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日本代表のこと・・・538

2022-11-26 00:08:26 | サッカー(日本代表、W杯等)

 リスペクトコラムです。
 一昨日のドイツ戦、反響がすごかったですね。確かに日本がW杯本戦で、優勝経験国に勝つのは史上初なので、今までの「奇跡」や「歓喜」とは質が違うと思います。今の流れでは決勝トーナメント進出は余裕、目標のベスト8も行けるぞという空気なのかもしれません。それは当然でしょう。でもリスク管理も大事です。本当に日本は強かったのか、ドイツが弱かったのか、まぐれ勝ちだったのか、あの試合は何だったのか、当ブログなりに分析をしてみました。まずはあの試合の開始前にこんな事がありました。中継を観ていましたが、全く放送されていなかったですね。

W杯ドイツ代表、写真撮影で口ふさぐポーズ 虹色腕章禁止に抗議

W杯ドイツ代表、写真撮影で口ふさぐポーズ 虹色腕章禁止に抗議

【11月23日 AFP】(更新)サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)で23日、ドイツ代表の選手が日本との試合前の写真撮影で口をふさぐポーズをし、国際サッカー連盟(FIFA...

 

 

【W杯ドイツ代表、写真撮影で口ふさぐポーズ 虹色腕章禁止に抗議】
「サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)で23日、ドイツ代表の選手が日本との試合前の写真撮影で口をふさぐポーズをし、国際サッカー連盟(FIFA)が虹色のキャプテンマークの使用を禁止したことに対して抗議した。ドイツなど欧州の7チームは、多様性を訴える取り組みの一環として、今大会で虹色のキャプテンマークを着けることを計画していたが、FIFAからイエローカードなど処分の対象になるとの警告を受け、着用を断念していた。この腕章は、W杯開催国のカタールが同性愛を違法としていることへの抗議とみられていた。ドイツサッカー連盟(DFB)は選手が抗議した直後、ツイッター(Twitter)に「人権は譲れない」と投稿し、「腕章の禁止は発言する権利を禁じているようなものだ」と主張した。」
   
【各報道でのコメント】
 フットボールチャンネルでは、歴史的勝利の過程には日本代表のシステム変更、ドイツ代表の失態など、実に多くの要素があったとしており、ドイツ代表にとっては信じられないようなミスで、FKに対して中途半端にオフサイドトラップをかけてロングボールの落下点に入った浅野を取り逃がしたのは大失態といえるとあります。やはりオフサイドトラップミスでしたか。
 サッカー批評では、ドイツはもうゲームが終わったような気になっていたんじゃないだろうか。前半はPKの1点しか取れなかったにしても日本を押し込み続けており、後半に入っても最初は前半の続きのような展開だったとあります。フリック監督は67分にギュンドアンを交代させてしまったのが慢心ではなかったのかとありました。
 fussballでは、この試合でもドイツ代表は、これまでの悪癖を露呈することになる。ネーションズリーグのイングランド戦でも、3月のオランダ戦でも、ドイツ代表はそのリードを守りきれずに勝利を逃しているとあり、サッカーダイジェストでは、ドイツ代表は、ネーションズリーグのイングランド戦やイタリア戦でも見られたように、時間が経過すると集中力が欠如し、スペースを与えてしまう傾向があった。それを見越してかまでは分からないが、立て続けに攻撃的な選手を投入し、結果的に途中出場のフレッシュな選手たちが躍動したのは采配の妙でもあるだろうとありました。これらのコラムを読んで自分的に納得できました。ドイツは悪弊があり、日本はそこを突いた戦術だったのかと。

【ドイツ戦の当ブログなりの分析】
 ドイツ戦ですが、まずは上のコラムにあるように、サッカーに集中できていなかったという見方があります。一方の日本はただただ初戦にピークを持ってきていて、しっかりドイツをスカウティングできていたと思います。通常は情報合戦でドイツも日本をスカウティングしているはずが、サッカー以外の政治的な部分に頭が行っていた。たらればになりますが、もしこういう抗議活動をやらずに日本のサッカーしか見ていなかったらどうなっていたのかと。これ位の事も敗因の一つとしてささやかれたのはやはりコンディションに余裕が無かったのかもしれません。
 ドイツ選手のクオリティの低下も報道等で聞こえてきますね。浅野選手のゴールシーンですが、あれはオフサイドトラップに失敗したからという話。実際に当ブログもオフサイドかなと思って観ていましたが、確かに余計なDF選手がうっかりラインに入ってしまっていたようですね。つまり、今回のドイツは今まででは考えられないミスを犯すチームに成り下がっていたのかも。

 前半と後半が余りにも違い過ぎる。上のコラムでも後半になると集中力が欠如し、スペースができる傾向があるとの事。一昨日の日本はまさにその時に徹底的に攻撃型選手を投入したと思われます。吉田主将のコメントで想定がずばり当たったと言っていましたが、やはりそういう面を予想して戦術を組み立てていたのかと思われます。前半0-1で終わって良かったと言っていましたが、2失点していたら試合はほぼ終わっていました。この辺りにギャンブル性を感じるし、それしか対策ができなかったと。
 もう一つ言えるのはやはり一昨日のドイツは弱かったという事。従来のドイツ代表ならありえないミスを犯していたという事。フリック監督ですが、バイエルンでは優勝経験がありますが、代表監督経験はゼロ。つまり、相手も世界を知らないローカル監督だった。世界を知らない者同士でしたが、少し経験があった森保監督が勝ってしまった。そういうレベルの試合だったのです。戦術面では代表の試合ではなく、クラブレベルだったと。そりゃ森保監督も勝てるかもしれないと思えてきました。
 ここで今回の「ドーハの奇跡(あえて歓喜とは言いません)」を観て、こんなシーンどこかで見たなぁと思う。そして、その時は歓喜がそれほど長続きしていなかったなぁと感覚を思い出す。それは「マイアミの奇跡」。

【マイアミの奇跡の復習】
 アトランタ五輪で、今回と同じような感じで強豪ブラジルを1ー0で撃破しました。今でもはっきり覚えています。その後の日本国中の大騒ぎ感も今回と全く同じでした。これで決勝トーナメント進出だと誰もが信じていました。でも結果は1次リーグ敗退。2勝1分だったのに、どうしてそうなってしまったのか。
 ひょっとして他のグループとのポイントの差かなと思ったら、同じグループ内で3番目に甘んじてしまった結果でした。2勝したのに。上の画像の表を観て下さい。何とブラジルも含めて3チームが2勝1分で並んでいる。得失点差で日本がわずかに3番目になり、1次リーグ敗退になってしまっている。得失点差は+-0点でした。日本は2勝とも1点差、1敗は2点差なのに対し、他の2チームは2点差の勝ち、負けは最少失点でした。得失点差がかなり重要。日本はまだ1点か。まぁ一つの参考事例ですが、あながちスルーもできないデータだと思います。次のコスタリカ戦に日本が勝ち、スペインがドイツに引き分け以上で、日本の決勝トーナメント進出が決まるとさっきTVで言っていました。

 ただ、結果は結果ですが、ドイツ戦の前半のドイツのプレー、試合運びに感服していました。あれぞ世界レベルのサッカーだと。選手の方が世界レベルでクオリティ高かったですね。あれがフリック監督ではなく、もっとグローバルな有能な監督だったら、後半も上手く調整されてそのまま一方的に支配されて完敗していたのではないでしょうか。W杯の下馬評(ネイションズリーグ等)でドイツは選手間の連携がイマイチという情報がありましたが、結果的にはその通りだったのか。

 すいません。ネガティブな事を並べてしまいました。当ブログの性格上、最大限のリスク管理をして一番低い状況を想定すれば、あとはそれより上しか無いので気持ちが楽という妙な価値感があります。だから日頃もどうしても敢えて悪い方から想定してしまう訳です。
 次のコスタリカ戦も海外組の活躍で快勝する事でしょう。そこでドイツがスペインに負ければ1次リーグ進出が決まり、ベスト16で因縁のベルギーと戦い、ロシア大会のリベンジを果たす。実績を残せた森保監督も続投が決まる。そういうシナリオも思い描きますが、それでは奥行きの無い薄っぺらいものになってしまう。本当にそういう流れでいいのかと。まだポステコグルー監督の方がいいのではないかと思ってみたり。そしてやはり、最後は日本人監督論に行ってしまう。当ブログでは代表監督について、世界を知るグローバルな監督、世界を知らないローカル監督になると認識しています。

【日本人監督特有のギャンブル的戦術】
 昔の岡田監督、西野監督、今回の森保監督とローカルな日本人監督がいますが、特徴として、ギャンブル的な戦術を要素が強いイメージがあります。ギャンブル的だから相手の意表は突けるが、その場限りでその後に何も残らない。アトランタ五輪の後に五輪代表が成長できたのか、南アフリカ大会、ロシア大会の後で何か日本に伸び代はできたのか、特に何も無いのではないでしょうか。例えばロシアW杯の時のメンバーで、今回も出場する選手は全然いません。順番に見てみましょう。
 まずは岡田監督、全然勝てずに進退伺いを提出したと聞いています。その後一か八かの本田1トップという賭けに出て、それが当たって結果を残せました。
 次に西野監督。就任したのはW杯本番の2ヶ月前で続投は最初から拒否されていたのかな。このコラムにもあるように、W杯本番なのに、戦略上わざと負けたポーランド戦がありました。バスケで言うアン・スポーツマン・ライク・ファウルのような印象。つまりフェアプレーではなく、世界を知らないローカル監督によるイマイチな試合に思えました。かなりギャンブル性が高かったです。
 そして森保監督。この方も序盤で結果が出なかった時期に辞意を協会関係者に伝えています。当初引き出しが無いためか、川崎さんを意識して一か八かの4ー3ー3を採用。なかなか上手くいっていなかったですね。今回のドイツ戦も前半は完敗状態で、後半は3バックに変えたのはいいが、交代選手は攻撃的選手ばかりで、守備を犠牲にしたやり方。カウンター攻撃が当たりましたが、一つ間違えていたら守備崩壊でボコられていました。実際に富安選手、酒井選手の守備の選手がけがをしてしまい、別メニューになってます。
 そういえば、W杯を有利に導いたオーストラリア戦も相手監督の意表を突くフォーメーションで、「しまった」と言わせて、そのまま勝った事を覚えています。勝てばいいし、結果を出すためにそういう戦術もいいでしょう。でも、元々引き出しの少ない日本人監督なので、その先を期待しにくい事も明らか。

 まぁ今回の一番の勝因はやはり選手のクオリティアップだと思います。すっかり海外組が増えてしまい、もう欧州のチームや選手に物怖じしなくなった、プレーの技術も遜色なくなったというのは、日本代表の成長の証しだと思います。やはり足りないワンピースはやはり「監督」の部分かと個人的に思ってしまう。これが世界を知る監督だったら、決勝トーナメント入りの常連チームになる事でしょう(すいません、偏った価値観で)。
 とにかく開幕直前まで全く盛り上がっていなかったW杯がブレイクして良かったです。そういえば今大会はイタリア代表が出れていなかったのですね。それもW杯か。次の大会は出場枠が増えるとか、2年ごとの開催になるとかおかしな流れが起きています。今までのスタンダードなW杯はこのカタールで最後になり、見納めになるかもしれませんね。
 さぁコスタリカ戦。岡山市が首都と姉妹都市縁組みをしているようで、さっき岡山市長がTVに出ていました。当ブログの予想は2-2。ってまた辛いねぇ。守りが特徴のカウンターサッカーのようですね。それこそ油断大敵。勝って当たり前の空気が一番の強敵かもしれません。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

コメント
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