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村井チェアマンのサッカー愛3

2015-07-31 00:02:16 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 週刊サッカー雑誌だったのに、今シーズンから隔週刊化され、無言の意思表示をされていると個人的に思い込んでいるサッカーダイジェストですが、編集長さんの村井チェアマンへのインタビュー記事が載っていました。よく読むと深いですね。以下、抜粋して紹介。、
   
【インタビュー: 村井満Jリーグチェアマン ブーイングを浴びて得た確信】
――第1ステージの戦いを振り返って、チェアマンとしてどのような感想を持っているのか?
村:「浦和の無敗優勝は素晴らしい結果。スピード感のあるサッカーで最多得点も奪く、ファーストステージを盛り上げてくれた」
――11年ぶりに「2ステージ制」が復活し、優勝争いが繰り広げられた影響か、17節までのリーグ全体での入場者数は昨季に比べて増加。
村:「我々もいくつかの観点から分析をしているが、昇降格したクラブを除いた同一条件下で入場者数を比較すると、17節終了時点で昨年比約108%。1試合平均入場者数は、1万9,000人台まで増加。これは2ステージ制移行が少なからず影響。また、スカパー!の加入件数は、例年開幕時期の3月に加入件数が増加した後は、4月、5月と下降気味だったが、今年は3月、4月、5月と右肩上がり。前期終了の終了の6月末に向けて良い傾向」
――2ステージ制の導入の期待していたどおり、1年間のなかで山場を3回作れる手応えがあるのか?
村: 「シーズン終了後に改めて総括する必要があるが、今出ている数字は、もともと集客力の高かった浦和が無敗で首位を走った影響が大きかったかもしれないし、FC東京は欧州移籍した武藤選手のという話題性が影響したのかもしれない。すべてを正確に語れるものではないですが、現段階で見れば、当初想定していた枠の中で推移」
――メディアへの露出の点では、浦和の優勝が決まる可能性があった15節の清水戦、優勝が決まった16節の神戸戦とも地上波でのテレビ中継は無く、ライト層を多く取り込むことを目指す中で、この状況をどのように捉えているか?
村: 「ステージ終盤3試合の、地上波テレビにおけるJ1の露出を昨年と比較した結果、ニュースなどのダイジェスト映像を含めて計測すると、昨年の約2~3倍。新聞も記事の件数で昨年比で18%増加し、より多くの人に露出」
――地上波でのテレビ中継を求める声はあるし、影響力は無視できないと思うが。
村: 「もちろん、我々も地上波での放送を望んでいるし、努力を続けていかなければならないが、スタジアムに足を運ぶ、あるいは有料放送によるTV観戦を文化として定着させる努力も継続したい」
--2ステージ制の導入により2015年は10億円の増収を見込んでおり、それを育成とデジタル戦略に使いたいと話していたが、計画どおりに進んでいるのか?
村:「育成に関しては、ヨーロッパでも採用されているベルギーのシステムを使った育成組織の格付け制度の導入などに投資する予定。デジタル戦略は、メディアに関する露出のプラットフォームをきちんと作ろうという方向性で推進する予定」
――Jリーグの公式サイトに関しては、今季の開幕時にリニューアルされたが、長年に渡ってJリーグを見てきたコアなファンからは「J’s GOAL」がなくなったこともあって、厳しい意見が噴出。
村: 「今の公式サイトがまだその域へ届いていないのも事実。ただ、セカンドステージに向けてコンテンツも改良中で、複雑になったサイトの構造を整理する必要もあり、今後はファン・サポーターの意見も集約しながら、コンテンツの部分でもしっかりと改善していく方針。外部の有識者にも意見を聞き検証した結果を、ファン・サポーターへも開示したい」
――浦和の第1ステージ優勝時のセレモニーでは、村井チェアマン自身がサポーターから大きなブーイングを浴び、2ステージ制の導入や公式サイトのリニューアルの件など、最近のJリーグが行なう施策はコアなサポーターから不評を買っている印象。
村: 「我々がコアなサポーターを軽視していることは絶対にないが、決定に至るまでのプロセスに課題を残しているのは事実。私に課せられた責任は、まず現状の新大会方式をなんとしてでも成功させること。そしてこの方式でやり切った結果、当初の計画と照らし合わせてどうだったのかを、サポーターに開示すること。これらの責任が私にはあると認識。本当にライト層が増加したのか、若いファンは増えたのか、メディア露出は増えたのか、パートナーに対して価値を提供できたのかなど、様々な観点から徹底的に検証し、それを全ての情報について発表し、全体像を開示して議論していくことが絶対に必要。
 優勝セレモニーで、浦和のサポーターから大ブーイングを受けた件は、彼らのサッカーに対する強烈な当事者意識を認識。サッカーは自分たちのものであり、人生の一部であり、ここまで本気で考えているんだというメッセージと認識。サッカーに本気で向き合い、しかも優勝してこそのブーイング。彼らが勝ち取った権利だったと認識。もちろん、身の引き締まる想いだったし、きちんと今後の総括や議論は開示しなくてはならない」
――今、浦和は選手もサポーターも、年間勝点で1位となり、年間王者にもなるというのがひとつの合言葉になっている。実際に'02、'03年と完全制覇が続いて1シーズン制の議論が高まった経緯がある。浦和がもし完全制覇をし、2ステージ制のメリットがそれほど大きくないと判断した時は、そうした議論が高まる可能性はあるのか?
村:「日本のサッカーが本当に強くなるためには、どのような大会フォーマットが最適なのか。例えば強化の面で見た時、ワールドカップを前に、絶対に負けられない一発勝負の機会を増やしたほうがいいのかどうか。これは日本協会、J1全クラブの強化担当や監督などともディスカッションを繰り返しながら、考えていくべき。2ステージ+チャンピオンシップ制の検証を繰り返し行ない、しかもそれをJリーグが自らだけで総括するのではなく、外部の人に客観的に見てもらい、議論すべきだと思う」
――外部の団体というのは、今後作られるのか?
村: 「これから作る予定。経営分析や統計分析など、客観的な視点を持つ有識者にも協力を受ける予定」

 という内容でした。記事の冒頭に入場者数が増加したとありますが、当ブログでは微増は当たり前。目新しい事をするのだから初年度に減りはないでしょう。問題は3年後、4年後ではないかと。余計な事をした結果、やっぱサJリーグはわかりにくいし、面白くないと更に人気低迷に拍車がかかる事を一番心配しているのです。
 やはり読めば読むほど、サカダイ側は2ステージ制に対して暗黙の抗議とプレッシャー的なものを発しているのではないでしょうか。面白かったのが露出の部分。TVや新聞での露出もありますが、他にサッカー雑誌という媒体もある。今シーズンから自ら隔週制に移行させた張本人なので、抗議の意思として自ら露出を減らした格好なのです。やはり、1ステージ制になったら、週刊化に戻りそうですね。
 村井さん、ひょっとしたら実は2ステージ制反対派なのではないでしょうか。今までのように自分達だけで検証したら、高評価になるに決まっています。そういう中で外部の声を取り入れる事を決めた時点で、今までのJリーグの路線と一線を課している事になります。外部の声を受けながら、有識者に「撤回」を言わせて、円満に1ステージ制回帰を一刻も早くしたいのではないかと、個人的には思い描いています。最後の外部の団体というのが気にするし、楽しみですね。当ブログで前々から言っている、Jリーグタスクフォースにぜひなって欲しいです。目くらましのような「ゆでガエル理論」はもうたくさんだし、2ステージ制がとん挫した場合は、どなたか責任を取る事になるのでは。
サッカーダイジェストWEB該当記事:http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=10402
Jリーグ組織問題関連(2ステージ関係):28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /
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