月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

春を忘れない

2017-03-30 | 
今年はもう咲かないと思っていた。
随分遅くまで芽が出なかったから。
でも、今年もやっぱり忘れずに咲いてくれた水仙。



1年のほとんどを土の下で過ごして、春が近づくと忘れずちゃんと出て来てくれる。
それがとてもいじらしくて可愛くて。

ビオラもまた、冬の寒い時期に頑張って花壇を明るく彩ってくれる。


ありがたいな。
冬の初めに、あえて少しずつ色の違うビオラを植えておいた。
今真っ盛り。
疲労ピークの私を癒してくれた。

近所の花壇も少しずつ華やいできて、この季節は駅までの道を歩くだけでも心が浮き立つ。
今のこの追い込みが終わったら、花壇をもう少し整えよう。
春の土いじりは、幼虫がゴロゴロいるから気持ち悪いけど。

3日間、寝食も適当に、ほとんどの時間をPCに向かって書き続けていたけれど、3日でたった2本しか原稿が書けなかった。
別件の校正や電話での打ち合わせ、洗濯、料理など諸々を挟みながらではあるけれど、それにしても進まなかった。
やはり土日の佐賀が効いていて、月曜日は体中が痛くて眠くて、本当にきつかった。

でもあと1本!
他の冊子も全部片付いたので、明日中にこれを書き上げれば、4月はゆっくりできるぞーーーー
とりあえずこの土日は、大掃除と衣替えと読書をして過ごすのだ。
ああ、素晴らしき休日。


キツイお願い

2017-03-25 | 仕事
昨日、クライアントのI山氏から電話。
「今までで一番キツイお願いするけど、いいですか?」

そんなことを言われて、元気にハイハイー!と言える人はいないだろう。
思い切り警戒。
「なんですか?」
「明日の朝10時に佐賀来られます?」
「はい?」

詳細は書かないが、担当のライターが動けなくなったので急きょ代わりに行ってほしいとのこと。
この土日に佐賀で酒蔵のイベントがあるのだ。
日本酒の雑誌の特集記事になる。

正直に言えば行きたくない。
この2週間ほどいろんな原稿の追い込みで疲れていた。
それでもこの土日含めてあと3日ですべてが仕上がる予定だった。
あと一息!!
これが頑張れるモチベーションだったのに、土日仕事ができないうえ、さらに担当記事が1本増えるのだ。
ゴールがようやく見えたところで、後方に引き戻される感じで、頑張ってきた緊張感のようなものがほどけてしまう。

でも「行かない」という選択肢はないんだよなぁ。
キャンプでも予約してたら別だけど、もともと仕事にあてていた土日。
行けるのに、行けないの返事はできない。

というわけで、朝5時起きで佐賀へ向かっている。
まあ、行ってみたいイベントでもあったし、あまり知らない佐賀の酒蔵を見られるチャンスでもあるので、行くとなったら楽しみだったりもする。

これでまた追い込みが延びた。
来週いっぱいは頑張らないと。
でも、4月はゆっくりできそうだし、ゴールデンウィークも9連休とる予定でいる。
何より、この追い込みが一段落したら、発売日に買っておきながらまだ1行も読んでいない村上春樹の新作を一気に読むのを楽しみにしている。
私は少し読むと最後まで読まないと気がすまないタイプなので、この1ヶ月ずっと我慢しているのだ。

そんなことを楽しみに、あと1週間だけ頑張ろう。
そして、今日はI山氏に酒をおごらせる!

今年の初キャンプ

2017-03-21 | キャンプ
三連休は念願叶って、今年初のキャンプに行って来た!
しかし、出発前夜の睡眠は1時間。
何が何でも原稿を間に合わせるのだと、久しぶりに超スーパー集中力を発揮して原稿を書きまくっていたのだが、自分でも驚くほど時間がかかってしまい、そんなことに・・・。
出発の直前までも「あと30分だけ・・・」と夫を待たせてPCに向かっていた。
あとタイトルと短いリードをつけるだけだったのに、それがまったく思いつかない。
こんな焦った状態では無理だとあきらめ、PCを鞄にしのばせてとりあえず出発した。

今回の目的地は香川県にある、休暇村讃岐五色台オートキャンプ場。
休暇村(宿泊施設)に併設されているので、本館の大浴場に入れるのがいい。
高規格でサイトも広めだし、きれいに整備されている。

とてもいいキャンプ場だったし、3日間とも晴れたし、楽しかった。
やはり2泊すると余裕があり、2日目を観光に当てられる。今回は金比羅さんへ行ってきた。

行きに事故渋滞に巻き込まれたり、夜が寒すぎて凍え死にそうになったりと、いろんなハプニングはあったものの、やっぱりキャンプは楽しい。
2日目の朝、自然の中で鳥の囀りを聞き、コーヒーを飲みながら原稿の続きをやったら、家では見えなかったところに気づいて、より良い原稿に仕上がった。(ほぼ修正もなく一発OK)
やっぱり心の余裕が仕事にも現れるなぁと思った。

キャンプから帰る朝、私は必ずハスラーを磨く。
マイクロファイバーの雑巾を使って、時間をかけてピカピカに磨き上げる。
横で炭火や焚き火をやるので、灰をかぶっているからだ。
もともと私は何かを磨くのが好きなので、この時間がとても幸せだ。
「今日も頑張って1日走ってね~ハスラーちゃん」と声をかけながらきれいにしてあげる。
そうするとこの妄想女には、ハスラーが喜んでいるように見えるのだ。

今回のキャンプでもハスラーは600km以上走ってくれた。(って、運転してるのは夫だが)
中古車屋さんの横を通るとき、いつも「ああ・・・いつかはこの子を手放さないといけない日が来るんだなぁ」と思い、夫に「きっと手放す日にはこれまでに一緒に走った場所の事が走馬灯のように流れるんだろうね」なんて話すと、それを想像するだけで涙が出そうになった。
もちろん、走れる限り、ずっと手放すつもりはないけれど。
(そして、運転しているのは私じゃないけど)

車に限らず、私はモノに対する愛情が強い。モノにまで感情移入してしまう。
子どもの頃から、お気に入りの「何か」を失うことがとても怖かった。
車はどうしても「顔」に見えるので、よけいに感情移入しやすい。
ただ、お気に入りのかわいいハスラーではあっても、実は「車に乗る」という行為自体はあまり好きではなかったりする・・・。
わが家がずっと車を持たなかった理由の1つがそれでもある。
周囲も私がこんなにハスラーをかわいがっていることをびっくりしている。
だからキャンプ場もできれば2時間くらいで着くところがいいのだが、なかなかそういうわけにもいかないんだよなぁ。

今回も片道6時間以上かかり、ヘトヘトになって帰って来た。
睡眠不足と金比羅さんの階段の上り下りとで体が限界だった。

今日からまた1週間、原稿の追い込みだ。
ようやく20ページの冊子が校了したが、16ページ冊子はまだ半ば、かつ酒蔵の原稿の締切が27日だというのにまだ3本も残っているのだ。
この1週間は本当に余裕がまったくない・・・。
でも、体は疲れたけど心はリフレッシュできたので、また頑張れると思う。
キャンプ前の超集中モードで書いていたときに思ったけれど、やっぱり文章を書くのは楽しいし、時が経つのをすぐ忘れる。

毎回毎回、真っ白なWordの画面を前にして「本当に埋まるのだろうか」と不安になる。今回こそは無理なんじゃないかと思うこともある。
でも、いつもちゃんと言葉で埋め尽くされる。
何もないところに、何かを創るという作業は、難しいけど楽しい。

キャンプに行きたい

2017-03-14 | 生活
今年も確定申告が無事に(というかギリギリ間に合って)終わった。

昨年度は病気で半年くらいまともに仕事をしていなかったので収入はどんなもんだろうかと思ったら、やっぱり前年の半分以下にはなっていたが、その分今年の健康保険料(国保)や住民税も安くなるので助かる~
昨年は稼ぎも減っているのに、バカみたいに高い国保と住民税を納めていたが、今年は楽だ。
それに還付金も10万円近くあった。

しかし、税金や社会保険料ってどうしてこんなに高いんだろう・・・。
生きていくのはお金がかかるなぁといつも思う。
お金を稼ぐのはこんなに大変なのに。

仕事はこれからの2週間が山。
28日くらいにはすべてが落ち着きそうだ。
その間の三連休にがっつりキャンプの予定があり、行くべきかやめるべきか悩み中。
もう予約していて、めちゃくちゃ楽しみにしているのだが・・・。
(今年の初キャンプだし!)

たとえキャンプに行っても、物理的には間に合う量なのだが、最近はもう自分の能力や集中力を信用できなくて。
どこかで無理しないといけないような気がする・・・。
すでに「キャンプに行かなければよかった!」と後悔しそうな気が・・・。
とりあえずギリギリまで頑張ってやってみよう。

しかし、17日校了の冊子が昨日から急に止まったので、ディレクターのAさんに電話で聞いてみたら、なんとクライアントの担当者が2日連続で休みだとか。

「うそやん・・・!こっちは休まずにやってるのに?!」と思わず言ってしまった。
Aさんも「そうなんですよ・・・」と、電話口で苦笑いしているのが伝わってきた。
もう笑うしかなく、2人で「ははは・・・」と渇いた笑いを交わして。
これはさすがに17日校了は無理だろう。

さらには、日本酒雑誌の私の担当していた特集も、今号に入る予定だったのに「次号にずれるかも。多少は負担を軽減できますね」と言われていたので、やったー!少し楽になる!と安心していたら、さっき担当から連絡があり「やっぱり今号で!」と・・・!
それなら最初から油断させないでよ~・・・

というわけで、キャンプ危うし!!

福岡出張~天才に会う

2017-03-11 | 仕事
6日から20ページの冊子制作が始まった。
2週間で入稿という恐ろしいスケジュール・・・。
しかし、6日(月)の取材もスムーズに終わり、ディレクターのAさんがものすごいスピードで動いてくれている。
どんな中身にしたいのかぼんやりとしたイメージしかないクライアントにヒアリングし、構成してページ割し、私とデザイナーに的確に指示をくれるので、1週間ですでにカタチになりつつある。

そんな中、9・10日はまた出張で福岡へ。
9日は酒蔵推薦の飲食店取材だったのだが、蔵元さんも同席してくださって、取材後は飲み会に。
博多の中洲(酒飲みにとって天国!)を案内してくれ、素敵な日本酒バーと博多うどんの店に連れて行ってくれたので、結局3軒ハシゴ。
とても気さくで社交的な蔵元さんなので、とても楽しい時間を過ごせた。

翌朝は早起きして1時間だけ冊子のコピーを書いた。
ホテルを出て、10時から15時すぎまで蔵取材。
さすがに飲み会のときとは違って真剣な表情を見せる蔵元さん。
これまで会ってきた酒造りをする人の中で、もしかしたら一番才能があるのかもしれないなと思った。
いわゆる「天才」というやつだ。
経営者であり、杜氏(製造責任者)でもあるので、両方の才能を持つ。
そりゃ、この蔵の酒はうまいはず。関西であまり飲めないのが残念だけど(流通が首都圏と福岡メイン)

お昼はとんこつラーメンの店へ連れて行ってくれた。
とんこつラーメン・・・。食べるのは人生で二回目くらいかも。
美味しかったけど、ラーメンって丼の半分くらいで飽きるんだよなぁ・・・。

福岡はもう春の気配が漂っていた。
私の住む地域は「山」か「町」なので、あまり横に広がる景色がない。
だから、蔵のそばのどこまでも広がる田畑を見て、とても気持ちがよかった。
空も青く、所々に菜の花が咲いていて。
ああ、春だと思うだけで心が浮き立った。

去年の春とは違う。
ちょうど去年の今頃は癌宣告を受け、手術に向けていろんな検査や準備をしているところだった。
入院期間がちょうどお花見の時期で、桜が見られないと思うと淋しかった。

思い出すと、もう何年も前のことのように感じる。
それくらい「ガン」から遠ざかったのだと思う。そう思えることが幸せだ。

今日は土曜日だけど、休まずに少しでも仕事を進める。
それから確定申告も今日は絶対やらなければ!!
(さっきAさんと電話していて、Aさんも「明日やらないと!」と焦っていた)