最後の抗がん剤投与が終わってから3ヶ月とちょっと。
この間にずいぶんたくさんの人に快気祝いをしてもらった。
友人や取引き先の人たちに食事会を開いてもらうことも多かったし、お花やお酒、靴下など、贈り物もたくさんいただいた。
つい先日も、沖縄に住んでいる夫の親友から、沖縄のお酒が届いた。
オリジナルの甕に入っていて、何年経っても決して漏れることがないそうだ。(もし漏れた時には返金保証がある!)
すぐに開けて乾杯するのではなく、願いを込めて数年後に開けることを設定し、古酒として育てていく。
子供が生まれたときに成人式で一緒に飲むことを夢見て古酒にする人も多いそうな。
私もすぐに飲まず、「10年後」に開封を設定することにした。
癌の検診は10年後まで続くから。
10年後も元気でいられたときに、本当のお祝いとして開封しようと思う。
(万が一再発した時は、先に飲み干すつもりだ。笑)
いろんな人への感謝。
自分がどれだけたくさんの人に支えられて生きているかを知った。
先週の日曜日も床床さんファミリーがお祝いの食事に誘ってくれて。
と言っても、私はLINEでやりとしていた時は「お祝い」というつもりはなく、普通に二人で久しぶりに食事でも・・・と思っていたら、ダンナさんも一緒にという話になり、行ってみたら「お祝いの会だった」という感じなのだが。
床床さんのご主人が行きつけだという心斎橋のお店を予約してくれていた。
日曜日の4時半という早い時間で、ほぼ貸切状態だったので、子供連れもOKで。
床床さんとご主人、娘ちゃんの3人と、私と夫と5名での宴。
子連れだと聞いていたので個室のある和食屋のようなところを想像していたら、ビルの中にある若いママさんが1人で切り盛りしている和食スナック(?)のようなお店だった。
お料理はしっかり出してくれるが、基本的に常連さんがママさんとやりとりしたくて立ち寄るような雰囲気のお店。
床床さんのご主人もかなり常連っぽく、自分で冷蔵庫からビールを出していた。
お料理はいろいろコース仕立てにしてくれていて、ボリュームもあった。
あわびが柔らかくて美味しかったなぁ。
最後は「むかごご飯」も土鍋ごとテーブルに出してくれた。
日本酒もいいものを置いていたので、杯が進んだ。
最後にご主人が「お祝いだから」とほとんど支払ってくれて、飲み過ぎたことを後悔・・・。
もう少し控え目にしておけばよかった。
娘のMちゃんは4歳。
利発でよくしゃべるし、人懐こくて可愛らしい。
着せ替えやクイズ、お絵描きをして一緒に遊んだ。
大人の話をマイペースに遮ってくる感じが、うちの姪が小さかった頃と同じで(たぶんどこの子供もこのくらいの年の時はそうだろう)、それがなんだか懐かしかった。
アットホームでとても楽しい時間だった。よく笑ったし、ずっとキラキラした空間の中にいたように思う。
大人の話が全然できなかったのは残念だったけど、それはまた次の機会に。
全快のお祝いにと、冷えとり用のレッグウォーマーとハンドウォーマーをもらった。
今も身につけている。
とても暖かい。(ありがとう!)
4時半スタートで解散したのも早かったので、私と夫はご主人のおすすめのお店で二次会。
立ち飲みの店で、1杯だけ飲んだ。
お酒と感謝と人の優しさと、いろんな感情がぐるぐると体中を巡って、ふわふわしながら家へ帰った。
10年後も私は元気で生きている。
その時は中学生になったMちゃんに、この日の話をしよう。
ママさんに特別に用意してもらったウインナー、7本くらい食べてたよって。笑