物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

目を凝らせば

2015-04-09 10:55:53 | 日記
昨日と今朝は寒かったが、街路樹に黄緑の若葉が次第に萌え出してきた。冬の間は枯れた木のように思えたが、別に枯れているわけではなかった。木は生きて冬の寒さを耐えていたのだ。

もう40年近くの昔になるが、ドイツのマインツという町に住んでいた。そこの駅前の巨木が3月はまるで死んでいるとしか思えなかったのが、4月から5月にかけて緑の葉が萌え出してきて、やはりこの木たちが生きていたのだと分かったときには感激したものだった。

それぐらいドイツの冬は厳しい。はじめ3月の終り頃にこの町に来たときに駅前の巨木は枯れ木の如くであった。「ああ、この木も枯れてしまったのだな」という感慨を抱いたものだったが、それが1か月もたたない間に見事に芽がふきだして再生するとしか言えないさまは言葉にしがたい。

もちろん、常緑樹も山にはあるのだが、落葉樹の毎春での復活をみれば、やはり春が来たと人々に感じさせる。

現在私の住んでいるところは住宅地であるので、通りから赤い椿や白い木蓮のような花が咲いているのを見かける。それと黄緑の若葉である。私の家の庭にも黄色のまゆみが若々しい葉を出している。