月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

日本酒の日に間に合った!

2021-10-01 | 美味しいもの
10月1日は「日本酒の日」であり、緊急事態宣言が明けた日でもあった。
待ちに待ったこの日!!
早速、夫と高槻の宇久さんへ行った。
19時前だったが、店に入るともうテーブル席は埋まっていて、カウンターも1組。盛況だった。
人々のざわめきや笑い声、注文をとる声などが新鮮に響く。
「当たり前」がある日突然、「当たり前」ではなくなることを知ったなぁと思う。

日本酒の日なので、最初はやっぱり日本酒で乾杯。


今の時季はやっぱり秋刀魚!
鯖、鯵、秋刀魚の青魚三種刺し盛り。
ああ、たまらん。


このお店はマグロが美味しいので、トロの炙りを。
これがもう・・・!とろけるとはこのことか!


お酒も進む。


タラの白子は湯引きで。甘くてとろとろ。


天ぷら盛り合わせは、もずくの天ぷらが特に美味しかったな。


またお酒が進む。
お店が今日からだったから、お酒も全部開封仕立てっていうのがいいんだわ。


最後はマグロのカマ塩焼き。中くらいの大きさのがなくなったということで、大にした。
すごいボリューム!


大きすぎて中まで火が通るのに時間がかかるので、表面だけ食べたらこんなふうにほぐしてまた焼いてくれた。


不老泉で締めた。


ああ、美味しかった。やっぱり外飲み最高やな。
初日だったのでいろいろバタバタしているようで、いつもより料理が出てくるのが遅かったが、それを待つ時間も苦にならない。
時々ちらっと周りに目をやると、お客さんがみんな楽しそうで、盛り上がっていて、それを見ているだけで嬉しくなった。
みんな待っていたんだなと思う。

そして、やっぱり「初日はこの店で」と選んで来ているのがわかり、お店の人も嬉しいだろうなと想像し、感情移入して泣きそうになってしまった。
店主も何度も「初日から来てくれるなんて……」「初日からありがとうございます」と言ってくれた。
こちらが「ありがとう」だよ、と思う。
大変だっただろうし、これからもどうなるか不安だろうけど、ちゃんと再開してくれて、変わらぬ味でありがとう!!

誕生日会ランチをしたけれど・・・

2021-08-28 | 美味しいもの
土曜日は友達と3人で、誕生日会のために前々から予約していたランチへ。
高槻のいつもの「モナミ」だが、4人掛けのテーブルの上は背の高いアクリル板で十字に仕切られている。
テーブルがわりと広いうえにそんな仕切りがあるので、友達が遠い。
特に斜めに座ったら、ほとんど何も聞き取れなかった。
もちろん乾杯のお酒もない。
ノンアルのメニューとにらめっこして、30年ぶりくらいに「ジンジャーエール」を注文した。

定番のボリューム満点の前菜&キッシュ


メインの鰆のムニエル、サフランソース


ただでさえ食べきるのに大変な量のランチなのに、あまりおしゃべりもできないものだから、なんだか黙々と自分の皿と向き合うという変な時間だった。

わかったことが2つ。
・フレンチはアルコールがないと美味しさ半減
・おしゃべりできないランチは楽しくない

3人ともやや疲れ気味で店を出た。
こんな時代だし仕方ないとは思うが、飲食店でアルコールを出せないというのはきついなと思う。店側も客も。
このお店もランチだけだし、もともと格安だから、店を開けたところで決して儲かるわけではない。むしろ赤字かも。
でも、お客さんを繋ぎ止めるために店を開けているんだろうなと思う。
(もちろん他の理由もあると思うが)

落ち着いたカフェで、ようやくゆっくりしゃべれる・・・と思ったら、店員さんに「コロナ対策のために1時間で出ていただきます」と言われた。
私以外の2人は「まあ、注意されたら出ようか」みたいな感じだったけど、自意識過剰で怒られることが大嫌いな私は、1時間経つともう落ち着けない。
結局注意もされなかったので1時間半いたが、気の休まる時間ではなかった。
早くゆっくり友達とおしゃべりくらいできる世の中になってほしいものだ。
でも、たまの外食はちょっと気分転換になったし、2人の顔を見て近況報告しあえただけでもよかった。


波が高まる前の滑り込み

2021-07-29 | 美味しいもの
7月はまるでコロナ以前に戻ったかのように外食の多い月だった。
でも、それも束の間のことで、昨日の感染者数を見て、こんな日々も終わったことを知った。
波が上がってきたらおとなしく自粛。でも、下がっている時はちょっとでも活動する。
自分の楽しみもあるけど、経済だってまわせるときはまわさにゃーいかん、と思っているから。

一昨日は1年ぶりに会う友達と京都で食事をした。(正確には年末にもちょこっと立ち話をしたが)
「二条有恒」さん。
カウンターに私たちともう一組だけ。二階にも一組来たようだった。
ちょっとお高いけど、値段に見合うレベルのお料理ばかりで、かなり満足した。

八寸(二人分)


鱧の焼き霜。
こんなふっくらと身の厚い鱧は滅多に出合わない。炙った香ばしさがまた食欲をそそる。


鱧にやられてしまい、鱧の山椒焼きも。


生の大きな岩牡蠣はポン酢で。


メニューに値段が書いていないから怖いけど、やっぱりのどぐろがあると頼んでしまう。
のどぐろって、本当においしいお魚だなぁ。


あとは、からすみと鯵のなめろうを酒のアテに飲んだ。
なめろうの上品なこと!!


お酒も少数精鋭という感じのラインアップで、天宝一、鬼彦、酔鯨、うまからまんさくをいただいた。

美味しいお酒とお料理、そして久しぶりのおしゃべりで、楽しい時間はあっという間に過ぎた。
2軒目に行けないのが辛い。
また優等生で、さっと帰宅。

短い時間とはいえ、リラックスして話せて、やっぱり友達はいいなと思った。
お店もすごくよかったので、また行きたい。(高いので、そんなに頻繁には無理だけど)

次のコロナの波が下がるのはいつのことか。これからが高まる本番なので、かなり先のことになりそうな予感。
急に会うことを決めたけど、ギリギリセーフで滑り込めてよかった。

お盆休みは北海道キャンプの予定だったけど、それも雲行きあやしいなぁ・・・(泣)

ランチ&飲み会でリフレッシュ

2021-07-20 | 美味しいもの
先週はちょっとだけコロナ以前に戻ったかのように、お出かけしたり人と会ったりすることが多かった。

月曜日は友達と大阪・福島の「黒猫」さんでランチ。
会うのはおよそ1年ぶりだった。

初めて行ったお店だったが、ランチコースの前菜がすごい。
これ↓


1つ1つを店員さんが説明してくれたので、「えーと、これはズッキーニを……」「厚揚げを焼いて……」「本日のお魚で……」など、二人で思い出して確認しながら食べていったが、残り5品くらいはほとんど覚えていなかった。
まるで記憶力テストのよう……

こういう「映える」料理って、見た目だけであまりおいしくないものもあるが、こちらの前菜はどれも丁寧に作られていて、1つ1つがすべておいしかった。
さらに、この一皿だけでも価値があるのに、スープ、お魚料理、お肉料理、デザートまで手がこんでいて、どれもいいお味。
スタッフの方も感じがよくて、お肉料理の時に「これに合う赤ワインをグラスで」と頼んだら、八角を使ったソースにぴったりのスパイシーなワインを選んでくれた。

マスクをしていて顔全体の表情がわからないからこそ、接客の良さってその人全体からにじみ出てくるなぁと思う。
マスクの下も笑顔だろうなと、そう思えるような人だった。

2時間くらいだったが、久しぶりに会えてしゃべれたのと、おいしいランチに大満足で帰った。

そして、金曜日は、私の文章の師匠(デスク)と飲んだ。
偶然だけど、また福島。
師匠もフリーだから、またもや早スタートで16時に集合し、19時ラストオーダーまでいようという作戦だった。

師匠と会ったのも昨年10月の雑誌の最終校正の日以来で、いろいろ聞いていただきたいこともたまっていて、話が弾んだ。
飲むのはもちろん日本酒。





立ち飲みスペースとテーブルの両方があって、日本酒の種類が多くて安いので、福島界隈では人気のお店。一度行ってみたかったのだが、この日は驚くほどガラガラだった。
日本酒冷蔵庫もガラガラ。店主に訊けば、「安く提供しているので、売上が出ないと次の仕入れができない」とのこと。
いつも写真では店の外まで人があふれるような賑わいだったのになぁ……淋しい。
憎きコロナよ。

酒も進み、話も弾み、気づけば18時半。
福島の酒場めぐりをしようと言っていたのに1軒で終わるわけにはいかないと、慌てて店を出て、別の立ち飲みの店に飛び込んだ。
「最初のオーダーがラストオーダーみたいになるけど、いいですか?」と聞かれ、「全然いいです!」と中へ。
こちらは昔と変わらずにぎわっていた。

親切にも、最初のお酒を飲み切る前に、ラストオーダーでもう1杯分を聞いてくれた。いいお店だ。

「天美」があって、テンション上がる。


飲んでいる時、師匠が「僕らって、波長合いますよね」と言ってくれた。
私と一緒にいる時、全く気を遣わないし、いろんなことが話せるそうだ。なんと嬉しい言葉!!

私にとってはずっと信頼できる文章の師匠で、自分で考えても考えてもいい表現が思いつかない時に、ちょっと相談したら「ああ、それそれ!」という答えをくれる人。この人がデスクだと、自分の力が一段上まで出せる。

20時までに店を出て、まっすぐ帰宅。
泥酔して電車を何度も乗り過ごすなんてこともなくなったなぁと懐かしく思い出す。
ほんと、優等生!

体とお財布にはやさしいかもしれないけど、でも、やっぱり酒類関係者が身近に多いから、今の状況は胸が痛む。
結局私は、飲むこと、書くことでしか助けられないのだけど。

おいしいランチとコーヒーで

2021-06-23 | 美味しいもの
今日は、先月知り合い、早速仕事を依頼してくださった方と、来週の取材の打ち合わせだった。
相手は、主にホームページ制作をしているNさん(女性)。
知り合いのライターさんの紹介でビジネスサークルのような集まりに一度Zoomで参加させてもらって、それから1対1でまたZoomで話して、今日リアルでご対面となった。

嬉しかったのは、「どうせならランチにしましょう」とランチに誘ってくださったこと。
誰かとランチするなんて、もしかしたら今年初かも。
それもすごくおいしいお店を紹介してくれた。

トラットリア チェーロ

場所は新大阪と西中島の間くらい。
「12時過ぎると並ぶので」と11時半に店の前で待ち合わせだったが、5分前に着いてみるともう5組くらいが並んでいた。
すぐにNさんも来て、中に通された。

明るくて清潔感があり、程よいカジュアル感と高級感がある内装。
カウンターに並べてあるパンが美味しそうで目が釘付けになる。

ランチメニューは、前菜・パスタ(リゾットやグラタンも選べる)・パン・デザート盛り合わせ・飲み物。







これでなんとなんと!1100円(税込)!!

それも美味しいのだから、こりゃー、並ぶわな、と納得。
仕事で新大阪付近に行った時は、一人でも行ってみようと思った。

その後はコーヒー豆を扱っている会社へ連れていってくれて、その隅っこのほうでコーヒーをいただいてゆっくり話した。
ここはコーヒーの生豆(焙煎前)と焙煎器を販売していて、カフェや喫茶店にも卸している。
私もコーヒーにはこだわりがあり、いつも焙煎仕立ての豆を当日発送で専門店から送ってもらって冷凍しておき(1カ月~1カ月半くらいで飲み切る)、毎回飲む時に豆を挽いて淹れる。もう10年以上同じところで豆を買っているし、十分おいしくて満足していた。

でも、Nさんに「自分で焙煎するともっと美味しいんですよ」と聞き、この会社の人にも勧められ、焙煎器に惹かれ始めた。(マニアックなことが好きだから・・・)
実際、淹れてもらったコーヒーはとても美味しかったし。

ただ、まだコーヒー豆のストックが1カ月分くらいあるので、これがなくなってから買おうと思い、今日は断った。
焙煎器といってもそんな高いものじゃない。数千円。昔からあるゴマとかほうじ茶を煎るやつの大型みたいなものだ。
来月、買いに行こう。

Nさんはこの会社と深く繋がりがあるようで、たくさんコーヒーを飲ませてもらったのに、会社の方が「スタッフ用に淹れたから、お代はいいですよ」とのこと。1時間半もいて、無料って・・・。ありがたいけど、恐縮した。

初めて会ったのに、合計2時間半もお話して、それがとても楽しかった。
「とにかく面白い仕事がしたい」「若い人にいろんなことを伝えたい」と話す。
バイタリティがあって、ポジティブで、誠実で、人に対してマメな人だなと感じた。
彼女からはとにかくずっと「良い気」「良いオーラ」が出ていて、一緒にいるだけでどんどん元気になっていった。
こういう人っているんだなぁ。
恰好をつけたり、虚勢をはったり、「こう見られたい、認められたい」みたいな、いわゆる承認欲求がない人なので、こちらも気負わないし、リラックスして過ごせた。あくまでも自然体。

来週の取材がもっと楽しみになった。
仕事はもちろんだけど、個人的にも長くお付き合いできればいいなぁと、そう思える人。
向こうにもそう思ってもらうためにも、いい仕事をしなければ。最初が肝心!
自分の実力なんて知れているけど、とにかく誠実に取材し、全力で良いものを書く。まずはそこからだ。

なんにしろ、早く元の生活に戻りたい。
こうして人と会うと、やっぱり楽しいし、脳も心も感受性も生き返った気がするのだ。