月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

仕事を楽しむためにはチャレンジが必要だ

2017-11-27 | 仕事
毎年のことだが、10月・11月は酒蔵の取材ラッシュだ。
すでに4蔵分の取材を終え、まだ1蔵しか書けていないのに、今週は3蔵追加。
えーと、結局今週末には6蔵分の原稿がたまっていることになる・・・。恐ろしい。

明日から火、水曜と和歌山で、木、金曜が大分・佐賀。
和歌山は、非常にメディア露出の多い蔵なので、いつもとは違う緊張感がある。
その蔵はいろんな本や雑誌、ネット記事ですでに紹介されており、蔵元自身も2冊ほど本を出版している。
情報がたくさんあるのだから書きやすいのでは?という見方もできないことはないが、私の場合は情報があればあるほど書きにくい。
何を書いても二番煎じみたいで。
自分のオリジナリティが半減してしまうような気がするのだ。

嫌だなぁと思う一方で、矛盾しているようだが楽しみでもある。
これだけ情報が蔓延している中、さらに私が何をどう書けるのか。どんなオリジナリティを出せるのか。
そして、私の書く媒体のコンセプトに合ったものをどんなふうに表現できるのか。
ハードルが高い分、やはりそれは楽しみでもあるのだ。「チャレンジ」という点で。

仕事というのは、やはり「チャレンジ」がなければ、楽しみもないと思う。
「できること」「簡単なこと」だけやっていれば、それは楽だし安定はするけれど、楽しみは少ない。
チャレンジは怖いし、大変だけど、その分、どこかわくわくする。
ありきたりの言葉で言えば、それこそが仕事のやりがいというものなんじゃないだろうか。

しかし、和歌山を含めた3蔵と飲食店2店舗を4日間で取材するのは結構ハードだ。(移動も多いし)
おそらく3蔵目はもう頭の中がごちゃごちゃになっているはず・・・。
すでに取材済みの3蔵(まだ書いていない)だけでも、もう私の小さな脳みそキャパはいっぱいなのに、これにまだ詰め込むのか・・・。

この時期はクライアントから強く「体調管理しっかり!」と言われている。
風邪でもひこうものなら、いろんなスケジュールがすべて狂ってしまうし、代わりの人もいないので。
昨年は癌になって抗がん剤で体も弱っていたし、今年に入ってからも前半は疲れやすくて困っていた。でも、ここ2ヶ月くらい、不思議とまた以前のように、鋼鉄の女になりつつある。
もう風邪をひくイメージが湧かない。0℃の野外で寝られるくらいだから、すっかり元気になったんだなぁと思う。
以前のように仕事を詰め込みすぎず、余裕を持って仕事を受けて、週末はきちんと休み、キャンプに出掛けてよく食べてよく歩く。
ストレスをためないことが何より体にはいいんだろうなと思う。以前はストレスがありすぎた・・・。

今年よかったのは自身の「働き方改革」ができたこと。
そして、定期検査の結果もよく、特に体調を崩すこともなく、1年を健康に過ごせたことだ。
だいたい週に一度くらい誰かと会って、楽しい時間を一緒に過ごせたこともよかった。なぜか久しぶりに再会した人も多い年だった。

今週で取材も一段落するので、2017年最後の1か月は、しっかり原稿に向き合おう。
あー、それにしても、1年が早い・・・

キャンプの話 ~日時計の丘公園オートキャンプ場

2017-11-26 | キャンプ
夫が24日(金)に休みをとってくれたので、23日~25日まで2泊3日のキャンプに行ってきた。
この寒さの中、まだキャンプ・・・。ほとんど修行だ。

今回は、兵庫県西脇市にある日時計の丘公園オートキャンプ場。
各サイトに電源と水道があり、広いシャワー室も無料で使用できる高規格キャンプ場。なのに、1泊3000円~3500円と安い。
なので、真冬でも土日は満員で予約が全くとれない。今回は平日休みをとれたので予約できた。実際、とても過ごしやすいキャンプ場だった。近くに温泉もあるし、うちから1時間半くらいで行けることもいい。

行く途中、篠山牛を売っている「肉の東門」さんでお肉を購入。
焼き肉用ロース、ハラミ、バラ、豚トロ。それに、スーパーで鶏の松葉。


これがとにかく美味しくて。
普段、肉はあまり食べない私が、美味しい、美味しいと、夢中で食べた。
牛肉も旨味がしっかりあって、豚トロなんて普段は脂が苦手て口にもしないのに、その脂の旨味がたまらんかった。
そして、安いのに旨い松葉!!
鶏の鎖骨のところで食べられるところはほんのわずかなんだけど、何もつけずに食べてもしっかり旨味がある。骨までしゃぶるとはこのことで、2人とも夢中になってしゃぶりついていた。
1羽から2つしか取れない希少部位なので、大阪のスーパーなどでは見かけることがないが、篠山辺りに来ると普通に売っている。

そして、今回は、新しい料理をやろうと、「プランクBBQ」に挑戦。
アメリカでは普通に行われているBBQ料理で、板を1時間以上水に浸しておき、その板の上に食材を置いて下から加熱する。上にはアルミの蓋をしておけば、中で燻されて火も通るし燻製状態になるというわけだ。
このプランク用の板をamazonで購入しておいた。(四万十川の杉板)

サーモンにレモン汁を絞り、オリーブオイルに数滴のウイスキーを混ぜたものを塗り、塩コショウしてレモンの輪切りを乗せてアルミの蓋をする。


20分くらいで出来上がり!!


これがびっくりするほど美味しかった。
夫と二人で恍惚とした。
やっぱりキャンプでしかできない料理が楽しいなぁと思う。

こんな凝ったことを、凍えるような寒さの中でやっているのだ。
夜の8時で気温0℃!!


でも、かなり着込んでいるし、椅子にホットマットも敷いているので、意外に寒くはない。
焚き火をしたことがない人はわからないと思うが、火の力って本当にすごいのだ。暑いくらいになってくる。
そして、焚火は一期一会。
今回の焚き火はいつもより火がきれいだね、空気が澄んでいるからかな、と夫と話していた。
ゆらめく火を見つめながら、丹波ワイン。


そして、テントの中に入ってから、ガスコンロで熱燗を飲んで。
最高だった。

シュラフの中にホットマットを敷いているので、ホカホカ。
朝までぐっすり眠れた。

朝はこんな感じ。夫が着ぶくれして丸まっている。もちろん朝から焚き火。


私が朝早く起きて一人で火をおこしていたら、管理人のおっちゃんが歩いてきて「おはよう」と声をかけてきた。
「夜、寒かったやろ~?」というので、「いえ、ホットカーペットあるのでホカホカでした」というと、
「もっと過酷な自然を感じな、あかんで」と言われた。
「寒いの嫌やもん」と返したら、「なんじゃ、そりゃ」と笑って去って行った。

さすがに電源なしでは過ごせない。0℃は死ぬ。過酷すぎるやろ・・・。

帰りに黒田官兵衛ゆかりの地を少しまわって、篠山城址をめぐった。


少しだけ紅葉も見られてよかった。(時期としてはやや遅かった。あと1週間早ければもっときれいだったのに)





子供キャンプは川遊びなどができる夏がいいのだろうけど、大人キャンプはやっぱり秋から冬がいい。
澄んだ空気の中、お酒片手に見上げれば、満天の星。
ゆらゆら炎を見ながら、静かに夫と二人でたわいもない話をして。
そんな時間が私は何よりも好きだ。

今年中にあと1回、キャンプに行きたいと思っている。
取材が入らなければ、16日に一応予約はしてあるのだが・・・。どうなることやら。


岐阜の郷土料理

2017-11-21 | 美味しいもの
最近、取材やキャンプで岐阜県に行くことが何度かあり、「朴葉焼き」に凝っている。
飛騨のお土産屋さんや道の駅で必ず売っている。
朴の葉を濡らして下からあぶり、葉の上には「朴葉味噌」を乗せ、肉や野菜など好きな具を味噌と絡めて焼いて食べるというものだ。
これが酒のアテにかなりいい。

キャンプで炭火の上でやるものいいけれど、この間の取材でお土産に買ってきたので家でもやってみた。
チーズフォンデュ用のあぶり台と、固形燃料で。


夫がたまに早く帰って来る日に、こういうイベント的な料理をしてあげると、ものすごく喜ぶ。
食卓を見て、夫の表情がパーッと明るくなるのを見るのが好きだ。

さらにこの日は、特別なアテを用意。

珍しい岐阜の郷土料理で、鮎を酒粕に漬けたもの。
実は岐阜の取材先の酒蔵さんが私にわざわざ送ってくださったのだ。それも奥様の手作りとのこと。
他にも大根やニンジンなどの粕漬けもあり、丁寧に包装されていた。



ただパックに詰めるだけでもいいのに、上にモミジなどの葉っぱが飾られていた。
きっと家の庭の落ち葉のきれいなものを拾って洗い、付けてくださったのだろう。こういうことがさらっとできる人に憧れる。
人の「品格」というのは、こんな何気ないことに表れるようで。


鮎はこんな感じ


これを薄く切っていただく。


結構、酒粕感の強い、まさに酒のアテ!
非売品のお酒も一緒に送ってくださって、本当にありがたかった。

お酒はもったいなくて飲めないので、お正月に開栓しよう。

悪質な居酒屋キャッチに引っかかる、の巻

2017-11-19 | 生活
土曜の夜、夫と2人で高槻へ飲みに出た。
「どこか新規開拓したいなぁ」と言いながらもあてがなく、よく行く店のビルまで行くと、前に「新規オープン」の看板が出ていた。つい1週間くらい前に行きつけの店の奥に新しい店ができたようだった。
その看板を見ていると、若いお兄ちゃんが現れて「あ!居酒屋探してます?それだったらこの店美味しいんで、入ってみません?めっちゃ美味しいし、先週オープンしたばっかりなんですよ」と言う。

はい。居酒屋キャッチです。
いわゆる客引きです。

冷静になったらわかるし、普段はこんなのに絶対引っかかるわけがないのに、なぜかその時は夫も私も油断していた。
まず、梅田の東通りや新宿の歌舞伎町じゃあるまいし、まさか高槻みたいな田舎に悪質キャッチがいるとは思わない。
そして、家を出たときから「新規開拓したいなぁ」と話していたので、気分的には新しい店に入ってもよかった。
さらに、友人が最近居酒屋をオープンしたところだったので、感覚が店側になっていて、「オープンしたばかりだから、友達に店の前で呼び込みを頼んでいるのかな」と真面目に思ってしまった。
そんないろんな条件が絡み、私と夫はなんとなくその人と話をしてしまったのだ。(普段なら顔も見ないで過ぎ去る)

「2、3杯は飲みます?」
「そうですね、まあ、それくらいは」
「じゃあ、飲み放題にしませんか?僕から言うので、飲み放題1300円にしておきます。2、3杯飲むなら絶対お得なんで」
「あ、じゃあ、それで」
「おなかはすいてます?」
「まあ、ぼちぼちです」
「じゃあ、3品くらいは食べますよね?3品注文してもらえるんだったら、こちらもお得なサービスしときますんで」

そんなやりとりがあり、店に案内されたのだった。

入った瞬間に「あーーーー、失敗した」と思った。
絶対に私が行かないタイプの店だからだ。分煙もなく、テーブルの間も狭く、とにかく人の話し声がうるさい。奥は座敷のようで宴会しているような人もいる。時々、若い子の大声が耳を突く。
それでも入ったから仕方ないと思って席につき、「飲み放題」メニューを見てびっくりした。
生ビールがない。「生(クリアアサヒ)」と書かれてあった。その他も、チューハイやらサワーみたいなのしかなく、日本酒ときたら銘柄もなく「日本酒 冷・燗」と書かれているだけ。(久しぶりにこんなメニューを見た)

※念のために書いておくが、クリアアサヒが悪いわけではない。私も家ではたまに発泡酒を飲む。でも店の飲み放題で1300円で、それも2、3杯飲むならお得と言われてクリアアサヒやったら、それはおかしい。10杯くらい飲まないとお得にならないやん・・・。

で、飲みたいものが1つもないのに飲み放題にしても意味がないと、「単品メニューに変えてもらっていいですか?」と女性の店員に聞くと、明らかに嫌そうな顔をして電話をかけている。(さっきのキャッチと話し合っているのだろう)
とりあえず単品OKをもらったが、単品メニューを見ても飲むものがほとんどない。
かろうじてスーパードライ(生・瓶)があったのでそれを注文したが、出てきた生ビールが少なくてまた驚く。
普通、生ビールって泡があふれそうなものだろうに、ジョッキに泡含めて8分目くらいって・・・。

もう絶望的な気分で夫と乾杯し、とにかく3品頼んで早く出てやろうと思っていると、店員(とてつもなく感じの悪い女性)が「1人3品って聞いてるんで」と言う。

はぁぁ?
ここで6品も頼むんかい?!

若い頃ならキレてケンカしていただろうが、大人しく6品頼むことにした。
なぜって・・・「キャッチにひっかかったのは自分の責任だから」。
あんな口約束、何の効力もないのもわかっているけれど、こんなことで揉めるのも面倒だった。
ただ、どうしてあんな人をこの店の友人だと思ってしまったのか・・・。オープンしたばかりだから応援してあげたいと思う気持ちもあって、のこのこついて来てしまった自分を呪った。

1時間半くらいいたのだが(6品も頼んだので)、夫と苦い顔を見合わせるばかりで、1つも楽しくない時間だった。
「あと何品?」とまるでノルマのように注文し、飲みたくもないスーパードライを飲み、2年ぶりに芋焼酎まで飲んだ。(他に何も飲むものがないので)
そして、メニューを見てまた怒りがこみ上げてきた。
「2、3杯飲むなら飲み放題が得なので、1300円にしておきますね」と声をかけてきたが、単品でスーパードライが380円、芋焼酎が450円。3杯飲んでも1300円いかなかったのだ。
完全なるボッタクリ・・・。

1つだけ救いがあったのは、料理はボリュームもあり、そこそこ美味しかったこと。(まあ、居酒屋メニューだが)
あんなキャッチに引っかかるのではなく、自分で選択して来て、2人で3品注文してビール1杯ずつ飲んで出るんだったら、そんなに嫌な店でもなかったと思う。

1時間半経つと、なぜか「ラストオーダーです」と言いに来た。(飲み放題でもないし、最初に2時間制とも言われていないのに)
お会計も5分くらい待たされ、その間、入口で立ちっぱなし。
さすがに揉めてもよかったのだが、ここでなんと同級生に遭遇・・・。
「ぶっち!(←同級生の名前)」
彼女がトイレに行こうと立ち上がって、お会計を待っている私のほうに来たので呼び止めた。
なんと、ずっと私と背中合わせで飲んでいたのだった。(2人とも気づかず・・・)
少しだけ立ち話して、私たちは店を出た。

店を出てから夫が「めっちゃ高かった。店員に言ってやりたかったけど、ぶっちさんがいたし、もうそのまま出てきたわー」と言う。
何がサービスだったのかわからんが、実際に計算したよりも1割くらい高かった。(付き出しが1人700円じゃないと合わないような金額)
普段ならキレまくる夫だが、私の同級生の前で揉める姿を見せたくないと思ってくれたのだろう。
まあ、それが正解。

しかし・・・
お料理もそこそこ美味しいし、安い酒をたくさん飲みたい人には飲み放題もいいだろうし、普通にやっていけると思うのだが、なぜあんなキャッチを使うのだろうか。
梅田みたいに人が多くて、一見さんがたくさんいる街ならキャッチを使っても客は入れ替わってなんとか店は成り立つのだろうが、高槻なんかであんなことしてどうするんだろう・・・。
私のように引っかかった人は二度と行かないだろうし、人にも勧めない(むしろ行くなと注意する)
潰れるのも時間の問題なんじゃないだろうか・・・?

友人が居酒屋を始めて、経営していく大変さも理解しているので、よけいに思うのだ。
どうせなら、真面目に美味しいものを提供しようと頑張っているお店にお金を落としたい。
そして、「日本酒 冷・燗」メニューをこの世からなくしたい。(取り扱いは1種類でも大手でもいい。せめて銘柄を書け!)

翌朝、あんなキャッチに引っかかった自分がとにかく情けなくて悔しくて、布団の中で思い出して「悔しい~!!」と叫んだ。

初めての雨キャンプ

2017-11-17 | キャンプ
今年はもう10回キャンプに行った。
11月に入ってからも、また兵庫県の天滝公園キャンプ場へ。
初めての雨の中の設営だった。

けキャンプで雨が降ると台無し・・・と思う人もいるだろうし、私自身もそう思っていたのだが、雨の中のキャンプもそんなに悪くはない。
ただ、テントの設営と撤収のときだけは、雨が降ると困る。
夏に一度、雨撤収を経験したが、その時は家に帰ってから晴れた日に河原へテントを持って行って広げて乾かし、たたみ直さなければならなかった。
今回は雨設営。
これもまあ大変だ。
そのうえ、ずーっと雨で、寒くて。

しかし、今年中にまだ2回はキャンプに行く予定だ。
私が周りの人にキャンプの話をすると、「いいなー、私も行ってみたい」という人と、「絶対キャンプなんて嫌やわ。外で寝るんやろ?意味わからん」という人とに二分される。
後者にとったら、この寒いのにキャンプに行くなんて、もっと信じられない行為だろう。
でも、私は夏より秋や冬のキャンプが好き。
この間は寒くて死にそうだったけど、次回行くところはちゃんと電源があるので、ホットカーペットをシュラフの中に入れれば大丈夫だ。湯たんぽも購入して万全に。

ただ、もう雨は勘弁してほしい。
雨が降ると焚き火もできないし・・・。

今日みたいにきれいに晴れてくれたらいいなと、天を仰ぐ。