「カラシ」は子育ての経験がないせいか、どうも加減がわかっていない。「ビビ」(小さいほう)は捨て子の寂しさからか、やたらじゃれたがる。
そこで、俺を食う気か!!
と、
カラシの目がマジになっている。
ここ一週間でやっと時々は一緒に昼寝したりする。仲良くするときもあるようになった。
カラシの作った表情と、ビビの野生に目覚めた表情。
捨てられていたときは、ただかわいそうでかわいくて・・・、情にほだされるというやつだ。だってこの表情されたら殺処分はなしでしょ。
猫も子供も唯一の欠点は大きくなること。このままだったらいいのに。
見通しなく飼い始めると「カラシ」以上に「ビビ」は大変だ。ビビが退屈してたのでお出かけ。
「早く出せ」
出したら出したで、
「繋ぐなっ」
3週間でぐっと大きくなった。最初の可愛さは消え野生の鋭さが際立ってきた。
なるほど、ビビを捨てた飼い主は、かわいいうちに捨てればどっかのあほが拾ってくれると考えたに違いない。
エサは全く食わず、脱出のことばかり考えている。
佐賀県に行って花を見た。100円とられた。あまりきれいではなかった。ペットは無料ですかと尋ねたら真顔で、「無料です」。
家に帰り久しぶりに風呂に入れた。
どう見ても感謝してない。
人間的な「カラシ」、猫らしい「ビビ」、僕はどっちも好きだ。