月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

ストレス解消法?

2013-03-21 | 生活
毎年この時期になると、友人W氏のお母さんが「いかなご」をくれる。
数年前におすそわけでいただいたときに、私が「旨い、旨い」と絶賛し、それから毎年「今年はないの~?」とねだっていたら、いよいよ3年前からは恒例行事のように「今年もいかなごできたよ」と向こうから言ってくれるようになった。

コツコツと営業するって大事だ(笑)

今年も「いかなご渡したいんやけど」とメールが来たので、梅田で会うことに。
飲みでもいいのだが、どうせW氏は辛口の白ワイン1杯すら飲めない人なので、ここはもう女子っぽくランチにした。

以前、T社長に連れて行ってもらったことのある「ピアノピアーノ」へ。ブリーゼの中に入っているイタリアンのお店だ。
私が行った時はディナーだったけど、ワインもお料理もおいしかったし、食べログチェックをしたら、ランチも好評価。
結構すぐに満席になると書かれていたので、念のため11時45分に待ち合わせて行った。
驚くことに、その時間でもうほぼ満席!
カウンターの席になったが、パスタランチがとてもおいしかった。


↑前菜盛り合わせ&パン3種

パンもおかわり自由で、この後、タコのマリネサラダと、メインのパスタ、それにデザート2種盛り(この日はシャーベットとチョコレートケーキ)がついて、1,260円!
なかなかお得だ。店の雰囲気もいいし、人気があるのもうなずける。

W氏は某大学の非常勤講師をしているので、主婦のように平日昼間にランチができる。
最近、家に引きこもって新年度の準備などに追われていたらしく、ストレスがたまりきっていたのか、人との会話に飢えていたのか、いつもの数倍の勢いでしゃべっていた。(非常に面白かった)
ストレス性なのか、腸(?)まで痛み、病院に行ったとのこと。
「アラフォーは検診が大事!」という話で盛り上がる。
年寄りが病気の話ばかりするのはなんでだろうと疑問に思っていたけれど、40歳になればその答えはおのずとわかる。

「ストレス解消法って何?」と私が聞き、W氏にはストレス解消法がない、という結論に至った。
酒もタバコも(女も)やらない。
「いいなぁ、酒が飲めて」なんて言っている。

そういえば、私はあまりストレスがたまらないタイプだ。
決して穏やかな性格ではないけれど、イライラも鬱憤もすぐに吐き出すので、「たまる」ということはない。
お酒もあるし、よく人と会うのでしゃべりたおすし。
それに、これはこのとき話していて思ったことだけれど、「モノを創る」という作業は、とてもストレス解消になるように思う。
集中できるし、何もないところから生まれてくる過程を見ることもできるし、何より出来上がった時の喜びが大きい。
私は基本的にモノ作りが好きなので(仕事もそうだし、料理や手芸、ガーデニングなど)、子供の頃から「一人遊び」が得意だった。
今でも何日も家にとじこもっていることがあるが、それはかなり楽しい。
とじこもることで鬱屈するということはないのだ。

そういう話をして、W氏のストレス解消法を考えてあげることにした。
「一人カラオケはどう?」と聞いたら、「よけいストレスになるわ!」と返された。
「モノ作りは?」
「不器用なん、知ってるやん・・・」
「ジョギングは?」
「シューズとジャージ買ったけど、寒いし・・・」
「これから暖かくなるやん」
「今度は花粉症が・・・」

はぁ・・・・

という感じで、結局、ストレス解消法は見つけることができなかった。
「昔、俺の趣味を一緒に考えてくれたことを思い出したわ」と言われた。
そういえば・・・

その後は、ハービスのちょっと雰囲気の良いカフェ(私がたまに利用するところ)で、お茶することに。
ここはちょっと高いけど(1杯600円前後)、ソファ席でゆったり落ち着けるので気に入っているのだ。

滅多に頼まない「カフェラテ」なるものを注文したら、こんな可愛いので来た!


「カメラかじってる芸人」で小藪さんが「絶対撮ってはいけないもの」に挙げていたよね、と言いながらも撮影する。
「絵心ない芸人」の私は、手先は器用だが、画力が幼稚園児から進歩していないので、絵が上手な人を見るだけで興奮する。
いいなぁ、こういうの描ける人。

カフェでの話題は、今見ているドラマの話と「スクールカースト」。
W氏が延々とスクールカーストなるものについて話をしてくれた。
さすが、教壇に立っているだけあって、話が面白くて引き込まれる。なんだか1コマの授業を受けているような気分だった。
勉強になるわぁ・・・

「えー、でも、こうじゃないの?」みたいに私が反論するようなことを言っても、もうケンカにはならないんだなぁと思った。
昔はすぐに二人ともカリカリして、論争が巻き起こっていたのだけれど。
これが歳を重ねるということか。

知的欲求が満たされ、非常に有意義な時間を過ごせた。
2時間くらいあっと言う間だ。

帰り道、気持ちがスッとしている自分に気づいた。
もしかしたら、私も知らないうちにストレスがたまっていたのだろうか。

結局のところ、気の合う友人とのおしゃべり以上のストレス解消法はないのかもしれないな。
そんなことを思った、楽しいランチタイムであった。