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Jリーグをつかおう! Jリーグ社会連携(シャレン)26

2022-11-20 00:01:43 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 最近、SNSで村井前チェアマンの投稿が2種類ありました。プレジデントオンラインへの寄稿で、1つ目(第1から第3回)はチェアマン就任時も含めた一連の話(また後日)、2つ目(第4回)はシャレンの馴れ初め話。今回は2つ目のシャレンばなしをリスペクトしたいと思います。話はほとんど以前にリスペクトしていた内容ですが、やはりいくつか聞いていなかった情報、「気づき」がありました。
 これぞシャレンのルーツ。今のJリーグの付加価値の根幹部分を知る事ができます。Jクラブ関係者も流れの中で、シャレンに取り組まれていると思いますが、ルーツやいきさつを知れば、更にやりがいも生まれる事でしょう。当ブログの持論で、Jリーグ全58クラブがフロンターレ化したら、世界一のサッカーリーグになると思っていますが、シャレンの生みの親もやはり川崎さんでしたね。Jリーグの先進部分はどれも川崎さんが絡んでいる気がする。何とかスタイルとか、よそは関係無く我が道を行っているところがあれば、益々Jリーグのスタンダードから遅れていく事でしょう。

中村憲剛選手に「Jリーグの努力は甘い」と言われ…村井チェアマンが厳しい言葉に深く感謝した理由 自分の人生と社会に「圧倒的当事者意識」を持っている

中村憲剛選手に「Jリーグの努力は甘い」と言われ…村井チェアマンが厳しい言葉に深く感謝した理由 自分の人生と社会に「圧倒的当事者意識」を持っている

Jリーグは今年、発足から30周年を迎えた。2014年にチェアマンに就任し4期8年務めた村井満さんは、任期最終年の2021年に毎週1枚の色紙を用意して、朝礼を開いた。34節34枚の...

PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

【中村憲剛選手に「Jリーグの努力は甘い」と言われ…村井チェアマンが厳しい言葉に深く感謝した理由 自分の人生と社会に「圧倒的当事者意識」を持っている】
〔「ぜひ伝えたいことがある」と言われて会ったら…〕
「【村井】米田さんの話に行く前に前段がありまして。話は2016年の9月に遡ります。この日、私は『スポーツナビ』の企画で中村憲剛選手(元日本代表、川崎フロンターレ)と対談しました。憲剛選手のほうから『チェアマンにぜひ伝えたいことがある』ということで、私は「ずいぶん突然だね」くらいに、のんきに構えていました。
——いきなり先制パンチを喰らったみたいですね。
【村井】そうなんです。憲剛選手のいる川崎フロンターレが地元で子供たちと算数ドリルをやったり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の人を呼んでイベントをやったりしているのは知っていましたから、『フロンターレは頑張ってるよね』とか言っていたら、憲剛選手にこう言われたのです。
『誤解を恐れずに言うと、Jリーグの努力は甘いと思うんですよね』と。
〔海外経験ゼロで超一流になった「申し子」〕
——一選手がチェアマンに。それはまた強烈な。
「【村井】憲剛選手が入団した頃のフロンターレは年間の平均入場者数が3000人くらいのチームでしたが、コロナ前には2万6000人が詰めかける人気チームになっていた。東京と横浜のベッドタウンで、スポーツ不毛の地と呼ばれた川崎市は、サッカーで輝いた。その根底には憲剛選手たちがやってきた地道なホームタウン活動があったんです。対談で憲剛選手は地域貢献活動について、こうも言いました。
『Jリーグは一応やってはいるものの、非常に形式的なことに終始しているように見えるんです。生意気ながら、本気で体を張ってホームタウン活動をしている僕らの側からすれば、Jリーグがもっとアイデアを出してくれればと思うんですよね」と。
〔強烈なパンチを喰らって目が覚めた〕
「——実際にやってきた人の言葉だけにキツイ。
【村井】2014年にチェアマンになった私は就任直後からいろんなことがドタバタとあって、自分の中でこの『社会貢献活動』の軸が定まっていませんでした。すでにJクラブ全体では年間2万件の社会貢献活動をしていましたから、ひとクラブに換算すると年間400回にも及ぶ地域活動をしていることになる。Jクラブは毎日のように街に出て活動をしていることになるのです。
 正直に言うと『Jリーグにできることにも限度がある』とぼんやり考えていた時期だった。強烈なパンチを喰らい、目が覚める思いでした。
〔ああ俺は何をやってるんだろう〕
——そこをズバッと突いてくる憲剛選手も、かなりのものですね。
「【村井】最初に思ったのは『彼は自分自身のドライバーズシートに座ってるな』ということです。私はチェアマンになってから、いろんな人にああ言われ、こう言われて右往左往しているようで、自分で自分のハンドルを握っているような感覚があまりありませんでした。一方で憲剛選手たちには『チェアマンやリーグに言われようが言われまいが、俺たちはこうやるよ』っていう、自分の人生とか社会とかに対する強烈なオーナーシップを感じたんですよね。それが羨ましくもあり、『ああ俺は何をやってるんだろう」と思いました。」
「やはり自分の人生は自分のオーナーシップ、自分のドライバーズシートに座って、事故に遭うかもしれないけれど自分でハンドルを動かしていくことが大事だな、と思います。やれば何か言われるかもしれないけど、まずやってみる。憲剛選手の一言で、その気持ちを思い出しました。
 それで社会課題解決に向けてチャレンジしている人や地域創生に取り組んでいる人々に出会っていきました。その中で縁があったのが米田惠美さんです。リクルート時代から面識はありましたが、単なる会計士、経営コンサルというよりも社会課題を知るために自ら保育士の資格を取得したり、在宅診療所にも従事したりする現場目線を大事にする実践家でした。人々が地域を好きになるためにJリーグを使ってもらう」
「そしてJリーグフェローの契約を締結、次の年の2018年に理事になってもらいました。ガバナンス含む組織改革に加えてホームタウン活動・社会連携活動の領域をお願いしました。彼女は『シャレン!』という言葉を生み出し、『クラブも自分たちだけで頑張ろうとしないで社会から色々アドバイスをもらおう』『街の人にオーナーシップを持ってもらうことが大事』『Jリーグに関わりたいと思ってもらうためにはどうしたらよいか』と話し合い、『Jリーグをつかおう』というコンセプトに至りました。
“Jリーグが”社会に貢献するというスタイルから、“地域の人たちが”に主語を転換し、Jリーグを使えるように自らを変えていこうというものです。連携して活動を共にし、地域社会を豊かにし、結果としてクラブが地域になくてはならない存在になる。そこを目指しました。」
〔サッカーは手段の一つでしかない〕
——アウェーのスタジアムで福島の子供たちのマーチングバンドが演奏を披露する復興支援や、障害者の就労体験の場としてスタジアムを利用する試み、地域の介護予防や防災活動にクラブを活用する、などさまざまな活動を加速させたいということだったのでしょうか。
【村井】憲剛選手に『クラブ任せにしないで、Jリーグがしっかりしてください』と言われてから2年かかりましたが、自分の中では彼との約束が果たせたのかな、と思っています。Jリーグ25周年の記念イベントで『シャレン!』コンセプトのお披露目をしたのですが、その場に憲剛選手にも来てもらいました。サッカーは手段の一つで、本当の目的は日本の社会をどうやって豊かにできるか。スポーツで豊かな国にすることができるかです。まあ、あまり堅苦しく考えることはなくて、簡単なことからできることで自分らしい行動をとってもらえればいいんだと思います。」
  
 個人的には気づきとしては、次の通り。そもそもシャレンは憲剛氏から村井氏へ、対談企画で提案されたという事で、軽い感じで提案されたと思っていましたが、これを読むと「クラブ任せにしないで、Jリーグがしっかりしてください」と結構ストレートだったんだなと。つまり社会貢献活動は川崎さんは本気で体を張っているが、Jリーグは本気でやっていないと思っていると。
 村井さんも正直ですね。言い訳ではなく、「天日干し」論により、素直に手抜き状態であった事を認められています。当ブログとしても、Jリーグ公式HPがリニューアルされた時に、「TEAM AS ONE」の部分がトーンダウンした印象をもっていた事を思い出し、ひょっとしたらその時期はそういう面があったのかもしれないなと思ってしまいました。


 ドライバーズシート論ですが、多くの選手はせいぜい助手席だと思います。他にドライバーズシートに座っていると思えるのは、ヴェルディさんの小池選手などFコネクト(先日金沢さんでもいい事例がありますね)の皆さんではないかと。他にはすぐに思い浮かびません。もっとそういう選手が増えて欲しいし、そういうサポートをして欲しいですね。
 あと、シャレンについて当ブログは最初から思っている事は、Jクラブにやってもらうのもいいですが、リーグ直轄事業もやって欲しいなと。地元クラブではなく、Jリーグのロゴマークが出てくるとまた違う活動が出来ると思います。前にも書きましたが、例えば、全国の商店街を応援するプロジェクト(全国的な販促PR行動など)をやってもらうとか。地域の社会課題はブツ切りになっているとは限りませんから。

 あと、「シャレン」の名づけ親は米田さんだったんですね。改めてリスペクトできました。なら、なぜすぐにJリーグ理事を退任されたのかがよくわかりません。大人の事情だったのか、下々には伝わってきませんね。米田さんとは1回、オンラインイベントか何かで同席したのを覚えています。直接言葉を交わしていませんが、あの時は面白かったですね。今回いろいろ調べてみると、あの頃にあった某セクハラ辞任騒動に、米田さんも絡んでいたという情報を見かけました。まぁこの話題はもういいですか。米田さんは現在は、プロ化を模索するハンドボール協会等でご活躍のこと、またサッカー界でも力を発揮して欲しいですね。

 そういえば、シャレン担当だった髙田理事さんが、WEリーグのチェアに就任されていますが、担当理事が不在になったようなシャレンの方は今どういう状態なのでしょうか。そこが気になりますね。今の状況を村井さんや米田さん、そして生みの親である憲剛特任理事にはどう映っているのか。お忙しいであろう野々村チェアマンはどうなのか(#ののチャンネルでツイートしてみる)。余り堅苦しく考えることはないとは思えますが、また弱体化してもいけませんから。許されるなら、村井さんに社外フェローでまた関わってもらってもいいかも。最近、次の日本協会会長には村井さんが就任されたらいいのに、と勝手な妄想を持ったりしている今日この頃です。

村井(前)チェアマン関連⑫:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220716
  〃           ⑪:
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220520
  〃           ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220502
  〃           ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220403
  〃           ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220211 
  〃           ⑦:
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20211202 
  〃           ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180721 
  〃           ⑤:
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160917
  〃           ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160206
  〃           ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150731 
  〃           ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141225 
  〃           ①:
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140116
シャレン(Jリーグの社会連携)関連: /  / / /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /
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