月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

一人、赤ワイン

2019-01-31 | 仕事
昨日は平日だったがお酒を飲んでしまった。
取材が終わって梅田まで戻ってきた時、昼ご飯を食べていなかったことに気づいた。
家に帰って何か簡単なものを作って食べたほうがいいのはわかっていたが、梅田の地下を歩いていたら、どうしても雑踏に紛れたくて。
もう16時になろうとしている時間で、「ランチ」はどこも終わっていたので、ふらっとホワイティの「紅白」へ。
まだ迷っていて店の前で立ち止まっていたら、ちょうど店員が出てきて「お席空いてますよ」と。その言葉につい乗っかて「では」と入店。

ここは系列店も含めて何度も来たことがあるが、一人では初めてだった。
さすがの人気店で、16時前だというのに、かなりにぎわっている。すでに飲み終えて出ていくグループも。

赤ワイン(メルロ)と、豆をたくさん使った小さなサラダを注文。ドレッシングはビーツにした。ほどよい酸味が効いていておいしい。
すぐに飲み干してしまったので、もう1杯赤ワインを。今度はアメリカの重めのもの。カベルネソーヴィニヨン。バニラみたいな味がして、ちょっと思っていたのとは違った。
牛ほほ肉の赤ワイン煮込みを注文。量が少しなので1人で注文しても食べられる。
これで終わりにするか迷ったが、ここに来たら必ず食べるフレンチおでんの大根(ポルチーニソース)をまだ食べていなかったし、さっきのワインがあまり好みでなかったので、もう1杯と大根を注文。シラーにしたら、これがポルチーニソースとよく合った。

1時間でワイン3杯も飲んでしまったという罪悪感も多少はあったが、それよりも少しストレス解消になったと感じられたのでよかった。
毎日毎日取材で、どんどん原稿はたまっていくし、なんだかもう先が見えなくてストレスがたまっていたのだ。

大きな声でしゃべったり笑ったり忙しい、女性グループを見ながら、やや大きめの陽気な音楽と人々のざわめきの中で、一人で食事をするのは楽しかった。
私が昔から一人で外食をするのが好きなのは、ストレスが解消されるからだなと思った。
誰にも気を遣うことなく黙っていられるのはいい。
でも、家で一人で食べるのとは違う。料理も片付けも自分でやらなければならないので、そうしたくない時もあるのだ。全部やってもらえるのがありがたい。
好きなものを注文して、自分のペースで、ただ黙って食事をする。ああ、ラクだなぁ、ああ、生き返るなぁと思う。

取材は楽しいけど、あまり続くとさすがに疲れる。
今週は5日で8件の取材があり、うち2日間は大分出張。今、大分行きの特急(ソニック)の中だ。
すでに取材済の原稿は10本たまっているのに、今日明日で2本追加。
来週、再来週でまだ7件の取材が入っている。この大半を15日までに仕上げなければならない。そりゃ、ストレスもたまるわな・・・
でも、踏ん張ろう。お酒飲んで、ちょっと回復!

楽しい雪中キャンプ

2019-01-29 | キャンプ
昔から、なぜか北へ北へと向かう習性がある。
自分の前世はきっと北国の人間だったのだと思う。
南国のゆるい雰囲気や陽気な人々には全く惹かれない。
ただ、しんしんと降り積もる雪と、自然を相手に生きてきた辛抱強い人間に憧れる。

今年初のキャンプは、1月26日~27日に行った兵庫県西脇市の「日時計の丘キャンプ場」。
よく「こんな冬にキャンプ?!」と驚かれるが、電源付きサイトなので問題なし。私はむしろ夏よりは冬のキャンプのほうが好きだ。
ただ、こんな雪が降るとは思っていなかった。

キャンプ場へ行くまでの途中に、「杜の蕎麦や」さんへ立ち寄る。
70代くらいのご夫婦でやっているお店で、ご自宅のリビングを店として開放している。



なんだか友達の家へ遊びに来たような、そんな気分で戸を開けて入ると、優しいご夫婦が迎えてくれ、寒い日なのにほっこりする。
私は十割そばを、夫は天盛りそば(二八)を注文。

十割なのでそば粉の香りや味わいのある、おいしいお蕎麦だった。


食べ終わった後でいただいたそば湯がまたおいしくて。すぐに飲み干すと、女将さんが「おかわりありますよ」と優しく声をかけてくれる。
飲みたかったがあまり時間がなく、「いや、先を急ぎますので」と、旅人のようなことを言って店を出た。
いいお店だった。また行きたい。

雪がどんどん強くなってくる。
キャンプ場に着く頃にはかなりの降雪。雨用のジャンパーを着こんで、夫と二人で黙々とテントを設営する。
もう慣れたもので、特に声かけもなく、自分の役割をこなしていく。
寒いのも雪も別にいいのだが、サイトの地面が土で、それがドロドロになっているのだけが気になって仕方がない。テントが確実に汚れる。そのことに我慢ができず、途中で癇癪を起してしまったが、なんとか設営できた。

早速、炭をおこして、夕食にした。
その頃にはこんな状態。


夜ごはんの後はもちろん焚火。このためにキャンプをしているようなものだ。
ここで購入した薪はすごくよかった。火の付きはいいのに、長持ちする。「いい薪やー」とご満悦の私。


火を見ながら地酒「香住鶴」の熱燗を飲む。最高の時間。
生き物のように火がまわる。揺れる。炎を見ていると無心になる。
私が焚火を好きなのは、自分を解放できるからなんだなと思った。
四六時中、あれこれ考えて分析して予定を立てている私。
だから、私は自分を解放してくれるものや時間が好きだ。焚火もその一つ。旅、ブルース、酒が好きなのも同じ理由。

ランタンに照らされる雪は美しかった。


寝るときはシュラフにホッとマットを入れるので、ずーっとポカポカ。朝までぐっすり眠れた。
朝、目覚めて外へ出ると、銀世界!!
その美しさと静けさに胸が痛くなる。


私は雪景色が好きだ。もう25年も前になるが、初めて雪の残る東北を旅した時のことを思い出した。
木々に積もる雪の美しさに感動したことを。そんな記憶を呼び起こすような雪景色だった。





ロープはつららになっていた。


せっかくシンク付きのサイトなのに、水道管も凍って使えない。


こんなにきれいな、誰も踏んでいない真っ白な雪がたくさんあるなんて!と、嬉しくなって、雪を丸めては夫にぶつける。
真っ白な雪だるまもいくらだって作れるのだ。


ケラケラ笑ってばかりの私。楽しくて仕方がない。心が浮き立つ。
そんな私を見て、夫がホッとした顔をする。「かおりが楽しそうでよかった」と。

昼近くになると、だんだん晴れてきて、また雪の光が変わる。


雪が降ると寒いイメージがあるけれど、なぜか雪が積もっていると暖かく感じた。かまくらの原理?
朝からまた焚火をして、ピザを焼いて。
撤収は泥だらけで大変だったけど、冬キャンプの中でも特に楽しい時間だった。

窓からの月

2019-01-23 | 生活
昨日、夫が夜遅くに帰ってきて、リビングに寝転んだら「あ!」と叫んだ。
どうしたのかと思ったら、「月が!」と言う。
同じ位置で見上げると、南向きの吹き抜けの窓から満月が覗いていた。
私も寝転んで、月を見る。

「ハイジみたい」と私。
子供の頃、ハイジみたいに、ベッドから星空を見ることに憧れていた。

寝転んで、窓から大きな丸い月を眺める。
こんな何でもないことが、とても幸せな日。


勤勉なわたし、復活!

2019-01-22 | 生活
お酒をやめたら勤勉な自分が戻ってきて、何でも計画通りにできている。
そうだ、私はこういう勤勉な人間だったんだと思い出してきた。

今年はまた夫のお弁当作りも復活させた。
とはいえ、夫は週の半分は東京なので、作るのは週のうち2,3日なのだが。
お弁当作りを始めてから、週末にはハンバーグやトンカツを作って小分けにして冷凍したり、1週間の献立を考えて買い物リストを作ったり、そういうこともやりはじめた。
私はたぶん、実行する前のこの「予定を立てる」時間が好きなんだなと思う。

仕事も今月は取材が11件入っているが、遠方は1件だけ(大分県)で、あとは全部大阪市内なのでずいぶんラクだ。
前から「私は酒を飲まなければ1.5倍の仕事ができる」と言っていたが、実際そんな感じで、仕事量は変わらないのに時間に余裕ができた。
昔なら、「じゃあ1.5倍に仕事を増やそう」と思うところだが、今はそうしない。
仕事量はそのままで、余った時間を自分の趣味やプラスαの家事(例えばお弁当作りがそうだ)にあてている。
土曜日はAmazonプライムで映画を3本観たし、「こぎん刺し(刺繍)」も再開した。夜はチクチクチクチクこぎん刺し。
昨年は読書量が少なかったので、今年はもう少し本も読みたい。

昨日は取材を2件終えた後、仲良しのデザイナーさんと打ち合わせがてらアフタヌーンティーで紅茶を飲みながら30分くらいおしゃべりをしていた。
彼女は私より1歳下で、既婚&子供なしという環境も似ている。
話題は「60歳まで働けたらいいけど、そんな年になっても仕事はあるのか」ということ。

デザインの世界もAIが活躍するようになり、5年もしないうちにオペレーター的なデザイナーはAIにとってかわられてしまうだろう、と。
「だから、私は隙間を狙う」と彼女が言うので、何かニッチな分野のデザインを手掛けるのかと思いきや、「あの・・・もぐろふくぞう?でしたっけ?」とよくわからない話をしはじめる。
よくよく話を聞いてみれば、デザインの質で勝負するのではなくて、「こういうものを作ってほしい」というお客様のわがままや無理な注文にも寄り添い、「心の隙間を埋める」ような関係性を築くのだという。
そこでようやく、「あなたのこころのスキマ埋めます。ドーン!」のの喪黒福造(笑うセールスマン)のことと結びついたのだった。
私が理解を示すと、彼女は「こんな話で喪黒福造のことわかってくれたのは、あなただけ。さすが!」とよくわからないところを褒めてくれた。

言いたいことはわかった。
「寄り添い型」の「スキマ埋めます」スタンスで仕事をやっていけば、AIにはとって代わられないのではないかということだ。
彼女はまさにそういうタイプだし、そういう仕事のやり方が好きだから、一緒に仕事をするのが楽しいのだとも思う。

あと12年、私はどんなやり方でライターとして生き延びようか。
今、ざっくりと2つの目標がある。
1つは自分の専門分野を確立すること。まあ、これは日本酒だろうな。
もう1つは、お金にならなくてもいいので「商業誌」系の仕事を増やすこと。
私がこれまでやってきた仕事は、本屋に並んだりネットで配信されたりするものではなく、ほとんどが業界や企業に配布されて読まれるものだった。
もしくは企業のパンフレットとか、ホームページとか・・・、コピーライター的な仕事か。
でも、昨年は「商業誌(紙)で日本酒のことを書く」ことを目標にし、実際、新聞の仕事でいくつか日本酒やウイスキーのことなどを記事にすることができた。
正直、商業誌は儲からない。(儲かるものもあるかもしれないが、業界誌や広告と比べて)
それに、新聞の記事は一般的な読者に対してのものなので、書くのもわりと簡単だ。自分としては、新聞よりも、例えば今やっている保育園事業の冊子を作るほうがいろんな資料も読み込まないといけないし、大変だし、それなりに意義があると思っているのだが、家族や友達はやっぱり一般的に目に触れるものを喜んでくれる。

去年も、Yahoo!ニュースに載った記事はいろんな人から連絡をもらったし、友達のかどやは「あなたの名前が載っているのを見るのが幸せで・・・」とめちゃくちゃ喜んでくれた。父親も毎回新聞を買いに行ってスクラップしてくれている。
私にしたら、「えー!もっと立派な役に立つ仕事をたくさんやっているんだよー」と言いたいのだが、それでも友達や家族は新聞やネットで私の記名入りの記事を目にすると嬉しいものなんだなぁと思うと、やっぱりそういう「商業的かつ記名入り」の記事を書くような仕事も増やしていきたいと思う。

なんにしろ、今年は仕事もプライベートも順調な滑り出し。いろんなことが計画通りに進んでいるので、「予定立てるの大好き」な私は毎日満足している。
このまま年末まで走り抜けられるよう、1日1日を勤勉に過ごそう。


悪しき習慣からの脱却

2019-01-21 | 生活
1週間前からダイエットを始めた。結婚式前以来の本気のやつ。
これまでも何となく「太ってきたから食事を控えないと・・・」と思って何回かやってきたが、それは「本気」ではなかった。
本気度をどこではかるかといえば、お酒を飲むか飲まないか。
今は平日の家飲みはやめることに決めて(お付き合いで外で飲むのは仕方がないが、それも極力減らす)、先週はそれを実行した。
かと言って土日にがぶがぶ飲むわけでもなく、昨日の日曜もビール1缶とハイボール1杯(ウイスキー大さじ1杯)だけだった。

お酒をやめると、「まだアル中じゃなかった」と思ってホッとする。やめようと思えばやめられるのだ。まだ大丈夫だ。
それに、お酒をやめると、いいことがたくさんある。

1.ダイエットになる
2.お金がかからない
3.体調がよい
4.動きが活発になる
5.頭の回転が速くなる
6.時間が増える

これは今回気づいたわけではなく、前にも飲むのを控えていた時に実感したことだ。(ブログにも書いた)

4の動きが活発というのは、何かを「明日に延ばす」ということをしなくなるということ。
頭の回転も速くなり、なんだか若返った気分。
そして、何より実感するのは、6の「時間が増える」だ。
お酒を飲まないと、夜が長い。いつも「やることが多い。時間が足りない」と思っていたけど、時間はたっぷりあることに気づく。
そうか、他の人たちはこんなにたくさんの時間を持っていたのか、と思う。

でも、私は「お酒を飲む」ということを愛してきたし、これからもそれは変わらない。
変えるのは、「悪しき習慣」だ。
おいしい和食を作ったから、ちょっと日本酒を合わせようとか、今日はイタリアンだからワインを開けようとか。
そういうお酒の飲み方はいいのだが、ここ数年はもう夕方になったらビールを飲んで、そのあともズルズルと日本酒やワインを飲み続けるのが「習慣」になっていた。
やっぱりこれは「悪しき習慣」。
もう一度、お酒の飲み方を考えないといけないなと思っていたので、ダイエットはいい機会になった。

もちろんお酒を控えるだけでなく、食事は厳密にカロリーと糖質制限をしているし、朝晩のエクササイズも行っている。
本気でやり始めると、案外できるものだ。(もともと野菜中心で、お酒以外は体に良いものしか食べていない)
本当は筋トレをしたいけど、いきなりしんどいことをやっても続かないので、最初は簡単なエクササイズから。
少しでも筋肉がついて、体を動かすことに慣れてきたら、少しずつ筋トレも増やしていこうと思う。
これで、気になっていた運動不足や筋肉の衰えもついでに改善できるので、一石二鳥。
年をとったときに、足の筋肉が衰えていると膝を痛めたり歩けなくなったりするというので、今から少しずつでも筋肉はつけていきたいと思っていたのだ。

地道に1年かけて。できれば8月までに目標を達成したい。
もちろん見た目に美しくなりたいという気持ちはあるが、それだけではない。
健康のためにも、筋力のためにも、悪しき習慣からの脱却のためにも、いろんな点からこのダイエットは意味がある。
そう思って頑張っている。
(1カ月ごとの報告をお楽しみに!!)