か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

真鍋 淑郎さん、おめでとうございます

2021年10月09日 | 学問
<引用 読売新聞オンライン>

スウェーデン王立科学アカデミーは5日、2021年のノーベル物理学賞を、地球の気候変動予測の道を開いた真鍋 淑郎しゅくろう ・米プリンストン大上席研究員(90)らに授与すると発表した。高性能のコンピューターを駆使し、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが、地球規模の気候変動に与える影響などを予測した先駆的な研究が評価された。


<引用終わり>

僕が掛け算の九九を覚えていたころ、「CO2が2倍に増えると地上気温が2・36度上昇する」 という予測を当時のコンピューターを使って建てた人がいる。当時の高速コンピューターなんて今の家庭のパソコンの1/10の能力もない。ま、関数電卓程度だ。

凄いと同時に誇らしく思う。


ただしだ。1967年の話なのだ。教養もないうえに学もないのが首相になると自分の手柄に直結しないものにはトンと興味を抱かない。


安部は、基礎研究という地味だが結局その国のソフトパワーを規定する理論的な研究の予算をごっそり減らした。

将来を嘱望された九州大学の核融合研究者が、先日あったらある新聞の配達専従になっていた。


つまり、僕らは、50年前の日本人の快挙に酔っている。

いま日本の貧困はついに学問の世界にも押し寄せている。

菅は、SCIENCEを全く理解していない。学者を敵視するその姿勢は彼自身の首相としての寿命を縮めた。学問や学歴や生い立ちにコンプレックスを持ちながら首相がつとまるはずはない。

案の定、彼の劣等感は暴走した。

日本学術会議は基本的に戦争の反省の上につくられた平和を求める研究者の集まりだ。問題もあるがそれはここでの本筋ではない。

加藤陽子先生をパージするという愚かな行為は歴史に永遠に日本の恥として残る。


50年前の日本に酔うのは無能なネトウヨだけにしてほしい。今の日本は学問が先細っている。政府が銭をけちるからそうなるのも当然だ。



戦前、戦艦大和を作って世界一の軍隊だとうぬぼれた日本は餓死者を出す国だった。うぬぼれが高じて戦争を仕掛け、結果300万人以上が死んだ。

現在、空前の株高に酔う国は、一方で子供が貧困の中にいる。かつ、勉強に価値を置かない風潮が増大している。






真鍋 淑郎さんが受賞を機会に日本に帰ろうかなと話したら、アメリカは即座に難色を示した。その理由が面白い。

頭脳流出だ、と。(自分勝手なアメリカファーストだが、真贋を見抜く力は生きている。)


学問に価値を置かない国は必ず落ちぶれる。








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