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村井チェアマンのサッカー愛5

2016-09-17 00:01:18 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 ここ最近は心で動かされる、いい情報が増えてきました。昼休みに観ていたら、村井チェアマンと選手の対談記事があり、読んだ後にその日の記事にする事を即決しました。名古屋さんの記事だったのですが、こっちが先かなと。「選手・クラブとリーグの距離感は遠い!? 本音で語らうJリーグ 中村憲剛編」というタイトルですが、今後のJリーグは明るいと思わせる素晴らしい内容です。以下、抜粋して紹介。
   
【増えた(放映権)収入の使い道について】
村: Jリーグは公益法人のため、内部留保はできず、公益のために使う事がベースにあり、クラブに分配する事になる。その使い道について、これまで以上にクラブの経営力が問われる事になる。

【中村憲剛がチェアマンに伝えたかったこと】
中: 「高田スマイルフェス」等の社会貢献活動の経験を踏まえて伝えたいのは、クラブが個別に取り組むだけじゃなくて、もっとJリーグとも一緒にやれないかという事。例えばJリーグが呼び掛けて、各クラブから選手が集まって、子ども向けの教育番組に出てもいい。子どもが興味を持てば、保護者もスタジアムに足を運んでくれるため。
 もともと自分自身「サッカー選手なのだから、サッカーだけをすればいい」と考えていましたが、J1川崎という地域活動に力を入れるクラブに入団したおかげで、サッカーだけでは十分ではないと思うようになった。
 ヨーロッパと違って日本には娯楽があふれているため、いかに自分たちで付加価値をつけるかが大事、というのを実感。実際、自分が入団した時は観客が3,000人程度だったが、地域活動を続けたことで今では約2万6,000人が来場。それが自分の成功体験。
村: J1川崎は子どもたちの興味を引くイベントを実施しており、選手がやらされているのではなく、「これをやることが僕たちの使命なんだ」と心の底からやっているのが良いう。現在J1・J2の計40クラブで、年間4,000回くらい地域活動をしているが、大事なのは回数ではなく、その真剣度。

【Jリーグ自体の努力がちょっと甘い】

中: 誤解を恐れずに言うと、Jリーグ自体の努力がちょっと甘いと思う。J1川崎で取り組んできた人間としては、そう思う。Jリーグがあってクラブがあり、選手達はJリーグが何をしようとしているか、見ている。Jリーグは選手との取り組みは形式的な印象。もっとJリーグがアイデアを出して欲しい。
村: その通りかもしれない。今までJリーグとしては、ホームタウン活動はクラブがやるもので、リーグとしては情報を与えて参考にしてください、というスタンス。Jリーグが表に立って、ホームタウン活動を主導するというところまで行けていなかった。

【5つの社会問題を考えJリーグを改善したい】

村; ファン・サポーターと近い距離を保ち、一緒に活動している中村選手だからこそ感じている部分がある様子。
中: もっとリーグと選手がスクラムを組んでやっていく感じがほしい。
村: チェアマンとしてJリーグに何ができるかを考え、日本における5つの社会課題(健康、教育、国際交流、産業振興、街づくり)にクローズアップして、Jリーグがその改善に取り組む事を計画。
 この5つの問題に対して、一般人からアイデアを募ることができないかと考えている。Jリーグがプラットフォームになってアイデアを募り、53クラブと力を合わせて全国で取り組めないか。
中: サッカーだからできることがあり、Jの53クラブがまとまったら、計り知れないパワーがあると思う。その先頭に村井チェアマンが立ってほしい。
村: 熊本で経験したが、選手だけではなく、ファン・サポーターが一緒にJリーグを形成。「僕らが支えているんだ」というオーナーシップを持った人たちが、全国にこれほどたくさんいるのは、すごい事。
中: 自分自身でがファン・サポーターと一緒に活動して感じるのは、ファン・サポーター一人一人が何か行動するきっかけを欲しているという事。きっかけ さえあれば、みんなが輪になって、すごいパワーを発揮する事こそがJリーグの財産。

 という内容でした。上から順番に観ていってみましょう。
 まずは憲剛選手がチェアマンに伝えたかった事。社会貢献活動で、クラブが個別に取り組むだけじゃなくて、もっとJリーグとも一緒にやれないかという事。これは素晴らしい提案です。という昔はそうでした。昔はJリーグ公式HPに普通に出ていました。MLS信奉勢力が出てきてから、徐々に減っていき、J'S GOAL閉鎖騒動の時に過去データがすべて消えてしまいました。また、復活してはいかがでしょうか。でも村井チェアマンはいいとして、他の方々(茹でガエル勢とか)がどうなのか・・・ 以前にJリーグが番組を持つ構想がありました。Jリーグの呼び掛けで、有名選手が集まって、子ども向けの教育番組に出るっていい案じゃないですか。計算ドリルの体験があるから、こうした発言ができるのでしょう。
 地域活動を続けたら観客動員が伸びたのが成功体験って、素晴らしいですね。そこには「サッカーだけやってればええんじゃ」という価値観は存在しません。村井チェアマンも地域貢献活動は数ではなく中身が大事と言っております。よくおわかりですね。当ブログでいえば、中身というのは真剣度=「継続事業」でできているかだと思います。格好だけの単発事業は真剣にやっていないとも言えるのか。選手はやらされているのではなく、自分達の使命と心の底からやる事とありますが、以前にどこでだったか忘れましたが、やらされているという顔をした選手を観た事があります。
 これからはJリーグが表に立って、ホームタウン活動を主導して欲しいですね。昔から言っていますが、年間を通じて選手による貢献活動数を、ぜひクラブライセンスの項目に加えて欲しいです。

 村井チェアマンが口にする、日本における5つの社会課題の改善に取り組む計画っていいですね。その5つに細かく注目してみましょう。
・健 康: 昔Jリーグでやっていた「介護予防事業」ですね。ぜひ、Jリーグ100年構想の中に復活させて欲しいです。
・教 育: 「ユメセン」や給食先生などの選手による学校訪問、川崎さんのドリルなどもそうですね。もっとJリーガーの義務化を進めて欲しいです。
・国際交流: 札幌さんや水戸さんがやっている事業ですね。代表チームは今やアジア6位に成り下がりましたが、交流はもっとやって欲しいです。
・産業振興: ビジネス交流もそうですが、サポショ(サポートショップ)もそうです。サポショができていないところはそもそもお話になりません(涙)。
・街づくり: 街中スタジアムによるコンパクトシティもそうですが、商店街も重要なファクターですね。

 そして、Jリーグがプラットフォームになって一般人からアイデアを募る話ですが、これはファン・サポーターとの対話のプロローグではないでしょうか。今回、まずは選手と対話し、次はファン、そしてサポーターという流れに早くなって欲しいです。早速当ブログとして、アイディアを提案させていただきます。次の3案です。
①Jリーグ版サポカン
 上の5つの課題について、一番の消費者顧客であるファン・サポーターと意見交換して、アイディアを抽出する。多分、いろいろといいアイディアが出ると思います。ファン・サポーターと共闘体制ができればこれほど強いものはありません。最初は各クラブのサポカンに共催してみるとか。
②選手契約時での社会貢献活動項目の義務化
 川崎さんなど盛り込まれているクラブとそうでないところがあると聞いています。川崎さんの内容をお手本に、Jリーグ主導で推進を進め、この部分を軽視する選手、もしくはクラブについてはペナルティを与えてもいいのではないでしょうか。
サポショ(サポートタウン)のポータル化
 Jリーグでサポショもしくはサポートする商店街のポータル化です。モールのようなものを作ってもいいし。まさに産業振興です。これで日本全国の商店街に元気を与えます。もっともサポショ自体をやっていないところはお話になりませんが。

 今日はこんなところです。上の対談記事を読んでいたら、最後に<後編へ続く>とありました。やりますね。これは今後も楽しみだと。やはり、村井チェマンはこれからも大改革をやっていただけそうですね。楽しみにしています。憲剛選手の記事も、村井チェアマンの今後の改革も。
スポーツナビ該当記事:http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201609150004-spnavi?p=1

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