月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

野生の王国

2012-03-27 | 生活
ようやく仕事の終わりが見えてきた

昨晩は9時頃に原稿アップ。
あとはその日中に絶対やらないといけない仕事はなかった。
それだけですごい解放感!!
「抱えているものがない」というのは、こんなに精神的にラクなのかと驚いた。
例えば、2、3時間休憩しても、「あとであれやらなきゃ・・・」「今日中にあれやらな、間に合わへん・・・」と思っていると、まったく気が休まらない。
3月に入ってからずっとその状態だったので、昨日の晩は久しぶりに本当の意味で休息をとれた

今日も朝から取材。また一つ抱えた。
が、一つくらいだとそれだけに集中できるし、明日中にやればいいので気持ちに余裕がある。
いつもこのくらいのペースで毎日仕事があると最高なんだけどなぁ・・・
まあ、大抵そんなふうにはいかない

取材は面白かった。
オープンしたばかりの店舗のレポート。
初めて書かせてもらえる雑誌なので、気合も入った。
まずは本社に行って、運営部長さんに商圏や客層、店舗のコンセプトや狙い、売場の工夫、売上構成比などを取材。
その後、実際に店舗へ行って撮影と店長さんに取材。
今日はカメライター(カメラマンを兼ねるライター)で、1時間近く重い荷物を背負ったままで店内を動き回って撮影をしていたので、また骨盤を痛めた
どうやら重いものを担ぐのがダメみたいだ。家に帰ると階段を上るのもきつい。

お昼ごはんが遅くなったので、サンドイッチとお好み焼きとコロッケ3個食べた。
運動部の高校男子やな・・・
40歳女のランチやおまへん。
またなんでこんな組み合わせやねんと思うかもしれないが、それは家庭の冷蔵庫事情

夫にいつも怒られるのだが、私はお昼の時間が遅くなると、お腹が減りすぎて理性がまったくなくなってしまう。
今日のように、とにかく手当たり次第にあるものを5分くらいでドカ食いする。
そうすると、血糖値が一気に上がるので、ものすごい眠気に襲われ、体がぐったりしてしまうのだ。
今もその状態・・・

でも、明日から痩せる。いや、ほんまに。

今の私は鎖を噛み切った野生のクマなので、自制がきかなくなっている
高校時代みたいや。
食べたい放題。
このまま放っておいたら、えらいことになる。
いや、もうなりかけてるし・・・
だって、今朝、体重を量ったら、また1キロ増えていた・・・
2+2+1=5

5キロ増!!

もうスカートがどれもきつくて、締め付けすぎで気分が悪くなってくる(笑)
膝の上のお肉(例の赤ちゃん足)も、太ももが太くなったので目立たないし

さすがに生活に支障が出てきたので(スカートきつい、恥ずかしくて美容院に行けない、春の洋服が買えない等)、これはダイエットせねばと今朝思ったのに・・・。のに・・・。のに・・・。もう昼に野生のクマが現れた。

いや、明日から痩せる。
とりあえず、最近の2+1だけでも痩せれば、とりあえず生活に支障はないのだ。
まずは3キロ痩せて、2月くらいの状態に戻す。
ちょうど仕事も一段落。なんとかしなければ!!

木曜フレンチ、金曜和食の食事会、すでに入ってるけどね・・・

大食い試合

2012-03-25 | 美味しいもの
木曜日は大阪で取材だった。
パチンコの液晶映像を主に作っている制作会社で、転職サイトの記事の取材。

以前、もんちゃんに「求人の記事って、給料とか条件とか書くの?」と聞かれたので、あー、そうか、求人の記事ってそういうイメージなんだなぁと気がついた。

条件的なことはデータ入力なので自分でやる場合もあるが、それは営業さんでも会社でもいいのだ。
わざわざライターを雇って取材して記事を書く部分というのは、会社の経営方針であったり、具体的な仕事内容であったり、実際に働いている人のやりがいなどの声であったり。
ライターの書き方で、求人数が変わってくるので、結構重要。
いろんな会社を見られるので面白いし、お金も割がいいので私は気に入ってやっている。

世の中の求人状況というのもわかって興味深い。

今、日本はプログラマー不足に陥っている。
特に、今回取材したような映像であったり、ゲーム関連の。
大手が優秀なプログラマーをごっそり持って行ってしまうので、中小はプログラマー確保が本当に難しいという。
求人掲載を2年続けて、ようやく1名採用できるくらいだとか。
大変やなぁ。

東京・関西・名古屋はもう募集をかけてもほとんど人が来ない。
日本の中では九州が穴場というウワサも。
九州にはまだ優秀なプログラマーが残ってるとか・・・(本当かはわからないが。)
あとは、中国・韓国。

そんな話を営業さんから聞くのもなかなか面白い。

今回取材した会社の社長さんもめっちゃ面白い人で、取材後もコーヒー飲みながらおしゃべりしていたらあっという間に2時間。
終了したのが6時過ぎだった。

取材、原稿、取材、原稿・・・の繰り返しで、かなり精神的に疲れがピークにきていた私。
北新地の近くだったので、ゴハンを食べにびりけんへ行くことに!
たまにはこういう息抜きをしないと、もう無理だ。

久しぶりのびりけんに入ってマスターの顔を見たら、なんだかホッとした。
北新地に一人で行ける店があるって、やっぱりいいよなぁ。

「私、今日はめっちゃ食べるで!」と宣戦布告。
「覚悟しとるがな~」とマスター。
もう作るものがないと言われるか、私がもういいです、ご馳走様というか・・・どっちが先にダウンするかの闘いだ。

最初は鯖パン


鯖の燻製をバゲットにのせたという、奇抜なメニューだが、これがうまい!!
燻製もほのかでいい感じ。

その後、わかめの煮たやつが出てきた。これもおいしい。さっぱりする。

造りは、天然ぶり!!
これを食べたくて来たのだ。
はー・・・もうたまらんね。この甘み。


その後、この天然ぶりの白子も。
興奮しすぎて、写真撮るの忘れちゃった。

椀物は、新玉ねぎのとろとろ煮。
こういうのがびりけんの真髄だと思う。
このシンプルさ!!
最近は出汁すら使わないもんなぁ。玉葱の自然な甘みのみ!!
五臓六腑にしみわたるとはこのことだ。体の中から恢復する。


その後、隣の3人で来ていたグループと一緒に、鱸の塩釜焼きを。
大きいのでさすがに一人では・・・
身がほっこりして、絶妙の塩加減。


続いて、カマスのムニエル。
こちらも身が柔らかく食べやすい。おいしいなぁ。
下手したら、この1匹でお腹いっぱいになる人いるんちゃう?


まだいきまっせ!
びりけん特製の貝柱のムース。これ、ほんま好きやわ。
10年食べ続けてるけど、まだ飽きない。


次は肉~!
最近、マスターがはまっている「塩麹」をもみこんで焼いたという豚ロース。
塩麹、すごい!!これ食べたら私も絶対やろうと思った。
流行ってるけど、たいしたことないだろうと思っていたことを後悔。
肉の柔らかさがすごい!!めっちゃおいしい~


長芋と豆腐を使ったヘルシーグラタン。
こういう創作もいいね。


さらに、鶏の塩麹焼きを使った、生春巻も。
こちらは巻いて手渡しでくれるので、写真撮れず。

これで終わりと思うなかれ。
マスの燻製サラダ。


この後、酒のアテにと、漬物の燻製を出してくれた。
燻製すると、漬物もこんなうまいかね。

最後はチーズだけのピザ。
はい、これだけ食べて、最後はピザいきます。


しかし、ここで試合終了のゴングが!!

なんと、私がギブアップ。チーズピザを2切れ食べたところで、もう入らなくなってしまった。
マスターはまだローストビーフやベーコンなどの切り札を持っていたので、私の負けだ。

「夫に持って帰る」と言ったら、残りのピザはアルミで包んでくれた。

・鯖パン
・わかめ煮
・ぶりのお造り
・ぶりの白子
・新玉ねぎ煮
・鱸の塩釜焼き
・かますのムニエル
・貝柱のムース
・豚ロースの塩麹焼き
・長芋と豆腐のヘルシーグラタン
・鶏の生春巻
・マスの燻製サラダ
・漬物の燻製
・チーズだけのピザ

以上、14品。
プラス、ビール1杯と、日本酒4杯。

所要時間、3時間ほど。
おいしい闘いだった。

かおりさんは大食いみたいに言ってるけど、本当にそんなに食べるのか?と聞かれることがある。
これでも疑いますか?(笑)

しかし、ピザを残すとは不覚!!
昔とは違うなぁ、やっぱり。

お腹もいっぱいになり、帰ってもう少し仕事をしようと、9時半にはびりけんを出た。
「やっぱりたまにはびりけん来なあかんわー、ありがとー」とマスターに手を振って、ご機嫌で。

それが、家にたどり着いたのは11時半・・・

そう。

また寝過ごした!!

大阪から電車に乗り、目が覚めると、なぜか京都。
引き返し、次に目が覚めると、なぜか摂津富田。
また引き返して、ようやく降りることができた。

疲れきって、仕事どころではなかった。

まあ、こんな日も必要。
リフレッシュして、またがんばれる


カリカリしてるし、すぐに涙が出る。

2012-03-23 | 仕事
さすがに疲れてきた。
取材と原稿にずっと追われていて、精神的にリラックスできない。

この2日くらいで、3つの取引先の人と軽くもめた(笑)
すべて大事には至らなかったが、私は何をカリカリしてるのかな、と思う。よほど疲れているらしい。

今日も予定をすでに3時間オーバー。
こんなことしている間に仕事を進めればいいのだけど、ちょっと気分転換。
だって、これから書く原稿は長丁場。ボリュームも多い。集中しなければ。

この1週間、ゆっくりといい気分で書きたいような原稿も、ただひたすら時間との闘いで。
焦って書くと「これ!」というものができず、何度も何度も書き直し。
そのうち何がよくて何が悪いのかの判断もできなくなってしまう。

自分の魂で書くような文章が書けると思っていたけれど、結局は長年の習慣で、小手先の技術で書いてしまう。
きれいな文章を、と。
それに気づいて、本気で自分がイヤになる。
もう戻れないんだなぁ、きっと。
そう思うだけで、涙が出てくる。
昔、自分は何を書きたかったのかなぁ。

15年も代弁ばっかりやっていたら、それすらわからなくなった。

心のモヤモヤはとれないが、作業的には山を越えた。
28日で一段落だ。溜まっている原稿はあと2本。取材もあと1本。

明日は楽しい日本酒イベントもあり、気分転換できる。
とりあえず、今から7時間、集中して書こう。なんとかなる。



ラッシュの電車に乗ると初心に返る

2012-03-21 | 仕事
太りたい放題である。
また2キロくらい太った。もうダメだ。

この2週間ほど本当に仕事が忙しく、料理を作る時間がない。
それでもすぐにお腹は減るので(本当にすぐに!)、簡単に食べられてお腹が膨れるという理由から、炭水化物ばかりを摂取してしまう。
おかずもほとんどないまま白ごはんをかき込むか、パンをかじりながら仕事をするかという感じ。
夜は酒を飲まないとやってられん!と、酒をあおる。
いや、別にストレスを感じているわけではない。調子に乗っているのだ(笑)
編み物芸人時代は稼ぎのない引け目からお酒を控えることも容易にできたが、「こんだけ仕事してるんじゃ!酒くらい好きに飲ませろや~」的なオヤジ調子でどんどん飲んでしまうのだ。

これで太らないはずがない

あと1週間。
取材が1件、4月1週目に延びたので、来週の月曜日くらいには一段落しそうな感じだ。
昨日もいいお天気の祝日だというのに、ずーっとパソコンに向かい続けていた。

でも、不思議と仕事がイヤで遊びに行きたいというのはない。ただただ仕事が楽しい。
「労働」という意味での仕事も好きだし、「文章を書く」というライターの仕事も好き。
「好きなことを仕事にしてよかった」とつくづく思う。
仕事でこれだけ文章を書いていて、まだこうやって自分の文章を書き散らす。私は一体どれだけ書くことが好きなんだろうか。

今やっている記事はどれも書いていてやりがいのあるものばかりで、自分で書きながら興奮したり感動したりしてしまう。
でも、そうでなければ嘘だとも思う。
書き手が感動できない文章で、他人が感動してくれるはずがない。

先日、カメラマンの人(35歳)とお話していたら、
「僕らの年代はまだ『フリーのカメラマンやってる』って言ったら、カッコイイ!とか自由でいいなぁとか言ってもらえますけど、今の若い人たちって、そういうのがないみたいですね。一流の会社に勤めていることのほうが重要で、フリーのカメラマンなんて何の魅力もないみたいですよ」
と言っていた。

彼が実感している話だと思うので、「へー、そうなんですか」と相槌をうったが、私は年代など関係ないのじゃないかと思う。環境の問題というか・・・。
私が高校や大学時代の同級生に、「フリーでライターをやってる」と言っても誰も「カッコイイ」なんて言わない。
バカにするまではいかないが、「へー、あなたらしいですね」という感じ。
中には「私たちが就職するときは氷河期って言われてたもんね。仕方ないよね」と本気で私を慰めようとしてくれた人までいた。
これには驚いた
私が普通に就職ができず、どこの組織に属す能力もなく、仕方なく社会的地位もないフリーライターになったと思っているのだ。マジで。そうでなければわざわざ「フリーライター」などというわけのわからない職種を選ぶ理由が思いつかない人も世の中には存在するのだ。

私は、仕事選びは、「何を優先するか」だと思っている。
社会的地位、給料、休み、労働時間、通勤距離、将来性、職種、人間関係・・・
そりゃ、すべてが自分好みにそろっている仕事に就ければ一番いいのだが、そんなにうまくはいかない。
では何を優先するのか? これだけは守りたいというものは何なのか?

大学生のときの私が答えを出すのは簡単だった。
「ラッシュの電車に乗りたくない」
「書く仕事をしたい」

それを優先したら、フリーライターになった。
だから、それ以外のことは手にはいらなくても仕方がないと思うことができる。
仕事の波が激しくて不安定さにビクビクするときでも、
「じゃあ、お前は毎朝ラッシュの電車に揺られる安定生活がよかったか?」と自分に問いかける。
イヤだ。絶対に。
それなら不安定は我慢すべきだと、言い聞かせる。

とはいえ、2月頃はあまりの不安定な生活に、「あー、安定がほしい・・・」と思うこともあった。
もう初心ブレブレである

でも、先週、近鉄奈良駅に朝8時半集合という取材の日があり、大学生のときに通った電車で同じ道のりを揺られていった。
ラッシュの電車でもみくちゃになるうちに、大学時代の決意がよみがえってきた。
これや・・・これがいやでフリーライターになったんやんけ!!

電車から降りると、しばらく精神状態が悪かった。
仕事じゃなかったら、イライラとウツで動けなかったかもしれない。
すぐに編集者の車に乗ったので、気持ちの切り替えができた。

しんどかったが、おかげで初心を取り戻した。
自分が優先したいものは手にはいっているのだから、他は我慢しようと思えた。
やっぱりブレない信念って大事だなぁ。私はすぐブレるけど・・・

では、今日も一日カンヅメで一歩も家から出ずに原稿書きます

いぶしぎん、登場!

2012-03-18 | 美味しいもの
夫が「真剣に燻製をやる」というので、前から自分が欲しかった長谷園の伊賀土鍋シリーズにある「いぶしぎん」をプレゼントした。

保険を解約(乗り換え)することになって、解約金がいくらか入ると知った瞬間にこれだ
まったくお金を貯めることに興味がないらしい。

しかし、買ってよかった。

まず、土鍋の底にアルミホイルを敷いて、チップを乗せる。


2段式なので、1段目には少し分厚いものを置く。今回は鶏もも肉。


2段目にはうずら、エリンギ、鮭。


火にかけて7分。煙が出てくる。そうしたら、蓋をしめる。


蓋の間からまた煙が出てきたら、蓋と本体の間の隙間に水を差込み、火を消して余熱で20分。

できあがり~


鮭は、自家製タルタルソースで。
この組み合わせは本当にすごい。お店で味わって、再現してみた。
燻製のスモークな感じが、タルタルによってまろやかになり、すごくおいしい。


下段のチキンもこんなにおいしそう!


そのまま食べてももちろんおいしいが、細切りにして、レタスと春菊と一緒にサラダに。
ドレッシングは、燻製したときにしたたり落ちる肉汁と醤油、酢、油を混ぜた自家製。
これがめっちゃうまい。


赤ワインを開けた。
その後、結局また日本酒。
おいしかった。

しかし、なんかせつない日もある。