あまり人気のないシリーズだが現在進行のドキュメントだから書きとめておこうと思う。
先々週、中学の教科書を持って来いと言ったら、フグのようなふくれっ面をした。消え入るような声で「はい」と答えた。こりゃかわいいもんだ。どうも彼女のプライドが傷ついたようだ。根拠のないプライドはどんどん傷ついてもらおう。
彼女は機嫌も直して僕の前に教科書とノートをさしだした。ここが低脳とできる娘との違いだ。バカはいいわけ上手だ。これに比してできる子は言い訳しない。
「頭悪かったから。」ならばそれを凌駕する努力をせよ。脳に組織的異常がないかぎりだれでも偏差値70はいく。単にずぼらででたらめな性格だっただけで低質な誘惑に負けた生活をしていただけだ。バカの家に行けば必ずある大型テレビ、ゲーム器、散乱した韓流スター雑誌、片付かない台所。
理学部の彼女はしつけがよい。なぜか。親がガミガミ言ったか。違う。親が行動で示したので彼女はそれを見ていたにすぎない。
「子供は親の言うことはしないがすることはする。」けだし名言だ。
中学の時のノートまできちんと揃えて持っている。素晴らしいことだ。中学はおろか小学校の教科書が必要なDQNたちは自分の通う高校の教科書さえそろっていない。
「貧益貧、富益富。」という言葉が朝鮮にはある。日本にはこの言葉をさしあげる。「痴益痴、賢益賢。」
後は、彼女を怒らした数のお遊び。
円周率が3以上であることを証明せよ。これは半径nの円に内接する正6角形を描き、一辺nと一辺を両端とする弧に注目し、6角形の辺の長さの合計は6nだから弧は弦より長いことにより円周は6nより大きいことを見つける。∴円周率は3より大きい
これは練習問題で、次になるとそう簡単ではない。円周率が3.1以上であることを証明せよ。僕が中学の教科書を持って来いと言った理由はここにある。問題というものは解けさえすればいいというアホがいる。そんなことを言う人は、その人の能力がかろうじてその問題だけに注がれるだけで精一杯となり、本質的に力量が不足している人だ。そもそも、ものごとは難しく考えてはいけない。なるべく簡単に考えることに力を注ぐことが、おろそかにされてきた。それこそが本当に難しい。
この問題は小学生の算数大好き少年でも解く。ちなみにこれ東大の入試。
煙草に火をつけるのに火炎放射機を使ってはいけないのだ。
取って付けて引きまわしてほがして塗って、エンジンルームは貧乏人のおもちゃ箱だ。汚い問題の解き方をされると悪寒がする。