月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

いらちは大変だ

2013-11-20 | 仕事
仕事をしていて、よく相手に「助かります!」と言われることが1つだけある。
それは「レスの早さ」だ。
こまめにメールチェックをするし、できるだけ早く返信する。
できない時や時間がかかる用件の時は、「いつまでにします」という返事だけでもすぐに返す。
だから、「迅速な対応ありがとうございます!」「いつもレスが早くて助かります!」というお褒めの言葉をよくいただく。

なぜレスが早いのか。
マメな性格ということもあるが、主たる理由は「いらち」だからだろうと思う。
逆に、レスが遅いとイライラするのだ。
あの資料、いつ来るねん・・・
さっきの修正、どうやってん・・・
原稿送ったのに、受け取りの返事もないのか・・・
もうとにかく相手の行動にイライラする毎日なのだ。
(夫は「なんかかおりって、かわいそうやな生きていくのが大変やな」と思うらしいが、こういう性分なので仕方がない)

一番やっかいなのは、こちらの質問にちゃんと返してくれない返信メール。
何回聞いてもその返事がない。(別件ではメールしてくるのに)

そのうちイライラも頂点に達して、親切に「まとめ」というメールを作成して、ご丁寧に番号もふって、
1、●●の修正をお願いします。
2、△△の写真を送ってください。
3、こちらのチェックはいつまでに送ればいいか教えてください。

5、

・・・と、ここまでやってあげているのに、その返信が2と4についてだけだったりするのだ。
何のために番号をふってると思っているのか!

普通は、
1→今日中に送ります
2→添付しました
3→20日までにお願いします

みたいな感じで返信しないか?
というか、そうしてほしくて番号をふってまとめメールまで作成しているのである。

もうこんな返信が来ると、「うぎゃー!!」となって、イライラ爆発!!
「仕事できひんヤツかいっ!」とか
「どんなのんびりやさんやねん!」とか、メールに向かって悪態をついたりするわけだ

仕事はできるだけ効率よく進めたいという気持ちがないのだろうか。
こちらが「どうなってますか?」と何回もメールや電話で問わないといけないので、その分余計な時間がかかる。
結局のところ、処理能力だとか要領の良さだとか、そういうことの問題ではなく、「相手の立場で考える」ということができていないのだと思う。
相手が何をしてほしいのか、相手がどうやったら一番早くスムーズに仕事ができるのか、それを考えて自分が行動しないから、相手(私ね!)をイライラさせることになるのだ。

例えばタイトなスケジュールで原稿を送るときなどは、必ず「本日の何時まではすぐに修正対応できます。明日は取材で出ますので、できれば●時までにお願いします」等の一言を添えるようにしている。
タイトなスケジュールで修正が出た時、ライターがすぐに対応できなかったら困るだろうと思うからだ。
私だったらそうしてほしいから、自分もそうする。

これを読んで「そんなん当たり前ちゃうん?」と思う人も多いと思うが、そうじゃない人もいるんだって!
先日も急ぎでデザイナーさんに修正を送ったら、1日経っても何の返事もない。
さすがに2日目の終わりに「どうなっていますか?」とメールしたら、
それから数時間後に「すみません。昨日は一日撮影で出ていまして、今やっています」と返信。

じゃあ、先に言っておいてよ!!
いろんなことを後回しにして、先にその修正をやっているのに、急がなくてよかったやん!
・・・となる。

この間は、急に夜にメールが来て、「すみませんが、明日から検査入院で1週間おりません。代わりに●●が対応します」
と書いてある。
ええっ!と思ったが、その代わりの●●の連絡先は全くない。
こちらから連絡をとれず、ずーっと待ってるだけ。
「明日から」って・・・もっと早く言っておいてよ・・・。せめて引き継ぎちゃんとしてよ・・・。
・・・ということもあった。

私がいらちということもあるけど、これ↑はひどいと思うなぁ。

今、例の80ページの冊子が大詰め!!
9割5分、校正も終わっている。
20社とやりとりしながら、上記のデザイナーさんにお願いしつつ、5人のインタビュー原稿を書きつつ、別冊子の修正に追われつつ、日本酒冊子の打合せをFBでしているという状態の昨日・今日。

でも、本当にもう一息!
80ページのも、別冊子の校了も今週金曜日!
この秋はこれにかかりっきりだったので、終わるのが本当にうれしい。
イライラせんと、もうひとがんばり!

最近思うこと

2013-11-19 | 生活
フェイスブックをしていて思うこと。

1.左か右か

ライター関係者で、元自衛官の人と自称リベラルの人がいる。
二人が争うわけではないのだが(友達関係ではない)、私は両方と友達で、あまりに極端な思想のことを交互にアップされるので、変な気持ちになる。
左・右というわけでもないんだなぁ・・・これが。
リベラルの人は共産党も支持してるっぽいし、よくわからない。

例えば、今、リベラルの人は「特定秘密保護法案に断固反対です!ブログすら自由に書けなくなりますよ!皆さんいいんですか!」と、毎日毎日訴えかけた記事をアップしている。
それを読んでいると、元自衛官の人が「反対というやつら、一般庶民がどんな秘密を持ってるというんだ?」みたいな感じのつぶやきをアップする。
お互いの記事は読んでいないはずなのだが、私にしたらやり合っているように見えるので、いちいちドキドキするわけだ。

憲法改正についても同様。
フェイスブックは情報交換の場なので、別にいいんだけど、どんな思想にしろ自分の思想を公然と主張できるって、すごいなぁとも思う。私はそんな勇気はない。
そして、「いいね」もしにくい。私が「いいね」することによって、もう片方の人に見られるのが恐ろしくて。
だから、なるべくイデオロギー的な話題には乗っからないようにしている。

2.年齢は隠せない

最近、中学の同級生のグループともつながりができて、私自身は友達になっていないのだけど、友達の友達みたいな感じで同級生がフェイスブックをやっているのを知ることがある。
男性はわりと顔写真をアップしていることが多いのだが、見ると本当にギョッとする。
「おっちゃんになったなぁー!!」とパソコンに向かって叫んでしまうことも。

たぶん、ずっと会っていれば、それほどびっくりはしないのだと思う。
でも、15歳がいきなり四半世紀経って40過ぎた姿になっていると、やはり衝撃があるよなぁ。

先日、兵頭くんたちが来てくれたとき、私のことを「ほんっと変わらないですよね!」と言ってくれて、
杉やんの奥さんも「42歳って聞いてびっくりしました!全然そんなふうに見えないですっ!」と言ってくれて、
それはそれで嬉しかったのだけど、もう手放しでは喜べなかった。
少し前ならそういう言葉って本当にうれしかったのだが、今は「いや、普通におばちゃんやし!」と自分で思っているので、人に若いと言われても喜びが薄いのだ。

ひのきメンバーはたぶん1年に1回くらいは会っているから、徐々に年齢を重ねていっていることに気づいていないだけで、
中学卒業後会っていない人が私を見たら、「ふけたな!」と思うに決まっているのだ。
たぶん、知っている人を見るときって、昔のイメージが強いから、若さのフィルターがかかるんじゃないだろうか。

ちょっと前に、あやがたくさん人に囲まれて写っている写真をアップしていた時も、「あや、一体このおっちゃんたちは誰?」と思ってコメントを読んだら、「高校の同級生です」と書いてあってびびった。
そうなのだ。知らない人から見たら、ただのオッサンなのである。
でも、あやだけは変わらず若く見えた。(これもフィルターがかかってるのか?)

普段は自分も年齢を意識することが少ないが(しないようにしているが)、フェイスブックに突然現れた同級生を見ると、時の流れをしっかり感じて怖くなる。
まあ、現実を見るというのは大事かもしれないけどね。

しみる。

2013-11-18 | 想い
最近、アホになった。
記憶力が10年前の半分くらいだと思う。

一番顕著なのは、原稿の書き方だ。
私は、講演会の取材でもないかぎり、「録音」ということをほとんどしたことがなかった。
「一応、録音しておく」ということすらしたことがなかった。
すべてメモと記憶のみ。
だから、皆がやっているテープ起こしなどをしない分、原稿を書くのが早かった。

それが、数年前から「念のため」に録音するようになった。
それでも聴くことは5取材に1回くらい。それも部分的に確認のためという感じだった。

現在。
もう録音がないと不安で不安で仕方がない。自分の記憶力が信用できないのだ。
そして、いざ書こうと思ってメモを見ても、何を書いているのかさっぱりわからない。
仕方なく録音を聴く。
テープ起こしまではさすがにしないが、随分長く聴くようになってしまった。
だから、原稿を書くのに時間がかかる。

今日も3000字程度の原稿を書くのに、6時間!!
こんなに時間をかけていたら、ちっとも儲からない。
何より、そういう「衰え」に気づくと、ちょっとショックだ。
酒の飲み過ぎで脳細胞が死滅していっているのかなぁ・・・。
(ただの老化か?)

でも、この夏が終わってから、結構な量の原稿(2ヶ月で10万字くらい!)を書いてきて、夜遅くまでパソコンに向かうようになって、だんだん昔の感じを取り戻してきたな、とは感じている。
ちょっと前は、なんであんなに呆けてテレビを見ていたんだろう?
今、休憩につけてみても、何も面白いと思えない。習慣というのはバカにできないもんだ。

時間があれば、本を読みたい。それも仕事の難しい本でも資料でもなく、小説を。
先日、数年ぶりに本屋で江國香織の本を手に取った。
嫌いなのだ。
何冊も読んだけど、読んでよかったと思ったためしがない。
そのうち読むのを止めてしまった作家だ。

でも、ふと新刊『はだかんぼうたち』を手に取ってレジに持って行った。
今はそれを毎日少しずつ読んでいる。本当に時間がなく、数ページずつではあるのだけれど。
やはり、思った通り、たいして面白くはない。
だけど、言葉がしみるのだ。感動するということではなく、美しい言葉がしみるのだ。

自分が書いた10万字の中に、1つも出てこないような表現がいくつもある。
販促目的の文章ではない物語の文章。
こう言ってしまうのは乱暴だけど、「意味のない言葉たち」。
そのただただ美しいだけの「言葉」の羅列が、どんなに貴いか、今はよくわかる。

今日活動するためにご飯を食べるのではなく、美しいスイーツを贅沢にちょっと食べるような、そんな感じだ。
スイーツはなくても人間は生きられるけれどね。
谷川俊太郎の『フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし』のような気持ち。
実際の飢えと、心の飢えは違うのだ、ということ。

ひたすら自分の老化と闘いながら書き続けていたら、本当に大切なものが見えてきた。


書きたいものが見えてきた

2013-11-17 | 想い
11月はいつも気持ちが滅入る。
なんて退屈で、なんて憂鬱な月なんだろうかと毎年思う。

山が近いからか、1日のうちに何度も天気が変わり安定しない。
青空が見えていると思ったらもうすぐにポツポツと。
洗濯物を干したり入れたり、また干したり。
忙しいのに勘弁してくれ、と空に向かってぼやいてみたりする。

来週は少し仕事の谷間で、それほど詰め込まなくてもいいようだが、これから年末まで恐ろしいほど取材が入っているので、もう来週中に大掃除や年賀状の事もやっておきたいと思っている。
換気扇だって、もう3ヶ月くらい掃除していないし、本の断捨離も一度やろうと思ったきり進んでいない。
大きな本棚からは本があふれ、クロゼットに積み重なり、それでもまだあふれて、今は床に積まれている状態。
こういうのを一気に片付けて、そのまま年末までノンストップで駆け抜けたいと思っている。

取材の準備も必要だ。
いよいよ日本酒冊子の取材がスタートするのだ。
24日~27日まで、3泊4日で秋田と岩手へ行ってくる。
酒の銘柄で言えば、「雪の茅舎」「まんさくの花」「新政」「よえもん」の4つの蔵。
全て私が大好きで、長年飲み続けてきた酒蔵だ。ここに行って取材できるなんて、考えるだけでワクワクが止まらない。

ただ、失敗は許されない。だから、しっかり調べて下準備をしておかなければならない。
いい取材さえできれば、いい原稿は書ける。そんなもんだ。

4日も家を空けるので、夫の洗濯とかどうしようかなぁと思っていたら、ちょうど夫も同じ時にシンガポールへ仕事で行くことになった。グッドタイミングだ。
1日ズレているだけなので、これで何の心配もなく家を空けられる。

お酒のことばかり考えていたらちゃんとお酒の仕事が引き寄せられてきたんだなと思う。
実は、酒蔵ではないのだけど、老舗の酒販店の創業者の事を書く冊子の仕事も来ていて、東北から帰ったらこちらにかかることになる。
これもなかなか面白そうな仕事だ。60ページなので、まとまった金額にもなるし。

それと並行して、職人さんの取材を12件ほど。12月も他の件の酒蔵取材があるみたいだし、本当に毎日取材に出て行く感じになりそうだ。

人生で取材した人数って、既に1000人ではすまないと思う。年間100人としても1700人。
随分いろんな人の生き方・考え方・人生を垣間見させてもらった。ライターという職業の醍醐味だ。

お酒の仕事が来るようになって、日本酒の専門家みたいなライターさんと出会って、改めて自分は何を書きたいのかなぁと考えてみた。
その日本酒ライターの方は、ライターにはあまりこだわっていない。とにかく日本酒のことを仕事にしたいのだと、いろんなイベントを企画したり監修したりという仕事が半分以上。
それを聞いたとき、自分は違うなぁと思った。別に「日本酒ライター」になりたいわけではないのだ。
そりゃ、好きなお酒のことを書けるのはとても嬉しいけれど、別に日本酒のことだけ書いていたいわけではないし、ましてや日本酒に関わる別のこと(例えばその人のようにイベント企画など)をしようとは全く思わない。興味もない。

自分はやっぱりずっと「人」のことが書きたいのだ。
それも「働く人」のこと。
仕事をする人の情熱、誇り、創造力、挑戦、守りたいもの、愛・・・そういうものを追って書き続けたい。
それが酒蔵であっても、ITの会社でも、機械の部品を造っている会社でもいいのだ。
小さな家族経営の企業であっても、東証一部上場会社であっても。

企業と人、働く人を書くことが一番好きだし面白い。
そのことを最近はとても実感している。

ちょっと前にも書いたけれど、もうポテンシャルだけで書ける仕事というのには対応できなくなっている。
今やっている小冊子がまさにそれで、予想していたよりも書くのに時間がかかってしまっている。
はっきり言うと、頭が悪くなってきているのだ。だから、うまくまとまらない。

でも、「企業と人」のことは別だ。これは自分が17年間ずっとやり続けてきたこと。
そのことにちゃんと自信とプライドをもって仕事をしたいと思っている。別にポテンシャルでやってきたわけじゃない。何百人もの人に会って、書き続けてきたという事実があるのだから。

酒蔵取材も少し不安が残っていたのだが、そう思うようになってから吹っ切れたように思う。
業種が「酒造業」であるだけで、これまでやってきた企業取材と何ら変わらないと思えばいいのだと。
いい取材ができるし、いいものが書ける。それを自分は信じていいのだと思う。

これから先、何十と酒蔵を取材していくことになるわけだが、その冊子に書くのとは別に、自分の酒蔵訪問日記的なものを書きたいなと思っている。ブログにではなく、別にまとめておきたい。
いつかそれをまとめて、本にできないだろうか・・・。
昨日、ふとそんなことを思いついて、それでまたワクワクしている。

ただ、宣言はやめておこう。
またいろんな人のつっこみが怖いので・・・笑


有言実行

2013-11-16 | 生活
久しぶりに部屋がきれいになった。
今日は、ひのきのメンバー(すぎやんと奥さん、兵頭くん、和田さん)が来てくれた。
兵頭くんが新婚旅行から今日帰国し、関空に着くというので、少しだけ寄ってくれることになったのだ。

2時頃来て、3時半には引き上げるという慌しいスケジュールではあったが、そんな少しの時間でも顔を見せてくれたことがとても嬉しかった。

いつもならもう少し腕を奮ってもてなすのだけど、お昼・誰も飲めない・時間が短いということで、あまり料理はしなかった。
というか、作る時間もなかったのだ。
そんなはずじゃなかったのだけど、昨日、原稿が全く進まず(内容が難しくて)、押して押して、終わったのが夜の11時。
そこからキーマカレーを作ったり、鰯をさばいたりしていたら、夜中2時半。
今朝は恐ろしく汚い家を、なんとか見せられる程度には掃除しなければと奮闘。もうそれで限界だった。

せっかく来てくれた人たちをきちんともてなせなかったことが悔やまれる。
みんな飲めないとはいえ、自分たちだけビールを飲んでいたのもどうなんだろう、と後で思った
今度はもうちょっとがんばろう。

とはいえ、楽しい時間だった。
ひのきの人たちはみんな楽しいな。最近、メンバーの結婚式が立て続けにあって、よく会っているせいか、よけいにそう思う。

そして、彼らはしっかり私につっこんでくれる。
「今月は毎日ブログ書きますって宣言してて、全然書いてないじゃないですか!」
「ダイエットするってもう何回聞いたか・・・」

はい・・・その通りです

「これからは不言実行にする!」と言うと、「それを何回聞いたか!」とつっこまれた。
ぐうの音も出ません・・・

しかし、ほんとにダイエットはしないとあかん。
たぶん今、人生でMAXかもしれん・・・

見た目がどうというよりも、とにかく毎日苦しいのだ。いろんなものがきつくて。
スカートだけならまだしも、下着も、ウエストのないワンピースまで!
とにかくきつくて苦しくて、それだけで毎日がしんどい。

夫にも「なんか、かおり、迫力出てきたな!」と言われるし・・・。
これはさすがにダメだ。
明日からダイエット!!
あ、しまった。また宣言してしまった!
でも、今度こそ、有言実行