月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

特別な平日

2013-03-27 | 生活
昨日の夕方、スーパーから帰って、さあ、原稿の続きをやろうと気合を入れていたら、夫から電話。
何かと思ったら、珍しく早く帰れそうなので、どこかでご飯でも食べようか?という嬉しいお誘い。
こんなことは本当に滅多にない。年に2、3回。
嬉しくてたまらず、原稿のことなんか忘れて(忘れようとして)、家を飛び出した。

7時半に高槻で待ち合わせ。
すごい、なんか普通の人が帰宅する時間だ。

たまに行く、ちょっとおしゃれな鉄板焼き居酒屋へ。ここはおいしいから好き。
毎日日本酒ばかり飲んでいるので、久しぶりにワインも呑みたかったし。

燻製の盛り合わせや鶏の塩焼き、サラダなどをつまみながら、ビールとワイン。
ワインは赤のボトルを開けた。
ワインは軽いので、二人だとすぐにボトルが空になる。日本酒だとこうはいかないが。

ピザがおいしかった。
チーズがすごくとろとろで。


食べながらいろんな話をした。
楽しくて楽しくて仕方がない。

店を出て、2軒目はバーへ。
激マズのチキンに閉口したが、とりあえずバーボンがあればいいのだ。
エズラロック。


二人で琥珀色のグラスをライトに透かして、「なんでこんなにきれいなんだろうね」と話す。
酒の味じゃなく、色にうっとりするようになったら、もう終わりだな(笑)

平日の早い時間に高槻のバーで向かい合っていたら、付き合い始めた頃のことが甦ってきた。
あの頃は夫もまだ契約社員で、今ほど忙しくはなく、私も梅田の事務所にほぼ毎日通っていたから、よく仕事帰りに待ち合わせて飲みに行っていた。

私が33歳、夫はまだ23歳だった。
「23歳って、おそろしいほど幼かったなぁ」と二人でしみじみ。あの頃の自分を思い出すと恥ずかしい、とも。
夫はなんだか地に足がついていなかったし、私は人格が破綻していた。
だけど、二人でいたら、ただ楽しくて。

当時、夫は私と過ごす時間のことを「平日なのにこんなに楽しいなんて!」と言っていた。
仕事して、帰って泥みたいに寝るだけの生活だったのに、私と出会って変わったのだと。
それを思い出して、「平日なのにこんなに楽しいなんて!」と言ってみた。本当にそんな気持ちだった。
すると、夫は覚えていて、「俺のマネしてる」と言った。

なんてことない時間、いつものバー。だけど、平日っていうだけで、こんなに楽しいなんて。
すごくスペシャルだ。

あまりに楽しいから、調子に乗って、ハーパー、ジャックと続く。
家に帰ったら、12時だった。
気づいたら、夫は一人で布団にちゃんとおさまっていて、私だけが床に転がって寝ていた
ちょっと調子に乗りすぎたかな。

でも、朝起きたら、体の重さとは裏腹に、心がシャキッとしていた。
なんだかツキモノが落ちたみたいに、さっぱりとした気持ちだった。
本当の意味で、これが「リフレッシュ」ってやつだな、と思う。

最近、気持ちが沈みがちで、「前向きになれない時に読む本」とか「自分を不幸にしないための本」みたいなのを繰り返し読んでいたけれど、久しぶりに自然と前向きになれている自分に気づいた。
マイナス思考が消えていた。
理由はわからない。

なんにしろ、いいことだ。
今やっている仕事も今日が山場。明日のお昼に提出したら、それで終了する。
姫子も帰国するし、明日は少し実家に顔を出そう。