か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

鍋島直正記念シンポジウム   1

2017年12月10日 | 学問

佐賀県庁

どの県も県庁付近は他県からの来庁者も多いので、とりわけきれいにしている。福岡県は無理に東区に建てたので環境がよくない。今のアクロス付近にあった時は交通の便もよく瀟洒な造りは印象が良かった。

今や中身も外見も下品になった。チャウシェスクが自分の名前を模したアパート群を立てたが、同様に当時の知事は自分の名前を模した県庁の作りにした。言い逃れは用意していて、黒川紀章がやったことにした。汚い公務員のアホ知恵だ。

佐賀もここまでひどくないが、鍋島公のお膝下に県庁を置くなど公務員は殿様気取りだ。逆に、わざとでも封建支配者の居城を避けたところに、民主県庁は位置するべきだが望むべくもない。

 

今回、シンポジウムの前に県庁付近を散歩した。その時の写真を並べる。

今回熊本からここに出張していたころを思い出した。会議は中身がないので一回も出たことはない。出席しない人が多かった。予算を残さず捨てればいいのだ。会議をしたという事実が必要なだけで、人がどこにいようと関係ないのだ。

ただホテル宿泊費は実費ではなく、職位によって差が付けられていて、若い僕の旅費は少なかった。先輩とニューオータニに泊まると足が出るので変だなと思っていた。先輩は逆におつりが出る。

ああ、僕も十分な出張旅費がもらえるまで公務員をするだろうか、と思うとなぜか実感がなかった。

闇給与全盛の時代であったから賃金格差もひどく、何より昇進すると給与表自体が違い、この出張旅費が給与に匹敵する額だった。今でもそうだ。だからカラ出張は続く。

なにも見せるものがない佐賀県だから、子供が笛を吹いたり原子力の煙を見たり、挙句の果てには本当に何もない干拓地を案内された。こんな空き地は困る。サボりようがない。予算消化、予算消化。

熊本県も同じ状況を抱えるから、出張旅費には気を遣う。佐賀県のバカ役人を受け入れないといけないから。

べつにこの2県に限ったことではない。九州全体をネットワークにして、互いに税金という蜜をなめあっている。部長は日本を、その上の知事は世界を、遊び出張カラ研修で飛び回る。

その悪の巣窟にも例外はいた。福岡県にはいない。文科省には絶対いない。このことを否定できるものならしてみろ。外部から言ったら承知しない。

その例外。僕より10年ぐらい上だったからもう退職したかもしれない。役職は忘れた。知事部局から内部出向して委員会に来ていた。

僕だけが雰囲気が違っていたのだろう。「先生は高校からですね。」という最初の言葉を覚えている。僕は否定したと思うが、あとは庁舎の後ろの庭や図書館あたりを散歩して大いに盛り上がった。

外から見るといいところばかりみえる。公務員は比較的楽な仕事だが天国ではない。少なくとも良心が残っている人にとっては。

人間は無駄と分かっていることをいくら金を貰うからと言って意欲的にやることはできない。良心が残っている人は。

人間はいけないことと分かっていることをいくら金を貰うからと言って意欲的にやることはできない。良心が残っている人は。

したがって、良心的な人は悩んでいる。まじめな公務員は悩んでいる。福岡県と文科省以外にはどこにもいる。

…みたいなことを話した。

 

ごく一部であっても彼らが管理職になった時、改革の核になる人だ。すべてを簡単にヒガミ根性丸出しに公務員を批判してはいけない。

 


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