か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

ソウル発緊急電!!秘密保全法の罠。

2013年12月06日 | ニュース

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前回述べた官僚の常とう手段。アホにも分かる危機感をあおってバカを盲従させる。肝心なところは、必要以上に、無駄に、複雑にして国民を思考から遠ざける。そして自らの利権の確保拡大を図る。財務官僚は頑張るんだとかデマを流し、頭のいい人の言うとおりにしようと思わせ、国民をひれ伏させる。

昔、それはときとして「石油の一滴血の一滴」とインドネシアによだれを垂らした。この時、政治は大政翼賛会となり機能していなかったが、政府と官僚は陸海軍の顔色をうかがいつつ商社を派遣した。当時の技術で掘削、生成、運搬、貯蔵、コンビナートの形成による各種製品の製造とは、夢であり質の悪いプラスチック、オクタン価の低いボロガソリンがこぼれ出ただけだった。

官僚はそんなこと百も承知だ。アホが浮かれて南国に猪突猛進するおかげで、天下りしておいしい地位に付けるのだ。石油が出ようとどんな石油だろうとモノになろうとどうでもいいのだ。天下りは明治からの伝統だ。しかも誰ひとり責任をとってない。

頼むから浮かれてくれよ。アホ。「石油の一滴血の一滴」ダヨ。と官僚は棚のぼた餅を待つ。この姿を秘密にするのが秘密保全法だ。まさに官僚のために作ったのに、アホはスパイ防止法だと喜ぶ。踏まれて喜ぶゴミ虫だな。

ああ、「バスに乗り遅れるな」ともいった。大陸に進出し満州平原を開拓しよう。中国大陸を蚕食する欧米列強から東洋を守ろう。東洋解放の戦いだ。ばか。誰と戦ったか。これも同じく、政商や商社のコバンザメとなって天下りの席を作ってもらおう、百万や二百万の無学な田舎の農民が死のうとどうでもいい、と考える政府・官僚の秘密の垣根は高かった。

今も昔も、政府提出の法案は課長クラスがじっくり練りあげるので齟齬が全くない。政治家用にわざと間違いを入れたりする。それを見つけて喜ぶ政治家に仕事を作ってあげるのだ。こんな芸当、官僚にできるはずない。だが、トンビ官僚は課長からあぶらげをさらって、あぶらげは政府に回り法制局に行く。セレモニーだ。その夜トンビは銀座で腹を抱え乳を抱えて笑う。

今回の法律の中で野党との兼ね合いもあり、僕は、消されると思っていた条文がある。いつも法律案は過激に、拙速に、あえて勇み足をして作る。野党も委員会審議でそこを修正できれば、なんか勝った気になるからだ。だが、野党が無能なので、何だかこのまま通りそうな勢いだ。

特定秘密は、同盟国間では共有できるものであり、提供することもできるという条文。

これ恐ろしいものでないかい。アメリカの暗号を使い日本の空をアメリカに遠慮して広い空域を与えている自衛隊なら別にアメリカに与える秘密もなかろうが。政府は国家機密をアメリカには筒抜けにしてもいいですよと法に明記し、その機密は場合によっては、永遠に国民に知らせませんというわけだ。

その秘密を国民が無理に知ったら懲役十年。アメリカには贈呈します。

ソウルは軍事機密を漏らしたら軍法会議(1審のみ)で即銃殺だが、その機密をアメリカに贈呈しても無罪だという条文はない。


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