前回のH3失敗のとき、おっと、失敗ではなく中止。その中止のとき、見学していた小学生が言った言葉。
「くじけずに頑張ってください」
さすがに今回は失敗と言っていいようだ。
物は言いようでどうにもなる。軍隊の場合、威信を振り回すことも仕事の一つだろう。古くは帝国の陸海軍。
満州で戦争を仕掛けた。すでに日清戦争より多くの死者を出しておきながら、「戦争ではないのだ。事変だ」と、言い張った。さらには上海事変もしかり。
15万人の死者を出したビルマの大敗北では、事変ですらなくインパール作戦と言った。
時を現在に戻して、
先日佐賀県の目達原駐屯地でヘリコプターが墜落した。2名の隊員の方が殉職。100メートルの高度でペラが取れ垂直に自然落下すればそれは墜落ではないかい。跡形もなく民家が焼失したんだけど。
自衛隊は墜落を認めていない。では何かと聞かれ、「あれは目的地外着陸でした」と。
退却を転進、略奪を現地調達、兵を見殺しにしたことを現地残留戦闘。とどのつまりが敗戦を終戦。
こんな屁理屈で現実を見ようとしない。この傾向はJAXA にもある。
二段ロケットに点火しないなんてことは初歩の初歩のミス 。アメリカのロケットはこういう基本の部分は5重の回路が組まれている。
幹部は天下り。派閥の上下意識、学歴の絶対的壁、下請けをバカにして意見を聞かない。役員用には小型ジェットがあてがわれる。ひと飛び300万円。そして技術者には安上がりに作れだと。
今回の失敗で消えたのはロケット本体で50億程度だ。
ところがJAXA自体は2500億のカネを毎年食っている。皇室予算と同額。
真面目な研究がなされていないから失敗したとは言わない。しかし、ちょっとした職員の表情とかにその会社の状態は現れるもんだろ。なんか暗い。なんか気ぜわしい。なんか不必要に上から目線だ。
ゆとりがないから失敗するとはいわない。日の丸と財閥が組んだら安泰御殿だともいわない。
だがハングリーでないやつは絶対成功しない。幹部はロケットのこと何も知らずとも夢みたいな報酬をもらう。実質高専出身者が作っているようなもんだが、評価は上がさらっていく。下請けをけなしてうっ憤を晴らす。肝心な時の人事異動。意味のない上からの精神訓話。冗長な会議。・・・成功には程遠い。
北朝鮮の制御技術を見ろ。失敗したら銃殺だぞ。
三菱も必死になればこんな飛行機ができたじゃないか。