物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

虫歯

2007-11-16 11:59:57 | 健康・病気

今日の午後虫歯を抜くことになっている。右上の奥歯で処置をしてあったのだが、それもとうとう虫歯になったらしい。少し落ちて来ていてどうせ抜けるのは時間の問題なのだが,抜いてしまいましょうという。あまり歯に執着がないので抜いてもいいと思っている。

大学生のころ歯を大事にしなかったので、何本か虫歯ができてしまった。治療をしたが、結局そのうちに抜いてしまった。

また学生のころに親知らずが生えて来て他の歯を押して熱をもったので1本は抜いたが、もう一本はまだ残っている。この歯は横に向いていて役には立っていないが,これもいずれは抜ける運命である。

親知らずを抜くときに歯のレントゲンを撮ったが,この間は歯の全体のレントゲン写真をとった。1895年にレントゲンが X線を発見して、これが現在では医療の診察にいたるところで使われている。

X線の発見はその当時の大発見で、そのために1896年の放射能の発見があまり注目されなかった。これに眼をつけて大成功を収めたのがキュリー夫妻であった。


佐藤幹夫の数学

2007-11-16 11:56:30 | 数学

昨日標題の本を近くの書店で購入した。『佐藤幹夫の数学』の中身はまったく知らないのだが,それでもこの本の一部を読んだけでも独自の考えをもった人だと思える。詳しくは彼の数学の内容を知らなければならないのだろう。

佐藤さんのことは数学者の広田良吾さんが「僕は天才なんているとは信じてなかったけれど、佐藤幹夫は本当に天才ですね」と集中講義で話していたのを聞いたことがある。

彼の家庭的な環境の問題がなければ、彼はフィールズ賞をとれた人の一人になっていたのだろう。だが、家庭の事情で数学者としての出発はほぼ30歳のときになってしまった。そのデビュー作からしてすばらしいものであったのだが,世界で理解できる人がはじめほとんどいなかったらしい。それくらい独特の人であった。

論文をあまり書かない人だとも広田先生から聞いた。だが、彼の講義の聴講者のノートが出版されてそれを世界で争って読んで新しい数学の芽を探るということがなされているとか。こういった点はアメリカの天才的物理学者だったファインマンとよく似ている。