くても脳がそれを認識しないと架空のものを妄想で作り出す、本人にとっては
思いこみと言いながら現実に痛みを感じる事実なのですが周りには分からない。
ラマチャンドラン氏がそんな治療に果敢に取り組んだアプローチが独創的でした、

自己の身体イメージを操作する「ミラーボックス」と呼ばれる単純な装置で自分の
手足を再認識する事で妄想による痛みなどが劇的に改善するという治療臨床例です

不安や悩みという就活の悩みも、現実を体感するというより大きな刺激で書換え
リセットできると言う事が、理論的に効果的だという確証を得た気がしました。

自分が認識する事、本当に納得しないと脳はその独自の可塑性において都合良く、
考え方や記憶さえも再編集してしまうので、逆に毎日の行動や繰り返しによって
細かく微調整しながら、テンションも高めながら学習し向上させてゆく重要性が
本当に大事なんだなと思えました。インパクトのある経験と、それを持続させる
継続的な経験を交互に行う事を少なくとも人はしてきている筈です。

学生は実際にはある自分の才能や可能性を見た目だけで無いと思い込んでいる。
でも実際に体験してみて、自分の可能性の片鱗が見えてくるのかも知れないです。

自己PRが言えない学生は「才能や能力」があるのに無いと思いこんで自ら見えなく
しているかも知れないです。少しでもその存在に気付いて貰えるようにするのが
就職指導の仕事かも知れないなと思えました、是非一度読んでみて下さい。



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